グレート百名山3つ


利尻岳(利尻山)

( りしりだけ) 1,721m 日本百名山 花の日本百名山
北海道利尻郡
最北の百名山は離島に聳える美しき独立峰

体力 :
難易度:
満足度:

(写真: 長官山より利尻岳を望む)

利尻岳(利尻山)の紹介
どんな山?

利尻岳は日本百名山の中で最も北に位置する山です。利尻島という離島にあり、海から直接聳え立つような山は圧倒的な迫力、かつとても美しい山です。

コース紹介

北麓野営場の登山口から山頂を往復するコースで、利尻岳登山では最もポピュラーなルートです。標高200メートルから、山頂の1,719メートルまでを一気に登ります。

登山記録
登山日 2017年7月18日
天気 快晴
駐車場 (北麓野営場)
コース 北麓野営場(5:15)⇒甘露泉水(5:25)⇒6合目(6:45)⇒(7:45)長官山(8:05)⇒利尻岳北峰(9:25) / 4時間10分 (CT 5時間5分)
利尻岳北峰(10:15)⇒(11:15)長官山(11:25)⇒北麓野営場(13:15) / 3時間 (CT 3時間45分)
北麓野営場より山頂を目指す!

登山口

宿泊した宿からマイクロバスで、北麓野営場まで送迎していただきました。すぐ先が利尻岳の登山口になっています。外からの植物の種を持ち込まないために、ここで靴の裏を水で洗ってから入山します。

甘露泉水

しばらく歩くと、名水百選にも選ばれている甘露泉水。水の湧き出す場所が地面に近いため、すこし水が汲みにくいです。この先水場はないので、ここで水の補充をお忘れなく。

6合目第一見晴台より(標高: 760m)

しばらくは樹林帯を淡々と登ります。途中あまり眺望はありませんが、この6合目で、ようやく周りを見渡せるようになります。
出発した5時頃は、まだ山はもやがかかっていたのですが、ここに到着した時には山の雲は晴れて、海の上は雲海。早くも素晴らしい景色に出会えました。

6合目第一見晴台より

山の上の方を見上げると、雲ひとつ無い青空。ピークは8合目の長官山。まだまだ遠いけど、どんどん期待が高まります!

胸突き八丁

7合目付近は胸突き八丁と呼ばれる急登。この先坂の斜度はきつくなり、道には大きめの岩もゴロゴロし始めます。
少しつらいけど、これを登りきると・・・

8合目長官山より (標高: 1,218m)

8合目長官山に到着。そして、利尻岳山頂が目の前にどーん!そして雲ひとつない青空。もう、テンション上がりまくりです!
ここで、スイスから来たという2人組と少し話ししたのですが、この景色は Very Beautifulだ!と絶賛しておられました。

避難小屋

長官山の先はいったん緩やかな登りに。さらに少し下った鞍部にあるのがこの避難小屋。携帯トイレ用のブースもあります。

9合目 (標高: 1,388m)

そして9合目。山頂もだいぶ近くなってきましたようであと一息。
でも、実はここから山頂までが長くて険しいのです。

リシリヒナゲシ

9合目あたりから、高山植物が増えてきます。利尻岳にしか咲かない高山植物リシリヒナゲシ。私が確認できたのは2か所だけでした。だいぶ減ってきているようですね。

チシマフウロ

この時期、一番目立っていたのがチシマフウロ。本州でよく咲いているハクサンフウロより青みが強いのが特徴ですね。

ガケ

利尻岳山頂付近は崩壊が進み、数箇所こういうガケがあります。ロープは張ってありますが慎重に。

火山岩の急登

小さな火山岩がゴロゴロ転がっている急登。足場が悪く歩きにくいです。

3メートルスリット

その先は3メートルスリットと呼ばれる箇所。登山者によって道が削られるため、登山道が両側より3メートルも削り取られた場所。ただし、最近になってここに階段がつけられたそうで、崩壊の進行を抑え、登山者も登りやすくなりました。

階段の急登

その先も階段が続きます。でも、これが最後のひと踏ん張り。

利尻岳山頂(標高: 1,719m)

さらにひと登りで、利尻岳山頂に到着!それほど広くはない山頂には立派な祠が立っています。
登山口からの標高差は約1,500メートル。楽な山ではありませんが、山頂の素晴らしい景色がその労をねぎらってくれます。

南峰&ローソク岩

左側に見えるピークが、利尻岳の本当の最高峰である南峰(1,721m)。ただし、南峰までの道は崩壊が激しく、現在は通行止めとなっています。
右側のまっすぐ突き立った岩がローソク岩と呼ばれる岩。

海を見下ろす

眼下には海岸まで見下ろすことができます。高さ1700メートルから見下ろす景色は圧巻!
この写真は西側の景色。左下に見える港は沓形港。右奥に見える島が礼文島

雲海

反対側はみごとな雲海。遠くに見えるのは北海道本土
そして、山頂は高山植物の宝庫です。

利尻岳山頂に咲く高山植物の花々です
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感想

写真でみる姿があまりにカッコいいため、ずっと前から登りたいと思っていた利尻岳。快晴の天気がお出迎えしてくれました。
長官山からの見事な山容、山頂からの360度の大パノラマ、山頂付近のお花畑と文句なしに素晴らしい山でした。

登山情報
アクセス

登山口の北麓登山口には駐車場もあります。また、登山口まで送迎してくれる宿もありますので、宿を予約する際に確認するのがよいと思います。

危険箇所

九合目から上部は、登山道の崩壊が進んでおり、所々に片側がになっている所が何箇所かあります。また、火山岩の登りは歩きにくい場所も多いので注意が必要です。

他ルート

本ルート以外にも、西側からの沓形コースがありますが、上部は危険な箇所もあるそうで注意が必要です。

温泉

北麓登山口から少し下りたところに利尻富士温泉があります。

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