ぷらっとトラバース 第41座

女峰山

( にょほうさん) 2,483m 関東百名山 日本二百名山
栃木県日光市
女は手強し!?日光連山の玄関にそそり立つ名峰
体力 :
難易度:
満足度:
(写真: 女峰山山頂)

登山記録

登山日 2015年7月11日(土)
天気 快晴
駐車場 霧降高原高原ハウス第3駐車場
コース 登山:霧降高原(4:50)⇒小丸山展望台(5:15)⇒赤薙山(6:30)⇒奥社跡(7:20)⇒一里ヶ曽根(8:10)⇒女峰山(9:20) / 270分
下山: 女峰山(10:10)⇒奥社跡(11:40)⇒赤薙山(12:30)⇒霧降高原(13:40) / 210分
next 翌週男体山へ。

写真 霧降高原から赤薙山を経て女峰山頂へ

日の出前の高原山

深夜1時半に霧降高原の駐車場に到着。車内で眠り4時に起床。長時間のコースなので、早めの出発とした。駐車場の墨からは、日の出前の高原山が綺麗だった。

霧降高原登山口(標高:1,345m)

まだ朝日の赤さが残る5時前に登山開始。女峰山へは霧降高原からのこの1,445段の階段を登るところから始まる。

早速ですが、、1,445段の登りの一部始終をご覧下さい。。
早速ですが、、1,445段の登りの一部始終をご覧下さい。。 早速ですが、、1,445段の登りの一部始終をご覧下さい。。 早速ですが、、1,445段の登りの一部始終をご覧下さい。。 早速ですが、、1,445段の登りの一部始終をご覧下さい。。 早速ですが、、1,445段の登りの一部始終をご覧下さい。。 早速ですが、、1,445段の登りの一部始終をご覧下さい。。

ニッコウキスゲ

という訳で、1,445段を登り切った。朝一でまだまだ体力は十分なため、それほどつらくは無かった。コースタイム45分のところを山野はわずか25分で登り切った!
途中の霧降高原は、ニッコウキスゲがきれいでした。

小丸山展望台(標高:1,601m)

1,445段の階段を登り切ったところには小丸山展望台という展望台になっている。正面に以前登った高原山、右に日光の街、そして関東平野の雲海がきれいに見えている。

早朝の霧降高原の景色をお楽しみください!
早朝の霧降高原の景色をお楽しみください!

赤薙山へ

小丸山展望台の先に鹿よけのゲートがあり、そこをくぐるとこういう高原状の景色が開ける。正面の突き出たピークが赤薙山。しばらくはこの高原の中を登る。

高原状コースの登り

先の写真場所からは一見簡単そうな登りに見えたが、意外とクセのある道である。まず、登山道らしき道がたくさんあり、目印が無いためどれが本当の道か分かりにくい。あと、写真のような岩がゴロゴロしていたり、雨のあとは滑りやすい泥道だったりして、予想以上に登りにくい登山道だった。

赤薙山への登り

やがて、赤薙山が近づく頃になると、なり、展望の利かない森の中の登りとなる。木の根などの段差もあり、どんどんつらい登りとなる。

分岐?

森の中の道を10分ほど登ると、右:女峰山、直進:赤薙山を示す道標が現れるが、ここは直進して赤薙山を目指そう。右折すると、赤薙山を巻く迂回コースであるが、実は体力的にはほとんど変わらない。

赤薙山(標高:2,010m)

木の根や岩がさらに大きくなるが、我慢して10分ほど登ると赤薙山山頂、標高2,010メートルに到着!小丸山から見上たあの鋭角的なピークとはうらはらに、展望の利かない、地味な山頂であった。。。

男体山&女峰山

赤薙山から少し降りたところに、展望が開ける場所がある。左の濃い緑の山が男体山、右が女峰山のようだ。意外と近く感じる。

森の中の登り

この先しばらくが、厄介な箇所だった。木の根、岩、さらには足元が切れ落ちた道などを進む。さらに、次第に傾斜もきつくなる。

奥社跡(標高:2,203m)

森の中の急登は結構続くが、やがて奥社跡という広場のような場所に出る。山野もここで初めて長い休憩を取った。先に休憩を取っていた方から、「ここはアップダウンが多くて、女峰山のコース中で一番きついよ~」と知らされた時はショックだった・・・あと、この脇の木の間から富士山が見えることも教えてもらった。

一里ヶ曽根(標高:2,295m)

奥社跡の先でいったん下って登り返すが、それほど急な登りではない。さらにその先もしばらく森の中のなだらかな登りが続くが、急に開けた場所に出る。道標には一里ヶ曽根と書いてある。女峰山が近くなった。

崩壊地

一里ヶ曽根の先は急なガレ場を降りて、また登り返す。途中右の矢印で「水場」と書かれた道標があるが、女峰山へは直進。地図によると2,318m峰というところを通過したはずであるがよく分からなかった。やがて、写真の赤い岩肌崩壊した場所に出る。この岩肌を直接登るのではなく、その右側の方が安全に登れる。

岩場

少しずつ展望が開けてきて、山頂も近づいてきたことが実感できる頃に、ようやく(?)岩場が出現!ロープもあるが、手がかり・足がかりははっきりしており、ロープは使わなくても登れる。

あと一息!?

山頂が近づいてきた!あと一息!と言いたいが、ここからはハイマツを掻き分けながら進み、しかも、この時期が多く、最後の試練となった。

ニセ女峰山!?(標高:2,464m)

山頂到着!!と思ったら、まだ先に高いところがあるではないか・・・ここは、双耳峰である女峰山の低いほうの山頂である。ただし、こちらに三角点がある。
最高峰へは、あと一息だ。

先ほど見えていた登りを登るとに出る。左上に見えているのが、今度こそ本物の山頂だ!

女峰山山頂!!(標高:2,483m)

そして、女峰山山頂標高2,483メートルに到着!!登山開始より、4時間30分。いや~、長かった。疲れた~。
登山道は、森の中が多く、あまり展望がなかったのだが、山頂に立つと、急に日光連山を含めた大展望が開けた!
後ろに見えるのが男体山中禅寺湖から見るのとはだいぶ形が違う。

日光白根山

女峰山山頂からはまさに360度の大パノラマ。いくつもの山が見えるが、中でも一番目を引くのは日光白根山である。関東最高峰でもあり、周りから一つ抜きん出た感じの山容が素晴らしい。
日本百名山だけでも、左から、富士山男体山皇海山浅間山日光白根山苗場山平ヶ岳燧ケ岳魚沼駒ケ岳会津駒ケ岳那須岳などが見える。他にも写っている山があるかもしれない。

最後に、女峰山山頂からの大パノラマをご堪能ください!
最後に、女峰山山頂からの大パノラマをご堪能ください!

感想

霧降高原の1,445段の階段、高原状のトレイル、森の中のつらいアップダウン、山頂近くの岩場・(軽い)藪こぎ等、変化があり、かつ体力的にもきつい登山道です。また、途中、展望が良い場所は意外と少なかったのが少し残念です。

しかし、それを乗り越えて、たどり着いた山頂は、360度の大パノラマが待っています!日光連山、尾瀬、南会津、那須、天気が良ければ富士山も見えます。

参考情報

霧降高原には観光客・登山客両用の大きな駐車場があります。登山の人は第3駐車場を使用してください。トイレもあります。

霧降高原からのルートはアップダウンが多く、時間もかかるタフなルートです。志津乗越から登るのが最短ルートだそうです。

岩場、ガレ場もありますが、経験者にとってはそれほど危険ではありません。むしろ、赤薙山~奥社の間がルートが分かりにくく、段差の大きな岩・木の根が厄介でした。