ぷらっとトラバース 第33座

茶臼岳

( ちゃうすだけ) 1,915m 関東百名山 日本百名山
栃木県那須郡那須町
ロープウェイでお手軽にアルペンムードを味わう
体力 :
難易度:
満足度:
(写真: 那須高原から見る那須連峰)

登山記録

登山日 2015年5月6日(水)
天気 晴れ
駐車場 那須ロープウェイ山麓駅駐車場
コース 登山: 那須ロープウェイ山頂駅(12:15)⇒茶臼岳(12:50) / 35分
下山: 茶臼岳(13:10)=(お鉢周り)⇒峰ノ茶屋跡避難小屋(14:00)⇒山麓駅(14:55) / 105分
next いったん下山し、後日三本槍岳を目指すことに。

写真 那須ロープウェイ⇒茶臼岳

那須ロープウェイ山麓駅より

那須ロープウェイを使う。山頂駅の右側に見えるのが茶臼岳。山麓からも間近に山頂が見えて、登山の気分が高まる。

那須ロープウェイ山頂駅

山頂駅は1,684メートルの所にある。茶臼岳山頂まで230メートルほどを登ればよい。こりゃ楽な登山だ。トイレを済ませ準備を整えて開始!

牛ヶ首山頂分岐

しばらくはザレ場所を登る。結構急で滑りやすいため、歩幅を狭くして慎重に登る。茶臼岳頂上へは、この分岐をまっすぐ進む。左に進めば茶臼岳の中腹を回るコースだ。

しだいに、岩が現れる。ただし、岩を登るのではなく、岩の間のザレを登るため、岩登り技術は不要。

大岩

大岩という、名前の通りの大きな岩が現れる。この辺りからガレ場を登るようになる。

朝日岳

大岩を過ぎて、トラバース気味にガレ場を登ると、まもなく、荒々しい朝日岳の姿が右手にはっきりと見えるようになる。2,000メートル近い山は一味違う。

山頂口

峰ノ茶屋跡避難小屋への分岐点。このあたり、登山道が少し分かりにくいが、頂上へは、左側の緑色のロープ伝いに登ればよい。

頂上間近

頂上にある那須岳神社の鳥居と祠が見えてくる。もうひと踏ん張り。

頂上到着!

頂上は岩がゴロゴロした所。頂上から北側は、眼下に茶臼岳の旧噴火口。その向こうには、尖がった朝日岳(右)と、最高峰の三本槍岳(左)も見える。ロープウェイ駅から30分ほどで、こんな景色に出会えるなんて、なんて最高な山なんだろう!


山頂標識

南側の写真。茶臼岳南側の稜線や、その向こうには大佐飛山(右)や、高原山(中央奥)等も見える。

怪しい動物??

頂上からの展望を楽しんでいると、毛が生えた生き物が目の前を動くのを発見!!なんじゃこりゃ!!??写真中央の赤い箇所を拡大したのが次の写真。

クマ!!!!!?????

タヌキ?鹿?といろいろ考えたが、体の大きさ、毛並みから考えると、クマ!!??としか考えられない。ついに、出会ってしまった。。。(と思っていたのですが、これはニホンカモシカだと教えていただきました。でも、特別天然記念物だそうで、貴重な体験でした。)

写真 茶臼岳⇒お鉢周り⇒峰ノ茶屋跡避難小屋⇒山麓駅

お鉢周り

クマの興奮も冷めやらぬまま下山を開始。来た道を戻るのではなく、その先を下りていくと、旧火口を一周するお鉢周りのコース。

旧噴火口

少し下りて来た所で、頂上方面を振り返る。旧噴火口が大きな穴となって見える。

お釜口

先ほどの山頂口の近くの分岐点。この辺りも道が分かりにくいが、峰の茶屋跡避難小屋の方向に向かって、踏み跡のあるガレ場を下っていく。

朝日岳

しばらくは鋭角の朝日岳を右手に見ながらの下山となる。アルペンムード満点で、非常に気持ちのよい山歩きだ。

噴気孔

ジェットエンジンの噴射のような音が聞こえる。煙を上げているのが噴気孔。この辺りはかなり硫黄くさい。

流石山・大倉山・三倉山

この辺りの正面に見えるのは、流石山・大倉山・三倉山の連山だ。残雪の形が非常に美しい。あまり有名な山ではないが、機会があれば是非登ってみたい山だ。

硫黄鉱山跡

しばらく下りて、茶臼岳方面を振り返った景色。この辺りの景色は一面黄色い。茶臼岳は、昔硫黄の鉱山だったそうだが、この辺りからも採掘していたのだろうか?ここで、牛ヶ首からのコースと合流する。

峰ノ茶屋跡避難小屋

赤い屋根が峰ノ茶屋跡避難小屋。この辺りは風が強いらしく、強風から一時的に避難するための小屋なのだそうだ。確かに、この日もこの周辺だけは風が強かった。左手に見えるのが剣ヶ峰、中央が朝日岳。その奥には、もう一つの関東百名山である、三本槍岳があるが、雪渓を2箇所通過せねばならず、雪山の装備が無いためここでやむを得ず下山。

下山ルート

峰ノ茶屋跡避難小屋から来た方面を振り返った写真。上は茶臼岳。左下にゆるやかに下る道がの下山ルート。雪渓を渡る必要があるが、ここは、勾配が小さく、装備無しでもまず問題なく通過できる。

雪渓

下り始めたところにはちょっとした雪渓があった。距離も短く、傾斜も急ではないため、恐怖は感じない。山野はあっさりと通過した。

下山ルート下部、まもなく登山口という所で雪が残っていた。ここを下らねばならない。かかとで雪を踏み込みつつ、慎重に下りる。

那須登山口

ここで下山終了。あとは、ロープウェイ山麓駅まで、整備された道を下りるのみ。

感想

日本百名山でもある那須岳の主峰、茶臼岳に登りました。ロープウェイで1,684メートルまで連れて行ってくれますので、残り230メートルを登れば簡単に頂上に立てます。頂上付近からは那須連山全体が見渡せるほか、残雪を頂いた流石山~大倉山~三倉山がとてもきれいに見えました。初心者にもぜひおすすめしたい山です。

ただし、茶臼岳頂上でのクマ出没か!?には正直ビビリました。。。

参考情報

ロープウェイ山麓駅周辺にいくつか駐車場があります。ロープウェイを使わないのであれば、登山口付近の峠の茶屋駐車場がよいでしょう。いずれも広い駐車場ですが、紅葉のハイシーズンの時には満車になるそうです。

山頂駅~茶臼岳~峰ノ茶屋跡まではザレ場、ガレ場が続きますが、特に危険な箇所はありません。峰ノ茶屋跡からはなだらかな下りですが、茶屋跡の近くと、登山口近くにはまだ残雪がありましたが、急な箇所ではないので、慎重に進めば問題ないでしょう。

山に登る場合は、クマよけの鈴は準備しておきましょう!!