登山記録
登山日 | 2016年10月15日(土) |
天気 | 晴れ |
駐車場 | 民宿みはらし駐車場 |
コース |
登山: 黒えんじゅ分岐点(9:05)⇒(10:35)山ノ神土(10:40)⇒東仙波(11:40)⇒和名倉山(13:05) / 4時間(CT 5時間25分) |
下山: 和名倉山(13:15)⇒東仙波(14:25)⇒山ノ神土(15:25)⇒民宿みはらし(16:25) / 3時間10分 (CT 4時間35分) |
next | 九州遠征をはさんで飛竜山へ |
山の紹介
奥秩父の秘峰こと和名倉山。和名倉山は埼玉県側での呼び名で、山梨県側での呼び名は白石山。近年は登山道もだいぶ整備されたとのことですが、まだ道が不明瞭な箇所も多く、経験者向きの山です。
写真 山ノ神土して下山
黒えんじゅ分岐点 (標高: 1,740m)
この日最初に登った笠取山から、黒えんじゅ分岐点まで下山しました。今度は、この写真奥の将監峠方面へ向かいます。
ただし、この道は何箇所か沢の部分で道が崩壊しており非常に危険です。縦走する方は、必ず、稜線上の唐松尾山を経由するコースを歩いてください。(途中の写真は敢えて掲載しません)
山ノ神土(標高: 1,872m)
黒えんじゅからの林道の終点が山ノ神土(やまのかんど)と呼ばれる所。4方向の道の分岐点となっています。ここでちょっと休憩。和名倉山へは、この指導標の奥の方へ進みます。
藪漕ぎ
山ノ神土の先は、いきなり熊笹の生い茂る藪漕ぎの道。もうちょっと整備してくれてもいい気がしますが、こんなので戸惑っているような人はこの先に進むなというメッセージなのでしょうか・・・
緑の斜面
しばらくうっそうとした森の中の道を進むと、ちょっと展望があるところに。緑が綺麗な斜面です。
西仙波(標高: 1,983m)
西仙波。写真を見ても、どちらに進んだのかもう思い出せません・・・日没まで時間の余裕がなかったので、黙々と歩き続けました・・・
岩場
西仙波の先、ちょっとコースが開けて、ちょっとした岩場の登りとなります。その先の緑の斜面も綺麗ですね。岩場のあたりからは、このコース一番の景色が広がります!
東仙波 (標高: 2,003m)
岩場を登り切ったところが三角点もある東仙波。唯一、腰を下ろして一息つけるところです。ここからの展望も良好です。ここで、和名倉山から下山中の2人の方に出会いました。ちなみに、この日の10時間の山行で、出会った人はわずかに5人。。静かな山行でした。
なお、地図では、この先を左に折れるようになっていますが、実際はこの少し手前を左に曲がります。木にマーキングが付いてありますので、それを頼りに下りてください。
森の中を進む
その先も、所々展望はありますが、基本的には森の中を進みます。
木の実
ナナカマドらしき木の実。葉は完全に枯れているのに、実だけは真っ赤。バックの空も素晴らしい青で、このコントラストが印象的だったのでパシャッ。
展望
この先の山が見えてきました。あのあまり冴えない山容の山が和名倉山なのだろうか・・・少し紅葉しているのが綺麗です。
森の中
やがて、展望の無い森の中を延々と進むようになります。少し広い場所があり、このあたりの木が綺麗でした。
が、このあたりの踏み跡は不明瞭で、この先でコースを外れてしまいあたふた。。。とにかく、マーキングをきっちりと辿ってください。2,3分歩いてもマーキングが見つからなければ、コースから外れた可能性大です。
川又分岐
マーキングに注意しながらあるくと、久しぶりに指導標がありました。川又という所からのコースの分岐点だそうです。が、このコース、自分の持ってるどの地図にも掲載されていません。熟練者以外が歩くのは危険でしょうね。
二瀬分岐
さらに少し進むと、二瀬という地点からのコースの分岐点。このコースは破線コース。最近は、マーキングもだいぶ増えて、歩きやすくなったとのことですが、まだまだ遭難者も多いそうで、危険なコースにかわりありません。ここは右に曲がると和名倉山山頂方面です。
和名倉山山頂 (標高: 2,036m)
最後に、少し藪漕ぎもして、倒木も多く分かりにくい道をマーキングを頼りに辿ると、ようやく和名倉山山頂、標高2,036メートルに到着。周りは木が生い茂って、せっかくの晴天なのに展望は全くありません。。でも、この難しい道を登り切った達成感は充分です。
牛王院平 (標高: 1,850m)
和名倉山を後にして来た道を戻ります。山ノ神土で東方面に進み、その先の牛王院平というところを右に曲がって下山道に入ります。標高差600メートルほどを一気に下りますが、それほどの急な坂ではありません。
将監登山道入口(標高: 1,270m)
途中からは林道になり、くねくね曲がりながら進むと、将監登山道入口に下ります。車を駐車した民宿みはらしは、この舗装道の少し上。
この日は、笠取山とあわせて、合計ちょうど10時間の山行。急な登りは少なかったけど、さすがに体力的&精神的に疲れました。
感想
関東百名山・日本二百名山の難峰の1つ。八百平あたりからの道が不明瞭で、自分も何度か道を外してしまいました。小刻みなアップダウンもありますし、行動時間も長いので、登頂するには体力・経験を要する山です。
山頂から展望は全くありませんが、この山に登頂したという達成感は充分にあります。
参考情報
黒えんじゅ分岐点~山ノ神土までの林道は、途中の沢が完全に崩壊しています。通行しないでください。笠取山から縦走したい場合は、必ず唐松尾山を経由する稜線上のコースを歩いてください。
山ノ神土~和名倉山までは、特別に危険な箇所はありませんが、道がとても不明瞭で、初心者だけでの入山は非常に危険です。2,3分歩いてマーキングが見当たらない場合は、必ず元のコースまで引き返してください。