グレート百名山3つ


雨飾山

( あまかざりやま) 1,963m 日本百名山
長野県北安曇郡小谷村、新潟県糸魚川市
北アルプスと日本海を望む大展望の山

体力 :
難易度:
満足度:

(写真: 雨飾山山頂にて(バックに焼山・火打山))

雨飾山の紹介
どんな山?

雨飾山は長野県と新潟県との県境に位置する頸城山塊に属する山で、妙高山・火打山と共に日本百名山に選ばれています。

秋の紅葉が美しいことでも人気の山ですが、初夏も雪渓や高山植物などを楽しむことができます。また、山頂からは北アルプスや日本海などの大展望が広がります。

コース紹介

最もポピュラーかつ最短ルートの雨飾高原キャンプ場からのルートを往復しました。途中の荒菅沢から望む布団菱の岩肌や、笹平からの高山植物を楽しみながら山頂に登ります。

登山記録
登山日 2019年7月21日
天気 曇り
駐車場 雨飾高原キャンプ場
コース 雨飾高原キャンプ場(4:50)⇒荒菅沢(6:05)⇒笹平(7:05)⇒雨飾山(7:35) / 2時間45分 (CT 3時間45分)
雨飾山(8:15)⇒笹平(8:30)⇒荒菅沢(9:10)⇒雨飾高原キャンプ場(10:10) / 1時間55分 (CT 2時間50分)
 雨飾高原キャンプ場から雨飾山へ

雨飾高原キャンプ場

スタートは雨飾高原キャンプ場の駐車場。トイレに登山届ポストもある登山口。建物のちょうど裏側が登山口になっています。
異常に雨が多かったこの年の梅雨。7月21日でもまだ梅雨は開けず、曇りの予報、雨もぱらつく中での登山開始となったのですが・・・

2/11 !?

登山口からしばらくは湿原っぽい場所で、ゆるやかな木道を上を歩きます。本格的な登りになる手前にあるのがこの標識。
雨飾高原からのルートは距離で11等分されているようです。距離的にはもう5分の1弱ほどですが、標高的にはまだほぼゼロ(むしろマイナス)です。

意外と急登

地図で見るとそれほどの傾斜ではないはずだったのですが、実際は意外と急な登りで、所々梯子もあったりします。

荒菅沢の雪渓

登りが続いた後に下りの道となり、景色も開けてくる頃に現れるのがこの荒菅沢の雪渓。傾斜も緩やかな場所なので、この時期はもうアイゼンは不要かと思いますが、(周りにもアイゼンを付けている人はいませんでした)不安な方はチェーンスパイクか軽アイゼンを携帯することをお勧めします。

布団菱

雪渓付近からよく見えるのが布団菱と呼ばれる大岩壁。雨飾山を代表する景色の1つで、なかなかの迫力です。

標高を上げる

雪渓を渡ったあとは、急登を登りながらどんどん標高を上げていきます。さっき見上げた布団菱ももう目の高さに。

岩場の急登

この辺りはかなりの急登で梯子や岩場も出現します。慎重にあるけば問題のない場所。

笹平

急登を登り詰めると、笹平という見晴らしのよい草原。目の前はもう雨飾山の山頂ですが、なんとも気持ちの良いルートです。

お花畑

そして笹平付近には、たくさんの高山植物も咲き誇ります。多かった花は、ハクサンフウロ、タカネグンナイフウロ、オオバギボウシ、タテヤマウツボグサ、タカネナデシコなど。

最後の登り

そして山頂への最後の登り。少し急ですが登りきると、

雨飾山山頂 (標高: 1,963m)

雨飾山山頂に到着!
2つピークがあって、最高地点はこの標識のある南側。でも、眺めが良いのは実は北側のピーク。すぐ近くなので両方訪れてみてください。

女神の横顔

そして、山頂から見られる景色の1つが女神の横顔。登山道がちょっと人の横顔っぽく見えることからつけられた名前。花の高い美女ですね。

北アルプス

そして、見えるとやっぱりうれしいのが北アルプス。目の前は残雪を伴った白馬岳周辺の後立山連峰。左の端の方には槍ヶ岳も見えます!
北アルプス以外にも、日本海と遥か彼方に能登半島に佐渡島、近くに聳える頚城山塊の山並と見どころ満載の大パノラマが広がります。
梅雨の最中とは思えない景色に大満足でした。

西側のパノラマ。北アルプスを中心に能登半島まで。
西側のパノラマ。北アルプスを中心に能登半島まで。

東側のパノラマ。佐渡島から頚城山塊の山並。中央付近に女神の横顔。
東側のパノラマ。佐渡島から頚城山塊の山並。中央付近に女神の横顔。

感想

とにかく山頂からの展望が抜群でした!
北アルプスが見られる山というのはいくつもありますが、日本海と遠くに能登半島佐渡島まで見渡すことができるというのがポイントが高いです。また、荒々しい頚城山塊の山々も印象的でした。

まだ梅雨明け前の時期、曇り予報の日にこれだけの景色を見ることができて本当に満足の山旅でした。

登山情報
アクセス

雨飾高原キャンプ場は車50台ほどのスペースの駐車場に、トイレ・登山届ポストもある立派な登山口です。

危険箇所

荒菅沢の雪渓と、笹平までの岩場の急登はやや危険な個所が続きます。雪渓はこの時期はもうアイゼンは不要でしたが、夏の早い時期は念のため携帯することをお勧めします。

他ルート

北側の雨飾温泉からのルートも人気が高いようです。南西からの大綱登山口からも比較的短時間で山頂に立つことができますが、登る人は少ないようです。

温泉

登山口を少し下りた所に、雨飾荘小谷温泉山田旅館などがあります。

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