ぷらっとトラバース 第31座

奥久慈男体山

( おくくじなんたいさん) 654m 関東百名山
茨城県常陸太田市、久慈郡大子町
体力も必要な連続する岩場・鎖場
体力 :
難易度:
満足度:
(写真: 大円地山荘付近から見上げた奥久慈男体山)

登山記録

登山日 2015年5月3日(日)
天気 晴れ
駐車場 古分屋敷峠駐車場
コース 登山: 古分屋敷峠(8:20)⇒健脚コース分岐(8:30)⇒奥久慈男体山(9:20) / 60分
下山: 奥久慈男体山(9:30)⇒大円地越(9:50)⇒古分屋敷峠(10:20) / 50分
next 八溝山

写真 古分屋敷峠⇒健脚コース分岐⇒奥久慈男体山

古分屋敷峠駐車場

JR水郡線の西金駅からの道を上がっていった所にある古分屋敷の駐車場(無料)に駐車。駐車場の向かいにトイレもある。男体山登山口の標識は多数あるので、車を止めたら、その標識のほうに進んでいけばよい。

大円地集落

写真のあたりは大円地集落と呼ばれるところらしい。男体山へは、ここを右に入る。

大円地山荘

写真右は大円地山荘。ここのそばは評判が良いようだ。次に男体山に登ることがあればぜひ食べてみたい。山荘という名前の通り、宿泊もできるそうだ。

男体山

男体山の頂上が目の前に見える。登攀意欲が掻き立てられる岩峰だ。このあたりの標高は約200メートル。男体山は650メートルほどなので、450メートルを登るだけ。岩場があるとは言え、楽勝!!と思っていたが・・・

分岐

少し進むと分岐が現れる。山野は当然(?)左の健脚コースを進む。別の看板では上級者コースとも書いてあったが、まぁ問題ないであろう。。。

健脚コース

健脚コースの登り始めはこんな感じだ。しばらくは森の中の普通の道を登っていく。あまり整備がゆきとどいているわけではない。

はじめての岩場・鎖場

やがて岩場が現れる。岩といっても角礫岩と呼ばれる岩で、ごつごつした岩ではない。写真では分かりにくいが、鎖も設置されている。ただし、ここは斜度もゆるく、鎖を使う必要は全く無い。

滝倉分岐

いくつか岩場を登って、滝倉という集落からの登山道と合流。

岩場・鎖場

この先、とにかく岩場・鎖場が続く。それほど危険な箇所は無いが、これでもかというぐらいに出てくる。

開けた場所

鎖場をいくつも通過すると、急に開けた場所に出る。男体山頂上も見える。かなり登ってきたと思っていたが、、、頂上まではまだ標高差あるぞ。。。

岩場・鎖場・・・

しばらくは穏やかな道だが、すぐにまた岩場・鎖場が現れる。ここからが健脚コースの核心部だ!急な斜面、手がかり・足がかりが無い箇所、滑りやすい箇所、トラバース気味の箇所があり、結構神経を使わされる。何回かは、鎖を頼りに強引の上ったところもあった。周りにはかなりバテている人もいた。

合流

何度も何度も岩場・鎖場を通過すると、ようやく開けた地点に出て、ここで袋田の滝・月居山方面からの縦走路と合流する。

合流点からはひと登りで山頂。最初に祠がある場所に出るが、ここは既に山頂の一角である。

展望1

祠のあたりからは、西側の展望が開ける。見下ろすと、登山口のあるあたりまで、遮る物がなく真っ逆さまに見える。

奥久慈男体山山頂

そして、祠の反対側に山頂の標識がある。滝倉分岐からのコースタイム40分のところを、山野は35分で踏破。体力的にも技術的にも厳しく時間を費やした。正直、標高差・時間以上に疲れた。。。

茨城県の山並み

この山頂付近からは東側の展望が開ける。目立った山はないが、茨城県の山並みが大きく広がり、爽快な眺めである。

写真 奥久慈男体山⇒大円地越⇒古分屋敷峠

山頂付近の岩場

下りは、健脚コースではなく、大円地越経由のコースを下りる。コース上は厳しい岩場はないが、男体山山頂付近の厳しい岩場を右手に見ながらのコースとなる。

鋭角カーブ

しばらく進むと、コースは鋭角に曲がる箇所がある。写真上側から歩いてきて、左下側に下りていく。

大円地越

山頂から20分ほど下りてくると、大円地越という所に着く。東屋やベンチもあり、こちらから登ってきた人は、ここで休憩したくなるだろう。

健脚コース分岐点

大円地越で標識の大円地集落方面に向かい、道をひたすら下りていくと、朝分かれた健脚コース分岐点へと戻ってくる。(朝と反対側からの写真)あとは、来た道を駐車場まで戻る。大円地山荘でそば食べておけばよかったな・・・

感想

健脚コースは案内板には、上級者向け、鎖場連続との脅しの文句がありますが、でもまぁそれほど大したことは無いだろう・・・と少し油断していたいました。岩場は、それほど危険な箇所はありませんが、とにかくこれでもかというぐらい、岩場が連続するため、体力的に結構きついです。(途中、足が止まっている方が何人かいらっしゃいました。。。)

頂上は展望が開け、登りの疲れを忘れさせてくれます。

参考情報

登りに使った健脚コースは看板の注意書きどおり鎖が連続する場所です。300m程度の標高差に延々と岩場が続く感じです。ほとんどの岩場には鎖が取り付けてありますが、手がかり・足がかりが少なくすべりやすい箇所も多いため、見かけより登り難い感じです。岩登りの経験の無い方はもう少し簡単な所で経験を詰んでから登るのが良いと思います。

駐車場は古分屋敷峠に5台ほど、大円地に20台ほどのスペースがあります。いずれの駐車場もトイレがあります。人気の山なので、下山したころには駐車場は満車でした。路肩に止める場合は、通行の妨げにならないように注意しましょう。