グレート百名山3つ


羅臼岳

( らうすだけ) 1,661m 日本百名山

知床連山を望む素晴らしい山岳風景

体力 :
難易度:
満足度:

(写真: 羅臼平から望む羅臼岳)

羅臼岳の紹介
どんな山?

羅臼岳は知床半島中央部に聳える山で、活火山の連なる知床連山の最高峰です。活火山に指定されていますが、現在は火山活動はそれほど活発ではありません。

コース紹介

知床半島のオホーツク川の岩尾別温泉より羅臼岳山頂を往復します。知床半島はヒグマの生息地としても有名で、クマ鈴、クマ笛を携帯しての登山となりました。

阿寒岳斜里岳に続いて、2018年秋の三連休の道東三座を締めくくりました。

登山記録
登山日 2018年9月17日
天気 曇り時々晴れ
駐車場 ホテル地の涯駐車場
コース 木下小屋(6:45)⇒弥三吉水(7:30)⇒銀冷水(8:50)⇒大沢入口(9:15)⇒(9:45)羅臼平(9:55)⇒羅臼岳(10:45) / 4時間 (CT 4時間55分)
羅臼岳(11:30)⇒羅臼平(12:05)⇒銀冷水(12:30)⇒弥三吉水(13:00)⇒木下小屋(13:50)/ 2時間20分 (CT 3時間25分)
岩尾別温泉より羅臼岳へ

ホテル地の涯

岩尾別温泉にあるホテル地の涯。ラインがある箇所はホテルの駐車場で、周辺のラインが無いところが登山者用の駐車場となっています。羅臼岳へはホテルの右脇を抜けていきます。

木下小屋

ホテルの少し先にある木下小屋。この右側が羅臼岳への登山口となっています。

ヒグマ情報

知床半島はヒグマの生息地としても有名なところ。登山道入り口には、ヒグマの目撃情報が記されています!
また、実際のヒグマを目撃・遭遇した記録が書かれたノートがあり、生々しい体験談が綴られています。これらを読んで気を引き締めて登りましょう。

オホーツク展望

しばらくは展望のきかない道を、時折急登もまじえながら続きます。
途中にオホーツク展望という場所がありますが、樹木が生い茂り展望はよくありません。むしろこの少し上に展望が聞く場所が開ける場所があります。

弥三吉水

弥三吉水と呼ばれる水場。水量は豊富で一年中涸れることが無いそうです。
弥三吉こと木下弥三吉さんは、知床を愛し羅臼岳の登山道も作られた方だそうです。

銀冷水

なだらかな道を登って次の水場銀冷水。この脇に数張のテント場もあります。

大沢入口

あまり眺望のきかない道を長時間歩いてきましたが、この大沢入口から景色が大きく開け、登山らしい急な坂の登りとなります。ここからが羅臼岳ショーの幕開けです。

大沢1

沢というより、という感じの景色。とてもきれいな沢でした。

大沢2

紅葉もそろそろ始まっていました。もうちょっとで、もっと素晴らしい景色になるんだろな。

羅臼平

やがて傾斜も緩まって羅臼平に到着。ハイマツが広がるとても広々とした場所。そして、ここからの景色が秀逸でした!

羅臼岳

ようやく姿を現した羅臼岳。迫力のある堂々たる山容です。上部のが難攻不落にも見えます。

知床連山

羅臼岳の反対側は知床連山の山。右が三ツ峰。左は名もなき山ですが、ハイマツで覆われた斜面がなんとも美しくて印象的な2つの山でした。

羅臼平からの眺め
羅臼平からの眺め

石清水

羅臼岳に向かって、最初はハイマツの中の道を緩やかに登ります。途中にあるのが水がポタポタ垂れる石清水

お昼寝

丸くうずくまったまま全く動かない動物。クマ鈴を鳴らしながら人が通ってもピクリともしませんでした。お昼寝中だったかな?
ヤマネ?かと思っていましたが、別の動物のようです。そもそも、北海道にはヤマネは生息しないようです。

紅葉

9月中旬で紅葉も少しずつ始まっていました。一番色づいていた木をパチリ。

岩場

山頂が近づくにつれて、大きな岩が積みあがった急登になります。それほど危険な岩場ではありませんが、やはり要注意の場所です。山頂直下に大きなドーム状の岩があり、そこは右側を巻くように登ります。

知床連山

ふと振り返ると、知床連山を一望できました。知床アルプスとも言うべき山の連なりはとても雄大。もう少しガスが取れていれば、さらなる絶景だったと思われます。

羅臼岳山頂 (標高: 1,661m)

そして、岩場を登りきると、羅臼岳山頂、標高1,661メートルに到着!
岩が積みあがってできたような山頂はあまり広くはありませんが、晴れていれば知床連山をはじめ道東の山並み、オホーツク、国後島と、360度の大パノラマが広がる素晴らしい山頂だそうです。

感想

天気はそれほどよくなく、この山の良さを存分に楽しむことはできませんでしたが、ハイマツが大きく広がる羅臼平や、それども雲の合間から見えた羅臼岳・知床連山の景色はさすが!と思わせる素晴らしい物でした。天気の良い日に絶対にもう一度ここに来ると誓いました!

登山情報
アクセス

ホテル地の涯の前に駐車場がありますが、中央部のラインのある箇所はホテルの駐車場で、周辺が登山者向けの駐車場とのことです。トイレも駐車場の脇にあります。

危険箇所

大沢ガレ場の登山道が続きますがほぼ問題なし。羅臼岳山頂直下は大きな岩がゴロゴロした場所。それほど危険ではありませんが、ペンキに従って道をはずさないように注意してください。

他ルート

硫黄山より知床連山を縦走するルートや、知床半島の反対側の羅臼側からのルートがあります。

温泉

登山口のホテル地の涯木下小屋には日帰りの温泉があります。

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