グレート百名山3つ


磐梯山

( ばんだいさん) 1,816m 日本百名山
福島県猪苗代町・磐梯町
火山の大爆発によって生まれた荒々しくも美しい山容

体力 :
難易度:
満足度:

(写真: 県道7号線から見上げる磐梯山)

磐梯山の紹介
どんな山?
福島県猪苗代湖の北にそびえる活火山。明治時代の大爆発で山頂付近が崩壊し、現在の3つのピークが立ち並ぶ独特の山になったそうだ。
コース紹介
最短コースの八方台登山口から山頂を目指します。前日の一切経山安達太良山と合わせて、この東北遠征2日間で3座を踏破しました。
登山記録
登山日 2015年10月19日
天気 快晴
駐車場 八方台駐車場
コース 登り: 八方台登山口(6:40)⇒中の湯分岐(7:00)⇒弘法清水分岐(7:50)⇒磐梯山山頂(8:15) / 95分
下り: 磐梯山山頂(8:35)⇒弘法清水分岐(8:55)⇒中の湯分岐(9:35)⇒八方台登山口(9:55) / 80分
八方台登山口より磐梯山山頂へ

八方台駐車場 (標高: 1,194m)

磐梯山ゴールドラインの最高地点にある八方台駐車場。スタートした6時40分でかなり混雑の状態。それより下にも駐車場はたくさんあるが、秋の紅葉の季節、登山口に一番近いこの駐車場に止めたければ、早い時間の到着が必須。登山口は、道をはさんですぐ向かい側。

中ノ湯(標高1,295m)

八方台登山口よりよく整備された森の中の道をしばらく進むと、少し開けた場所に現れる。少し硫黄の臭いがし、ところどころ水たまりから気泡が吹き出ている。
ここは、中ノ湯という場所で、昔、温泉宿があったのだそうだが、1990年ころに廃業。現在は、建物が廃墟のように残っている。硫黄泉の好きな山野にとっては、少し残念な気がする。いつか復活して欲しいものだ。

急登

中ノ湯を過ぎてしばらくは、木の根、ガレなどの急な登りが続くが、落ち着いて登れば問題ナシ。

裏磐梯

急登は10分ほどで終了。まもなく裏磐梯を一望できる箇所に出る。左の湖が桧原湖。右には小野川湖、秋元湖とあるのだが、朝早いこの時間は、いずれも雲海の下。幻想的な景色だ。

分岐

しばらくは、平らに近いようなゆるやかな道が続く。ところどころ、木の根等の歩きにくい箇所もあるが、慎重に歩けば問題ない。やがて写真の分岐となる。左のお花畑のコースもそれほど遠回りではないので、夏の良い時期であれば左がお勧め。晩秋のこの時期はお花が期待できないので右側の最短コースへ。

弘法清水分岐 (標高: 1,630m)

さらになだらかに進むと弘法清水の分岐。山頂へは、この奥の階段を登るが、少し休憩。

弘法清水

弘法清水は、その名のとおり水が湧き出ている。冷たくていい水です。ひと息つくのにちょうどよい。

岡部小屋・弘法清水小屋

ここには岡部小屋・弘法清水小屋という2件の小屋がある。いずれも宿泊はできず売店だけの小屋。2件もあって、共倒れしないのか少し心配になる(余計なお世話)。。

山頂へ!

ひと息ついたら、山頂を目指す。先ほどの弘法清水の道標の裏側へ。残り500メートルだが、この最後の登りは少し厳しい。

ガレの急登

ガレというか大きな岩に近い。所々大きな段差もあり、少し登りにくくしんどい。。山頂までそれほど遠くはないのでがんばれ!

分岐?

道が2つに分かれる。ガイドブックや地図にはそんな分岐は載っていない。。どういうことだ。。とりあえず、左に進んでみた。。

磐梯山山頂 (標高: 1,816m)

分岐の後はあっけなく、磐梯山山頂、標高1,186メートルに到着!ガレが積み上がったような山頂。さらにケルンの上にあり。三角点はこの反対側のガレの中に埋もれるようにある。

猪苗代湖

山頂からは360度の大パノラマ。まず目に付くのは、南側の大きな猪苗代湖。奥にうっすら見えているのが那須連峰と思われる。少し霞んでいるが、それはそれで雰囲気あるね。

櫛ヶ峰&沼ノ平

磐梯山のもう1つの際立ったピークが櫛ヶ峰。標高1,636メートル。荒々しい山容で、この山頂に通じる一般道は無い。その麓の平な所は沼ノ平と呼ばれるところ。湿原になっており、夏はミズバショウなど花も咲き乱れるのだそうだ

吾妻連峰

少し遠くに目をやれば百名山の吾妻連峰。いくつものピークが並ぶ大きな山塊。昨日朝登った一切経山は櫛ヶ峰のピーク左端の奥あたり。左の方のピークは最高峰の西吾妻山。一般的にはここが日本百名山の吾妻山とされる。ここも、今回の旅で登りたかった山だが、帰りの渋滞を考えると今回は断念となった。会津は東京から遠い。。

安達太良山

そして、昨日、一切経山の後に登った安達太良山。こんなに近くに名山がいくつもあるというのは、なんとも贅沢だ。
展望を楽しんだら、来た道を引き返す。

紅葉と磐梯山

下山後、車で磐梯ゴールドラインを南に下る。途中、何箇所か眺めのよい駐車スペースがある。
磐梯山の山の上は、秋というよりはもう初冬の雰囲気だったが、麓は、まだまだ紅葉真っ盛り。美しい紅葉の中に、磐梯山は映えますね。

The 磐梯山

磐梯山の麓を東西に走る県道7号線の途中には、磐梯山展望箇所という駐車スペースがあり、ここからはこれぞ磐梯山という山容を楽しむことができる。
これにて、今回の東北遠征終了。

感想

名前は誰もが知る磐梯山
だが、どんな山なのかはよく知らないまま今回の東北遠征となりましたが、その知名度に恥じぬ素晴らしい山でした。麓からの特異な山容と、山頂からの360度の大パノラマはいずれも非常に素晴らしいです!

また、2014年は、10月20日頃で、麓の紅葉はちょうど見ごろ。あまり写真には残せませんでしたが、前日ドライブした裏磐梯も非常に紅葉が綺麗でした!観光地としても十分に楽しめる場所だと思います。

登山情報
アクセス
今回利用した八方台登山口へは、公共交通機関は無く、残念ながらタクシーかマイカーを利用するしかない。八方台登山口付近にいくつか駐車場があるか、この日はそれでも満車で、路肩に止めてある車も多数あった。紅葉の時期は混雑するのでお出かけはお早めに。
磐梯山ゴールドラインは以前は有料でしたが、2013年に無料開放されました。
危険箇所
特に危険な箇所はありませんが、中ノ湯の少し先と弘法清水から山頂までは、木の根やガレの急登で、大きな段差もあるため少し慎重さが必要です。
他ルート
本コース以外では、南側の猪苗代リゾートスキー場、猪苗代スキー場からのコースや、裏磐梯からのコースと、バリエーション豊富です。
温泉
表磐梯(猪苗代湖側)よりも、裏磐梯の方が温泉は豊富なようです。,b>星野リゾート裏磐梯ホテル(日帰り可)に行きましたが、ホテル自体も立派で、泉質もなかなかよくてお勧めできます。
このページについて