グレート百名山3つ


谷川岳(オキの耳)

( たにがわだけ) 1,977m 日本百名山 関東百名山
群馬県みなかみ町、新潟県湯沢町
日本を代表する岩場を擁する双耳峰

体力 :
難易度:
満足度:

(写真: )

谷川岳(オキの耳)の紹介
どんな山?
新潟県・群馬県の県境にあり、清水トンネルの上にそびえる山。2,000メートルに満たない山でありながら、豪雪地帯であるため険しい岩場もあり、クライマーのメッカとしても有名。
コース紹介
谷川岳といえば危険なイメージがあるが、谷川岳ロープウェイ終着点の天神平からのコースは、一般者向けのコースで危険な箇所も少なく、安心して登ることができる。
登山記録
登山日 2014年9月27日
天気 曇りのち晴れ
駐車場 谷川岳ベースプラザ下無料駐車場
コース 登り: (谷川岳ロープウェー)⇒天神峠(7:35)⇒トマの耳(9:05)⇒オキの耳(9:15) / 100分
下り: オキの耳(9:30)⇒天神平(11:00) / 90分
谷川岳ロープウエーを使って短時間で谷川岳山頂へ

無料駐車場

谷川岳ロープウェーを使って最短コースで谷川岳を目指す。ロープウェーの山麓駅であるベースプラザにも駐車場はあるが、営業開始時刻の7時より前だったため、少し下にある無料駐車場にて駐車し、ベースプラザまで少し歩くことにした。

天神峠(標高1,500m)

ロープウェーとリフトを乗り継いで天神峠という所まで登ってくる。ここで標高は1,500メートル。あと500メートルの登りだ。

天気予報では、朝は曇りだがしだいに晴れてくるとのこと。この時点では真っ白で何も見えなかったが、天気予報を信じて登山開始。


天神平からの合流点

天神峠からは下りの道が続く。標高差にして100メートルほど下ってきたところで、ロープウェー駅である天神平からのルートと合流する。帰りは、ここを天神平のほうへ下る。

熊穴沢避難小屋(標高1,470m)

木道・木の階段の道が多い。前日は雨だったため少し滑りやすい。少し登り返すと、まもなく熊穴沢避難小屋に到着する。実は、山野は、まだ避難小屋というものにお世話になったことが無い。中をのぞいてみたが、特に何の設備もなく、本当に避難のためにある小屋だった。(あたりまえか)

天狗のとまり場

避難小屋の先から本格的な登りになる。岩場・鎖場も現れるが、短いのがいくつも現れる感じで、それぞれはそれほど危険ではない。やがて、天狗のとまり場という大きな岩の場所に到着。岩の上に上ることもでき、一服するにはちょうどよい。あいにくの天気のため周りは何も見えなかったが、天気が良ければ気持ちよさそうな所だろうな・・・

肩ノ小屋(標高1,910m)

岩場はしばらく続くが、やがて森林限界を超え、笹などの低木に囲まれた木道の階段を登ると肩ノ小屋に到着。まだガスっていて、周りは何も見えない。。これでは、展望は山頂からの展望は望めそうにもないが、とりあえずトマの耳方面へ歩く。

トマの耳(標高1,963m)

谷川岳は双耳峰。手前のトマの耳肩ノ小屋から5分ほど。三角点がある山頂だ。
だが、この時点でも展望は全く得られず、もはや絶望感がただようが、、、せっかくなのでもう1つの山頂オキの耳に向かう。

奇跡の紅葉

すると、、、
うぉー!!!
こんなことがあり得るのか!?突然霧が晴れた!
こんなきれいな紅葉に囲まれていたのか~!

先のトマの耳の写真から10分とたっていない。ここまで急に天気が変わるとは、自然って凄い!ダイナミックすぎるぜ~!!


オキの耳(標高1,977m)

そして、谷川岳の最高峰オキの耳、標高1,977メートルに到着。三角点があるのはトマの耳だが、標高が高いのはこちらのオキの耳。歩いて10分ぐらいの距離なので両方踏んでおこう。

逆冬型気圧配置?

オキの耳より西を眺める。空はすっかり青空になったが、まだ雲海も残っている。正面奥、左はなだらかで右側がスパッと切れ落ちている所が苗場山。雲があるのは、谷川岳から仙ノ倉山へ続く稜線。右側、すなわち日本海側が晴れで、左側、すなわち太平洋側が雲の中。いわゆる冬型の気候とは間逆の景色だ。

谷川岳から下山途中の風景

雲海の向こうに

登山中は何も見えなかったが、下山時には美しい光景をいくつも目にした。以下は、谷川岳の写真集。

オキの耳から東側を臨む。

写真左の2つの山が尾瀬燧岳至仏山。中央に高くぽこっと突き出た山が日光白根山。その少し右に武尊山、右端に皇海山などが見えている。


オキの耳から見るトマの耳

トマの耳を振り返ったところ。こんなにピラミダルな山頂だったんだな。。。登山時には全然わからなかった。

さらばオキの耳

トマの耳付近からのオキの耳。左は赤、右は黄。紅葉のコントラスとがとてもきれいだ!

紅葉の中を行く登山者たち

途中のルートもこんなに紅葉がきれいだったんだ。。下山時、登山道はかなり混雑していて、岩場では登りの人を待つのにかなりの時間をロスした。

谷川岳全容

天神平近くまで下山してきたところで、ようやく谷川岳の全容が見えた。今更だが、美しい双耳峰だ。

朝日岳

そして最後の写真は、天神平からの朝日岳。谷川岳の向かい側の山だ。こちらは日本三百名山&関東百名山。近いうちに登ることになるはずだ!

感想

谷川岳と言えば、ロッククライミングの山という印象で、一般登山者が登る山としてはどうなんだろう?と、正直あまり期待していなかったのですが、霧が晴れた後に目にした景色は、紅葉とも相俟って見事の一言に尽きました。恐れ入りました。

登山ルートも変化があり、天気さえよければもっと楽しく登れたと思います。

登山情報
アクセス
ロープウェーの駅でもある谷川岳ベースプラザにも駐車場(有料)はありますが、その周辺にもたくさん無料の駐車場はあります。ただし、紅葉の時期などは混雑が予想されますので、早い時間に出発するのが良いでしょう。
危険箇所
谷川岳と言うと、岩・遭難=危険!というイメージがありますが、一般登山道はそれほど危険ではありません。多少の岩登りの経験・技術があれば問題ないでしょう。
他ルート

東の西黒尾根はポピュラーな登山コース。ただし、日本三大急登の一つであり、岩場もあるため難易度は高めです。

その他、北の位置ノ倉岳方面や、西の仙ノ倉山方面からの縦走路などがあります。
温泉
麓のみなかみ町にはたくさんの温泉があります。お好みのものを探してみてください。
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