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北横岳

( きたよこだけ) 2,480m
長野県南佐久郡佐久穂町、茅野市
ロープウェーで気軽に雪山を楽しむ

体力 :
難易度:
満足度:

(写真: 北横岳から望む南八ヶ岳)

北横岳の紹介
どんな山?

北横岳は八ヶ岳連峰北部に位置する山です。八ヶ岳連峰には横岳という山は2つあり、北側の横岳を一般に北横岳と呼びます(南側の横岳はただの横岳)。

ゴールデンウィークのこの時期でもまだ残雪が豊富で、おそらく今シーズン最後となる雪山を楽しみに行きました。

コース紹介

北八ヶ岳ロープウェイで標高2,237mの坪庭まで上がることができ、そこから片道1時間ほどで山頂に立つことができます。

登山記録
登山日 2017年05月03日
天気 曇りときどき晴れ
駐車場 北八ヶ岳ロープウェイ駐車場
コース ロープウェイ山頂駅(10:20)⇒北横岳ヒュッテ(11:20)⇒北横岳山頂(11:40) / 1時間20分 (CT 1時間10分)
北横岳山頂(12:15)⇒北横岳ヒュッテ(12:25)⇒ロープウェイ山頂駅(13:05) / 50分 (CT 1時間)
ロープウェイ山頂駅から北横岳山頂へ

北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅 (標高: 1,771m)

北横岳は、八ヶ岳にあって、唯一ロープウェイで山頂付近まで上がることのできる山です。冬はスキー場にもなっていて、広い駐車場があります。

ロープウェイは往復料金1,900円。高い!という方は、もちろん歩いて登ることもできます。登りのコースタイムが2時間。自分は、今回は楽をさせていただきました。


北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅 (標高: 2,237m)

ロープウェイ山頂駅を降りると、既に標高は2,200メートル超。所々に雪も残っており、まだ冬という感じです。

坪庭

ロープウェイ山頂駅の周辺は坪庭と呼ばれる場所。八ヶ岳の大昔の火山活動によってできた溶岩台地です。夏には高山植物や、縞枯現象も楽しむことのできる自然豊かな場所だそうですが、この時期はまだそれらは雪の下。遠くに見えるのは中央アルプス(左)と御嶽山(右)。

北横岳への分岐

坪庭は一般観光客も多いですが、ここで左に入ると北横岳への登山道となり、人口も急に少なくなります。

雪景色

登山道を入るとすぐに雪道となり、軽アイゼンを装着。ツボ足の方もいらっしゃいましたが、まだまだ雪は豊富で、所々斜度もあるので、軽アイゼンがよいと思います。

ジグザグ急登

その先は等高線の幅が狭い急な斜面。そこをジグザグに登っていきますが、それなりに急な道です。雪もまだたくさん残っています。場所によっては、まだ1メートルほどあるかも。

岩が露出

山頂までずっと雪道かと思っていましたが、雪が解けて岩が露出している箇所もありました。とはいえ、距離は短いので、アイゼンはそのまま装着。岩をひっかく感触はすごく不愉快。。。

北横岳ヒュッテ

登りがゆるやかになり、三ツ岳・雨池峠との分岐を過ぎると、まもなく北横岳ヒュッテ。通年営業で、宿泊は要予約。夕食の鍋がおいしいのだそうです。

雪の急登

ヒュッテの先がかなりの急登。時々ずるずると足が滑ったりしながらも登り続けると、山頂はすぐそこです!

北横岳南峰 (標高: 2,472m)

そして北横岳南峰>に到着!南峰でも素晴らしい景色が広がっているのですが、最高点の北峰までもう少し頑張って登ります。

北横岳北峰 (標高: 2,480m)

そして北横岳最高点の北峰に到着!山頂からは360度の大パノラマが広がり、日本を代表する素晴らしい山々がそびえます。

南八ヶ岳

八ヶ岳連峰南部の険しい峰峰。中央の突き出たピークが最高峰の赤岳です。

南アルプス

南に目をやると、南アルプスの峰々左から純に北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳

中央アルプス

その西側には中央アルプス。天気はそれほど良いわけでは無いのですが、遠くの山々まで見渡すことができました。

御嶽山

その奥には御嶽山。早く火山規制解除されることを願いたいです。

北アルプス、槍穂連峰

そして、西側にどーんと屏風のように連なる北アルプス。左側は穂高連峰、大キレットをはさんで槍ヶ岳。雪がなく黒いピークが槍の穂先

最後に、南峰からのパノラマ写真をお楽しみください。


南八ヶ岳~南アルプス~中央アルプス~御嶽~北アルプス~蓼科山を見渡す大展望です
南八ヶ岳~南アルプス~中央アルプス~御嶽~北アルプス~蓼科山を見渡す大展望です

感想

5月とあって木に積もった雪はほとんど解けていましたが、道の雪はまだまだたくさん残っておりプチ雪山登山を楽しむことができました。山頂からの展望も最高!ロープェイを使って楽に登れる割には、山頂からの大展望を楽しむことができるお得な山でした。

登山情報
アクセス

北八ヶ岳ロープウェイには無料の広い駐車場があります。

JR中央線茅野駅からバスも出ています。

危険箇所

北横岳ヒュッテの先は少し急な斜面。雪がある時は、軽アイゼンは装着すべきと思います。

他ルート

八ヶ岳にはさまざまな登山道が張り巡らされており、日帰りでも、北の蓼科山、南の縞枯山と組み合わせた縦走も可能です。

温泉

麓の蓼科高原にはたくさんの温泉があります。蓼科高原観光ガイドのページをご参考に。

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