グレート百名山3つ


阿寒岳(雌阿寒岳)

( あかんだけ(めあかんだけ)) 1,499m 日本百名山
北海道釧路市、足寄町
地球の鼓動を感じる荒々しい火山

体力 :
難易度:
満足度:

(写真: オンネトーからの雌阿寒岳と阿寒富士)

阿寒岳(雌阿寒岳)の紹介
どんな山?

阿寒岳は北海道の阿寒湖の周辺にある雄阿寒岳(おあかんだけ)、雌阿寒岳(めあかんだけ)、阿寒富士などの山の総称です。最高峰は雌阿寒岳(めあかんだけ)であり、一般的に阿寒岳と言えば雌阿寒岳を指す場合が多いようです。

雌阿寒岳は今も火山活動が活発な活火山で、1998年、2006年にも噴火があるなど登山禁止と解除が繰り返されていますが、2018年9月現在では山頂への登山は可能です。

コース紹介

雌阿寒温泉より雌阿寒岳山頂を往復する最短ルートです。

この日は三連休の初日で、阿寒岳を皮切りに斜里岳羅臼岳を巡ります。

登山記録
登山日 2018年9月15日
天気 晴れ
駐車場 雌阿寒温泉駐車場
コース 雌阿寒温泉(11:35)⇒五合目(12:25)⇒九合目(13:05)⇒雌阿寒岳(13:15) / 1時間40分 (CT 2時間20分)
雌阿寒岳(13:50)⇒五合目(14:20)⇒雌阿寒岳(14:50) / 1時間 (CT 1時間20分)
雌阿寒温泉より雌阿寒岳山頂へ

野中温泉

登山口の脇にあるのが雌阿寒温泉にある野中温泉。駐車場にトイレもある雌阿寒岳の登山基地となっています。

登山口 (標高: 710m)

野中温泉の左脇に雌阿寒岳への登山口があります。登山届は、名前と出発・到着時刻を記入するだけの簡単なものなので、面倒くさがらずに記入しましょう。
針葉樹がなんとも北海道っぽいですね。

樹林帯の登り

登山口からしばらくは樹林帯の中の緩やかな登り。ところどころに木の根がからんできます。

山頂方面を望む

四合目あたりからハイマツ帯となり、景色も開けてきます。まだまだ火山らしさはなく、ハイマツの緑が綺麗です。

五合目

五合目で距離的にはほぼ山頂までの半分。でも、このあたりからが本格的な登りになります。

山頂への急登

だんだんと火山らしい荒涼とした景色になってきて、傾斜も徐々にきつくなります。ぱっと見るとカルスト地形のように、岩がゴロゴロしています。

ガレ

山頂まではガレの急登。ただし、登山道はジグザグについているので、それほどきつくはありません。登山道から外れないように、ペンキに従って歩いてください。

九合目

急登を登りきると九合目。ここは、火口の淵でもあります。山頂はもうすぐですが、ここからがこの山の見どころ!

赤沼

火口の内側は今までとはまったく違った火山の景色が開けます。火山活動の噴煙に、何とも荒々しい山肌。そして、茶色の火口湖である赤沼。

山頂へ

山頂への道は、富士山の剣ヶ峰にも似たいかにも火山の淵の道。

雌阿寒岳山頂 (標高: 1,499m)

そして、雌阿寒岳山頂、標高1,499メートルに到着!バックは先ほどの赤沼とは別の火口。さらに奥に阿寒湖と、右奥に雄阿寒岳

地獄

安達太良山の沼ノ平にも似た、まさに地獄。でも、地球の鼓動を感じる荒々しくも美しい景色。

阿寒富士と青沼

その反対側は、雌阿寒岳の火口。向かいには富士山にも似た雌阿寒富士、手前には青い色をしたその名も青沼。おそらく、日本で最も火山らしい火山の景色と言えるでしょう!

雌阿寒岳山頂付近からの火山の景色をどうぞ。
雌阿寒岳山頂付近からの火山の景色をどうぞ。

下山後の楽しみ

オンネトーからの雌阿寒岳と阿寒富士

せっかく北海道に来たので、山に登るだけでなく、ドライブしながらいろんな景色を楽しみました。
登山口の近くにある沼のオンネトーから、雌阿寒岳と阿寒富士。

阿寒湖からの雄阿寒岳

マリモで有名な阿寒湖から望む雄阿寒岳。こちらも富士山に似た美しい山です。

美幌峠

さらに車を飛ばして、屈斜路湖畔にある美幌峠へ。ここからは、屈斜路湖の眺めがとても雄大で美しい場所です。

夕焼け

美幌峠からの夕焼け。初日から北海道を十分に楽しめました!
明日の斜里岳もよい天気になりますように。。

感想

ところどころから噴煙が沸き上がっている凄まじい活火山でしたが、山頂付近のいかにも火山の景色は、本州の山にはない荒々しさと雄大さを感じました。2つある火口湖は色と周囲の景色が全く異なり、1つの火口の中とは思えない全く異なった景色が楽しめます。

比較的短時間で山頂に立つことができる割には、素晴らしい景色が楽しむことができ大満足でした。

登山情報
アクセス

国道241号線から雌阿寒温泉方面に少し入ったところに登山口があります。駐車場の脇にトイレもあります。

危険箇所

7合目から9合目までの登りは岩場・ガレ場のジグザグ急登。それほど危険ではありませんが、ペンキを辿って間違ったところを登らないように。

他ルート

西側のオンネトーからのルートがあります。時間があれば阿寒富士にも立ち寄りたいところです。

温泉

登山口のすぐ脇に>野中温泉があり、源泉かけ流しの硫黄泉が楽しめます。

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