グレート百名山3つ


苗場山

( なえばさん) 2,145m 日本百名山
新潟県湯沢町・津南町、長野県栄村
険しい山容と穏やかな山頂の湿原が好対照

体力 :
難易度:
満足度:

(写真: 神楽ヶ峰付近からの苗場山)

苗場山の紹介
どんな山?

苗場山は新潟県と長野県の県境に位置する火山です。山頂付近には広大な高層湿原が広がり、苗代のような景色であることが苗場山の由来になったとの説もあるそうです。

コース紹介

山頂より北東、かぐら・みつまたスキー場の中にある秡川駐車場からのコースとしました。コース途中に見える苗場山の火山らしい険しい姿と、山頂の湿原の穏やかな姿との対照的な景色を楽しむことができます。

登山記録
登山日 2017年10月8日
天気 晴れ
駐車場 桜平駐車場
コース 秡川駐車場(5:45)⇒和田小屋(6:05)⇒下ノ芝(6:50)⇒神楽ヶ峰(7:50)⇒苗場山(8:45) / 3時間 (CT 4時間15分)
苗場山(9:25)⇒神楽ヶ峰(10:00)⇒下ノ芝(10:40)⇒和田小屋(11:15)⇒秡川駐車場(11:30) / 2時間5分 (CT 3時間45分)
桜平から巻機山に登頂し牛ヶ岳へ

秡川駐車場(標高: 1,220m)

スタート地点の秡川駐車場。出発してから振り返った写真です。左側に見える建物がトイレです。
午前6時前でもほぼ満車状態で、路肩に駐車している車も多数。しばらくは林道沿い(写真手前側)に進みます。

和田小屋

ゴンドラの山頂駅付近にあるのが和田小屋(写真左)。山は紅葉真っ盛り。スキーゲレンデの中を横切って登山道に入っていきます。

岩ゴロゴロ

登山道は、中サイズの岩がゴロゴロしている場所が多いです。濡れた岩は非常に滑りやすく、特に下山時には注意が必要です。

下ノ芝付近からの紅葉

樹林帯の中を進みますが、所々開ける場所があり紅葉を楽しむことができました。この写真はは下の芝付近の景色。

中ノ芝

コース途中には、3か所湿原っぽい芝が広がる場所があり、下から順に下ノ芝、中ノ芝、上ノ芝という名前が付いています。
この時期、中ノ芝あたりの紅葉が一番キレイでした。

上ノ芝

そして最後の上ノ芝。この辺りで登りはいったん終了。比較的なだらかな道となります。

股スリ岩

突然股スリ岩という大きな岩が立ちはだかります。岩に慣れている人にとってはどうってことはない岩ですが、慣れていない方は慎重に。

苗場山現る

道標のある神楽ヶ峰を通過すると、下りの道となりますが、やがて苗場山の姿が突然現れます。
湿原のイメージしかなかったので、この険しい姿には少々驚かされました。山頂へは中央の尾根筋を登ります。

山頂への急登

一旦鞍部に下りますが、そこから山頂へは、遠くから見た通りの尾根の急登を登り返します。こういった階段や、ちょっとした岩場が連続します。それほど危険な道ではありませんが十分にご注意を。

山頂台地

険しい急登が終わると、突然目の前の湿原の景色が広がります。この景色のギャップがたまりません!見えた瞬間にこの山サイコー!と思ってしまいました。

苗場山山頂(標高: 2,145m)

途中分岐を右側に曲がって、この山頂の北の端に位置するのが苗場山最高地点標高2,145メートル。山頂付近は湿原ではなく、眺望もない、殺風景な山頂。。。
この山は山頂に登頂することには意味がなく、周りの湿原を楽しむ山なのです。
以下、湿原を散策しながら撮影した写真です。素晴らしすぎます。

池塘と逆さ雲


南側の湿原を望む


高原?


秋の湿原


池塘その2


山頂湿原全景
山頂湿原全景

感想

苗場山といえば、やはり山頂の湿原のイメージが強いですが、火山らしい立派な山容も一見の価値はあります。
今回は紅葉の時期の登山となりましたが、初夏の残雪が少し残った時期の湿原の景色も良さそうな気がしました。また是非訪れたい山です。

登山情報
アクセス

秡川駐車場は広くてトイレもあります。ただし、国道17号線から駐車場までは林道が続き、途中未舗装の区間もあります。

危険箇所

苗場山の登りは急登で、途中ちょっとした岩場もあります。
和田小屋と神楽ヶ峰の間は、雨の後で岩も滑りやすかったです。

他ルート

西側の小赤沢口三合目からが最短ルートだそうです。南東の赤湯温泉からのルートも人気があるようです。

温泉

国道17号線に下りた付近、道の駅みつまたに街道の湯があります。その他、湯沢周辺にはたくさんの温泉があります。

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