ぷらっとトラバース 第38座

石裂山

( おざくさん) 879m 関東百名山
栃木県鹿沼市
ハシゴの殿堂!!技術・体力の必要な低山
体力 :
難易度:
満足度:
(写真: 東剣ノ峰付近のハシゴ)

登山記録

登山日 2015年6月13日(土)
天気 曇り
駐車場 加蘇山神社社務所
コース 登山: 加蘇山神社社務所(8:55)⇒月山分岐(9:25)⇒東剣ノ峰(10:35)⇒石裂山(11:00) / 125分
下山: 石裂山(11:05)⇒月山(11:20)⇒月山分岐(12:10)⇒加蘇山神社社務所(12:35) / 60分
next 本日3つ目の舞台古峰ヶ原

写真 加蘇山神社社務所⇒月山分岐⇒奥ノ宮

加蘇山神社社務所

加蘇山神社社務所に車を止めてスタート。もう少し先の加蘇山神社(本殿?)近くまで車で入ることができるが(駐車場もあるが)、細い道であったため、安全策を取って社務所に駐車した。登山道は、この写真の右側の方の道を入る。

加蘇山神社

10分弱で加蘇山神社に到着。脇には2005年のNHK大河ドラマ「義経」のロケ地との看板があり、鞍馬での修行の時の映像が瞬時に頭に浮かんだ。ちなみに、「義経」は山野の好きな大河の1つである。

登山道

加蘇山神社のすぐ先から登山道に入る。倒木が多く、少しおっかない。。。

月山分岐

ゆるい登り20分ほどで、月山への分岐点に到着。左の奥ノ宮を経由するのが一般的なルートのようだ。山野もそれに従う。

千年桂

すぐに、栃木県の天然記念物「千年桂」が見える。幹がいくつにも分かれた不思議な大木だ。

道標

この先は、沢沿いの道で何回か沢を渡るが、水量は多くなく普通のシューズでも渡れる。(この辺りまでは)道が分かりにくい箇所には写真のような道標があり、安心して進むことができる。

中ノ宮

ちょっと開けた所に出る。写真の反対側には東屋もあい一息つける。が、看板には「ここから先は危険箇所があります」の文字が。ついにここからか・・・

ハシゴ&鎖場

そして、すぐその先には、「転落注意」の看板と共に、ハシゴと鎖場が現れる。ハシゴは問題ないが、鎖場は、足がかりが少ないのに加え、昨日の雨のためか滑りやすい。滑らないようにかなり注意しながら、鎖にもつかまって多少強引に登った。これは死亡事故が起きるのも納得・・・

長~いハシゴ

やがて、目の前に長いハシゴが現れる。石裂山のハシゴは非常に安定しており、足元には滑り止めもあるため、慎重にさえ登れば危険ではない。

奥ノ宮

ハシゴを登ったところが奥ノ宮。ただしここは行き止まりで、せっかく登ったハシゴを一旦下りなければならない。(昔はこの左側に道があったらしいが現在は廃道)

写真 奥ノ宮⇒東剣ノ峰⇒石裂山⇒月山⇒加蘇山神社社務所

この後も 木の根、橋、岩場、ハシゴ と危険箇所が連続して現れます。
この後も 木の根、橋、岩場、ハシゴ と危険箇所が連続して現れます。 この後も 木の根、橋、岩場、ハシゴ と危険箇所が連続して現れます。 この後も 木の根、橋、岩場、ハシゴ と危険箇所が連続して現れます。 この後も 木の根、橋、岩場、ハシゴ と危険箇所が連続して現れます。 この後も 木の根、橋、岩場、ハシゴ と危険箇所が連続して現れます。

稜線

長めのハシゴを2箇所登りきると、危険箇所はなくなり、もう少しやがて稜線に出る。とりあえずここでほっと一息つける。

東剣ノ峰

稜線を道標の方向に少し進む。危険箇所はないが、道が迷いやすい箇所もあるため、踏み跡によく注意しながら進む。やがて、東剣ノ峰という所に到着。この先は、、、

本日のメインイベント!?

噂に聞いていた、長~~い下りのハシゴ。写真は上から見たところだが、何段ものハシゴを、ほぼ垂直に下りる。これは、かなりのスリルだ!!

天国への階段

といっても、ハシゴは非常にがっちりしており、慎重に下りれば、さほど危険ではない。下まで下りて、ハシゴを振り返ってみる。長すぎて、全容は写真に収まらない。。。

西剣ノ峰展望台(?)

途中ひっくり返った道標があったが、どうやらそこが西剣ノ峰だったようだ。。その先に展望台(?)があり、石裂山山頂がようやく姿を現す。が、あそこまでたどり着くためには、どう考えても一度谷を下りなければならない。。。ということは、、、

またハシゴ

という訳でまたまた長~いハシゴを下りて鞍部に出る。ここまでハシゴが多いと、さすがにいいかげんにせー!と言いたくなる。ま、その前のハシゴに比べれべ、ここはそれほど急ではないけど。。

石裂山山頂

鞍部から登り返すと分岐の道標があり、そこを左に入るとすぐに石裂山山頂879メートルに到着!広くは無い山頂だが三角点もある。写真右の箇所に少し展望が開ける。

石裂山からの展望

天気が良ければ男体山なども見えるらしいが、あいにくの天気で、そこまでの眺望は得られなかった。

月山山頂

石裂山から分岐に戻り月山(左)方面へ進む。途中コースが分かりにくい箇所もあるので慎重に進む。最後にひと登りすると月山に到着。実は、ここは標高890メートルあり、石裂山よりも高い。

鎖&ロープ

下山ルートにも鎖場は(確か)3箇所ほどある。いずれも滑りやすい岩場なので慎重に下りる。忘れた頃に鎖場が出るので、なんとなく気が滅入るが、3箇所目を通過すると、まもなく月山分岐に出る。あとは、加蘇山神社まで来た道を戻る。

感想

危険な山だとは噂には聞いていましたが、予想以上に危険な山でした。岩場・鎖・ハシゴ・迷い道と危険箇所のオンパレードです。特に、ここまでハシゴが多い山は他には無いんじゃないでしょうか?

また、この日2座目という疲れもあったのかもしれませんが、予想以上に時間がかかり、ほぼコースタイム通りの時間を費やしてしまいました。

参考情報

脅しではなく危険な山です。転落死亡事故が頻発しているというのもうなづけます。間違っても初心者だけでは入山しないこと!個人的な印象では、穂高のザイテングラートや重太郎新道よりも危険だと思います。(大キレットほどではありませんが)

加蘇山神社(本殿?)近くまで車で入ることができますが、そこまでの細い道が続きます。運転の不安な方は社務所に駐車するのが無難でしょう。トイレもあります。(少し汚いですが・・・)