ぷらっとトラバース 第27座

筑波山

( つくばさん) 876m 関東百名山 日本百名山
茨城県つくば市
女体山山頂の岩場から眺める関東平野は格別
体力 :
難易度:
満足度:
(写真: 筑波小学校付近から見上げる筑波山)

登山記録

登山日 2015年4月12日(日)
天気 晴れ
駐車場 市営第4駐車場
コース 登山: 駐車場(6:30)⇒筑波山神社(6:40)⇒弁慶茶屋跡(7:35)⇒女体山(8:05) / 95分
下山: 女体山(8:15)⇒男体山(8:30 / 5分休憩)⇒御幸ヶ原(8:40)⇒駐車場(9:35) / 80分
next 裏側にある加波山へ。

写真 >筑波山神社⇒弁慶茶屋跡⇒女体山

筑波山神社

数日前に季節はずれの雪が降り、筑波山も数センチほどの積雪があったとか。。気温が低いおかげで、まだ桜も咲いているが、頂上付近の積雪は大丈夫か??多少の不安を抱えて登山開始。弁慶茶屋跡経由のコースはこの先を右へ。ケーブルカー利用、もしくは御幸ヶ原直登のコースは左へ。

白雲橋コース入口

筑波山神社で右へ曲がり、白雲橋コースと呼ばれるコースで弁慶茶屋跡方面へ。しばらくは舗装された道を進むが、写真の箇所で鳥居をくぐって登山道となる。

分岐

登山道入口から整備された階段を5分ほど登ると写真の分岐点に。山野は左の白雲橋コースを選択。右はロープェイの乗り場のあるつつじヶ丘への道。

白雲橋コース

分岐の先は、木の根など少し荒れた道となり、多少斜度を増す。弁慶茶屋跡までは標高差400メートル弱を一気に上がる。意外ときついコースだ。

弁慶茶屋跡

分岐点からは45分ほどかかって、弁慶茶屋跡に到着。ベンチもあるので、疲れた人が休憩を取るには最適の場所。

奇岩

弁慶茶屋跡の先は、弁慶七戻り・高天原・母の胎内くぐり・陰陽石など、数々の奇岩が現れる。時間に余裕がある人は由来を確かめながら一つ一つをじっくり鑑賞するのもよいだろう。写真は弁慶七戻り。

岩場

奇岩群が終わるころになると、少し斜度を増し、ちょっとした岩場が出てくる。きびしい岩場ではないが、手を使う所も少しある。ここまで来ると女体山山頂は間近。

参拝順路

突如現れる参拝順路の道標。ここは、女体山山頂にある御本殿の裏側。一回りして山頂をたどるのが正式ルートらしい。

女体山御本殿

参拝順路に従って迂回し、階段を上ると立派な女体山御本殿がある。お賽銭を入れて、安全を祈願。その奥に進むと、、、

女体山山頂

女体山の山頂到着!筑波山神社から女体山山頂までコースタイム110分のところを、山野は85分で登頂!(って、大して短縮できてないじゃん。。)

関東平野

筑波山は女体山、男体山の2つのピークを持つ双耳方。女体山の方が標高が高く、山頂は岩場で荒々しい。人間の男女とは反対のようだが、麓からみると男体山の方が鋭角的で、女体山の方がなだらかに見える。

女体山の山頂は大きな岩が重なりあってできている。それほど広くは無いが、岩場の先端からは関東平野がきれいに見える。空気が澄んだ日はスカイツリーも見えるらしい。この日はそこまでの眺望は無かったが、眼下に広がる広大な関東平野は非常に気持ちよい。さすがは日本百名山にも選ばれる名山だ!


写真 女体山⇒男体山⇒御幸ヶ原⇒筑波山神社

御幸ヶ原への下り

女体山を後にし、もう一つのピーク男体山へ向かう。いったん御幸ヶ原という女体山・男体山の間の鞍部へと下る。ガレ場もあり、意外と急な下りだ。しかも、少し前に雪が降ったせいで、雪解け水でぬかるんでいる。

御幸ヶ原

10分ほどで鞍部の御幸ヶ原に到着。ここは筑波山からのケーブルカーの駅で、売店・食堂もあり、観光客でにぎわう所。だが、ケーブルカーの運行は9時からで、まだ静けさの中。目の前のピーク男体山で、展望台の奥を登っていく。

男体山への上り

男体山までは短い距離ではあるがなかなかの急登。しかも写真のような岩場もあり意外とハード。

男体山山頂

御幸ヶ原からの急登を5分ほど登れば男体山山頂に到着!だが、男体山はどこが山頂だか分かりにくい。一応、山頂を示す看板はあるが、実際にはその裏の御本殿のところの方が高い位置にあり、眺望も良い。

かたくりの花

男体山からの眺望を楽しんだら下山開始。途中にかたくりの花が咲いていた。「片栗粉」からは想像できないきれいな花だ。ただし、現在の片栗粉はジャガイモやサツマイモのでんぷん粉からできているらしい。。

御幸ヶ原

御幸ヶ原まで下りて来た。人がだいぶ増えた感じ。ここからは、右のおみやげ物やの脇を通って、下山する。

表参道

表参道(御幸ヶ原コース)と呼ばれるコースを下る。その名の通り、ここは登りに使うのが一般的なようだ。。が、この道、急な階段・ガレ場・木の根を一気に下るかなりきついコースだ。

中ノ茶屋跡

ケーブルカーがそばを通るところが中ノ茶屋跡と呼ばれるところらしいが、その跡は何も残っていない。ここは表参道のほぼ中間地点。この辺りから傾斜はゆるやかになるが、木の根がある歩きにくい道がこの先も続く。

ケーブルカー宮脇駅

ひたすら下ってケーブルカーの山麓宮脇駅に到着。あとは、筑波神社経由で駐車場まで下りる。

市営第4駐車場

駐車場に到着。下山完了!山野が駐車場についた6時過ぎには、まだガラガラであったが、下山した9時半にはほぼ満車に近い状態。人気の山&観光地であることを実感した。

感想

ついに、日本百名山でもある筑波山です!雨の日が続いていましたが、この日は何とか回復してくれました。また、数日前には雪も降ったとの情報もありましたが、すでにほとんどは解けていました。

筑波山は実は2回目ですが、女体山や御幸ヶ原からの眺望は本当に気持ちがいいですね。

弁慶茶屋跡から女体山の間は、弁慶七戻り・母の胎内くぐりなど、さまざまな奇岩もあり、観光としても楽しめると思います。

参考情報

駐車場は、筑波山神社周辺に多数ありますが、市営駐車場が無難かと思います。(もう少し安いところもありますが・・・)最短ルートで登るのであれば、ロープウェイ乗り場のつつじヶ丘です。ただし開聞時間が9時で、筑波山神社周辺の市営駐車場の5時と比較すると遅いのが難点です

特に危険な個所はありませんが、本ルートの全体にわたって、階段・木の根、ガレ場、簡単な岩場があるので、なかなか気が抜けません。男体山への登りは短いですが、結構急なところがあります。