ぷらっとトラバース 第57座

谷川岳

( たにがわだけ) 1,977m 関東百名山 日本百名山
群馬県みなかみ町、新潟県湯沢町
登ってよし、眺めてよしの素晴らしい登山コース
体力 :
難易度:
満足度:
(写真: 西黒尾根より谷川岳山頂を望む)

登山記録

登山日 2015年9月20日(日)
天気 晴れbut山頂は曇り
駐車場 谷川岳ベースプラザ下無料駐車場
コース 登山: 西黒尾根入口(6:20)⇒ラクダの背(8:05)⇒谷川岳山頂オキの耳(9:20) / 3時間0分(CT 4時間10分)
下山: 谷川岳山頂オキの耳(9:30)⇒肩ノ小屋(9:45)⇒天神平(11:05) / 1時間35分 (CT 1時間55分)
next 車で移動し吾妻耶山

写真 西黒尾根を登って谷川岳山頂へ!

無料駐車場

谷川岳は、日本三大岩壁である一ノ倉沢を擁するクライミングのメッカ。しかし、一般の人でも山頂に立てる登山コースはいくつかあり、多くの登山者が訪れる山でもある。
最もポピュラーなのはロープウェイを使った天神尾根のコース。こちらは、昨年登ったので、今回は別のコースを登ることにする。駐車場は、昨年と同じく、ベースプラザより少し下にある無料駐車場。

西黒尾根入口 (標高: 805m)

駐車場よりベースプラザを通過し、舗装された道をさらに進むと、左側にこの登山道入口がある。ここが、今回登る西黒尾根というコースで、日本三大急登の一つなのである。入口からいきなりのすごい斜度の急登で、さすが日本三大急登!!と思い知らされる。

天神平を遠望

入口直後のものすごい急登は実はそれほど長くは続かない。ただしその後は、森の中のガレ並の急登が続く。1時間ほど登ると、開けた岩場の上に出る。正面にロープウェイの山頂駅である天神平が見える。

岩場・鎖場

しばらくすると、鎖のある岩場が出現。かなり急で高さもある。また蛇紋岩滑りやすい岩場なので注意が必要。岩場があるのは分かっていたが、ここまで本格的な物と思っていなかった。

谷川岳を望む

岩場を登りきると、谷川岳の眺望のご褒美が待っていた!山頂付近はガスっているが、まだ雪渓の残るマチガ沢は絶景だ!

岩場の連続

その後も岩場の連続!いずれも鎖つきの本格的な岩場で緊張が続く。

ラクダの背 (標高: 1,516m)

岩場を登りきると小高いピークの上に立つ。ここがラクダの背と呼ばれる所。その先に進むべきコースもよく見えるが、谷川岳山頂はまだ450メートルほどを登らなければならない。

西黒尾根核心部

ラクダの背の少し先。目の前に谷川岳の山頂とそこへ続く美しく急な尾根が正面にバーンと見えた!この先が本当の西黒尾根の核心部なのだと直感的に感じた。残念ながら、私の写真の腕前ではこの景色を表現し尽くせていない。あまりにも素晴らしいだ!今まで登って山の中でも、かなり上位に入る山の景色だ。
この場所で、山野が「いいなぁ~」と独り言をつぶやいたら、たまたま隣にいらっしゃった方も「いいですよねぇ~」と返してくれた。それほど息を呑む素晴らしい景色であった。

西黒尾根核心部の様子を連続写真でお楽しみください。
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西黒尾根終了

西黒尾根を登っている内に、何だか天気はどんどん下り坂。最後には完全にガスガスになってしまったが、こういう道標が見え出すと、もう谷川岳山頂は目の前。だが、目の前には何も見えない・・・

谷川岳山頂トマの耳 (標高: 1,963m)

肩の小屋方面の分岐を見送りながらまっすぐ進むと、まもなく谷川岳山頂トマの耳、標高1,963メートルに到着!谷川岳双耳峰トマの耳オキの耳と呼ばれる2つのピークがある。南側にあるのがこのトマの耳

谷川岳山頂オキの耳 (標高: 1,977m)

トマの耳の先をいったん少し下って登り返すと、もう一つのピークオキの耳、標高1,977メートルに到着!
トマの耳・オキの耳と不思議な名前でなかなか区別がつきにくいが、おおきい方がオ(ォ)キ(ィ)の耳と覚えればいいんだよ!という会話を西黒尾根の途山中で聞いた。
後で知ったのだが、この先に奥社があるのだそうだ。次に登るときは必ず訪れよう。

紅葉

山頂付近はガスガスであったが、既に始まりつつある紅葉がうっすらと見えた。しばらく山頂付近にとどまったが、天気が回復する兆しもなく、残念ながら、今年はこのまま下山。下りは、昨年と同じく天神尾根を下りロープウェイで下山。

感想

日本三大急登の1つ西黒尾根より谷川岳へ登頂しました。単に急なだけでなく、岩場絶景が楽しめるとても楽しい登山となりました。

山頂付近は残念ながらガスで展望を楽しむことはできませんでしたが、前日の朝日岳同様、ガスの中の幻想的な紅葉を楽しむことができました。

今回の西黒尾根の素晴らしい登り・景色と、昨年の天神尾根の風景とより総合して、ここは星5つに値する登山コースだと判断しました!

参考情報

駐車場ロープウェイ駅の谷川岳ベースプラザにもありますが、ロープウェイの営業前は、500メートルほど下のあたりに大きな無料駐車場に止めることができます。ロープェイの営業開始時刻は平日8時、週末・祝日は7時だそうです。

本コースは単なる急登ではなく、上部は岩場・鎖場が連続するかなり危険なコースです。また、岩は蛇紋岩で非常に滑りやすい岩場です。初心者単独での入山は控えてください

初心者の方は、谷川岳ロープウェイで天神平まで上り、そこから谷川岳を往復するコースをお勧めします。ただし、それほど危険ではありませんが、手を使う必要のあるちょっとした岩場が何箇所もありますので、慎重に登ってください。