ぷらっとトラバース 第56座

朝日岳

( あさひだけ) 1,945m 関東百名山 日本三百名山
群馬県利根郡みなかみ町と新潟県南魚沼市
谷川岳を正面に望む名峰
体力 :
難易度:
満足度:
(写真: 朝日岳山頂直下の紅葉)

登山記録

登山日 2015年9月19日(土)
天気 晴れbut山頂付近は雨
駐車場 土合橋駐車場
コース 登山: 土合橋(6:15)⇒白毛門(8:30)⇒(9:30)笠ヶ岳(9:40)⇒朝日岳山頂(10:45) / 4時間30分(CT 5時間40分)
下山: 朝日岳山頂(10:50)⇒(11:45)笠ヶ岳(12:00)⇒(12:45)白毛門(12:50)⇒土合橋(14:55) / 4時間05分 (CT 4時間25分)
next 翌日谷川岳へ!

写真 土合橋から白毛門、笠ヶ岳を経て朝日岳へ。

土合橋駐車場 (標高: 685m)

朝日岳という名の山は日本にたくさんある。他と区別するために、上州朝日岳とも呼ばれる。谷川岳の向かいにあり、どのコースを辿ってもコースタイム5時間以上はある奥深い山である。
スタートは土合橋から。この日はシルバーウィークの初日!天気は良好!気合入りまくりで登山開始。

馬蹄形概念図

駐車場の奥が登山口。すぐにこの看板がある。今日のコースをずっと進み谷川岳まで稜線を辿るコースは馬蹄形とも呼ばれるコース。これを日帰りで踏破するのは登山者の憧れ!?この日も馬蹄形制覇を狙っていると思われる登山客は何人かはいた。
赤い橋を渡って少し進めば本格的な登山開始。

いきなり急登

登山開始早々いきなりの急登。途中、少し平な箇所はあるものの、基本的には白毛門までこの程度の斜度の登りがずっと続く。最初の頃はガレを絡めた急登

木の根の急登

そして木の根を絡めた急登へ。実は、木の根の上り下りは山野の不得意な道なのである。。

谷川岳

途中谷川岳が見えるポイントが何箇所かある!これはたぶん一ノ倉沢かな?空は晴れているが、谷川岳はガスの中。でもこの後晴れてくれると信じていた。。。

岩場

そして岩場が出現。それほど急ではないが、少し滑りやすく鎖orロープが無いと、登るのが困難な箇所もある。こんな岩場があると思ってなかった。調査不足を反省。。

Rainbow!

谷川岳方面にRainbow!!まだガスの中だが、この後は晴れるてくれると確信した!!!???

松ノ木沢の頭 (標高: 1,484m)

岩場を登り切ると、少し開けた所に出る。ここは、松ノ木沢の頭と呼ばれる所。まだガスに覆われているとは言え、この先の稜線や岩にワクワクさせられる。

岩場が続く

松ノ木沢の頭の先もしばらく岩場が続く。ついに、ガスというか雲の中に突入。霧雨っぽい感じになり、岩も濡れて光沢が出てきた。

白毛門山頂 (標高: 1,720m)

そして白毛門山頂に到着。ここで既に1,000メートル以上を登って来たことになるが、急登はここでおしまい。この後は稜線のアップダウンを繰り返しながら、少しずつ高度を上げる。

秋の気配

稜線上の草木は既に木や赤に色づき始めて、早くも秋の気配。少しガスってるが、幻想的で美しい。

雨の花

雨露に濡れた花は光沢が出て非常に綺麗。と言いたい所だが、もうこの頃には本格的な雨になっていた。

笠ヶ岳

ガスの中、ぼんやりとはしているが、確かに笠の形をした笠ヶ岳が見える。

笠ヶ岳山頂 (標高: 1,852m)

笠ヶ岳山頂に到着!もうガスの中で周りは何も見えない。。。雨は本降り。。。

避難小屋

笠ヶ岳で道を右に90度曲がると、その下には避難小屋が見える。ここで、少し休憩しながら、ついに雨具を装着。今年初めての雨具となった。

稜線

笠ヶ岳から朝日岳の間は、稜線上を何度もアップダウン。それほど険しい稜線でもないが、所々に写真のような岩のヤセ尾根があり、少し緊張させられる。

大岩

大小いくつものピークを超える。やがてこの迫力のある大きな岩が現れると、もう山頂は間近。この岩は少し道が分かりにくいが左側を巻いて登る。

紅葉

ふと気づくと回りは完全に紅葉だった。ガスが無ければどれだけキレイなんだろうと思いつつも、この幻想的な紅葉もなかなかいいものだ。そして、その先には棒が立っているのが見える。

朝日岳山頂 (標高; 1,945m)

そして、ようやく朝日岳山頂、標高1,945メートルに到着!山頂は、土砂降り&体が吹き飛ばされそうなものすごい風。さすがに長居するような状態ではなかった。。。

山頂付近になにやらがあったのでとりあえず写真に収めた。が、、、よく見ると裏側だった。。。この環境で冷静さを保つのは難しい。。。
写真を撮ってすぐに下山開始。下山は同じ道を引き返す。。。

ヤケクソで撮影した朝日岳山頂のパノラマ写真です。。。
ヤケクソで撮影した朝日岳山頂のパノラマ写真です。。。

下山完了!!

来た道を折り返し、とっとと下山完了。。。と思ったら、、、下界は快晴じゃないか・・・山頂のあの嵐はいったい何だったんだ。。
でもこれも登山なのだ!(と自分に言い聞かせる山野であった。。)

朝日岳全景

最後のおまけとして、昨年谷川岳に登った際に天神平から撮影した朝日岳の全景の写真を。左が笠ヶ岳、右が白毛門、そして中央が朝日岳
晴れていれば、こんなに立派な山なのだ!!

感想

天気さえよければ・・・なのですが、自然を相手にするとこういうこともあるのです。

とは言え、谷川岳を望む展望迫力のある岩美しい稜線、そして始まりつつある紅葉と、朝日岳の魅力をかすかに感じることのできた楽しい山行でした。いつか絶対に再チャレンジしたい!と思わせてくれる山でした。

参考情報

駐車場は広く、50台ぐらいは駐車できると思います。入口が少し分かりにくいかもしれませんが、MAXというラフティング等のツアーを催しているお店の右隣の道を入った所にあります。JR土合の駅から歩いても、それほど時間はかかりません。

急登が続く上、朝日岳山頂までは片道5時間近くもかかるコースです。南東の宝川温泉からのコースもありますが、やはり片道5時間かかるようです。体力に自信の無い方は、白毛門でも十分な展望を楽しむことができます(晴れていれば、たぶん)。

白毛門までの登りはガレ木の根鎖場・岩場のある長丁場の急登です。れほど危険ではありませんが、初心者のみの入山は控えた方が無難かと思います。