グレート百名山3つ


高妻山

( たかつまやま) 2,353m 日本百名山
長野県長野市、新潟県妙高市
雪の壁を制覇し山頂からの大パノラマを楽しむ

体力 :
難易度:
満足度:

(写真: 五地蔵山付近から望む高妻山)

高妻山の紹介
どんな山?
高妻山は長野県の北部に位置する山で、戸隠連峰の最高峰です。麓からはなかなかその姿を望むことはできませんが、堂々たる山容から別名「戸隠富士」とも呼ばれています。
コース紹介

2001年に整備された弥勒尾根を通って高妻山を最短で往復するルートです。この時期山頂付近の稜線にはまだたくさんのが残っており、特に山頂直下の雪の急斜面の登り降りはかなりの緊張を強いられました。

登山記録
登山日 2018年5月12日
天気 晴れ
駐車場 戸隠キャンプ場駐車場
コース 戸隠キャンプ場(6:25)⇒六弥勒(五地蔵山)(9:10)⇒高妻山(11:20) / 4時間55分 (CT 4時間55分)
高妻山(12:15)⇒六弥勒(13:40)⇒戸隠キャンプ場(15:30) / 3時間15分 (CT 3時間55分)
戸隠キャンプ場より高妻山へ

戸隠キャンプ場駐車場より (標高: 1,173m)

高妻山への登山口は、戸隠キャンプ場より。登山者用の広い駐車場に立派なトイレもある快適な登山口です。

戸隠の眺め

この時期キャンプ場の敷地内にはミズバショウやカタクリなどの花もたくさんさいていました。左が戸隠山、右が五地蔵山。麓からは高妻山の姿は見えませんが、まずは、右の五地蔵山を目指します。

弥勒尾根入口

道標に従って、弥勒尾根入口方面へ。この写真の場所で牧場から登山道へ入ります。なんとも狭くて地味な入口・・・

明るい尾根

弥勒尾根は比較的最近整備された登山道。やや急な尾根道ですが、とても明るい雰囲気で軽快に歩くことができます。

残雪

途中何か所か残雪もありましたが、この時点ではまだアイゼン等は必要なし。

鎖場

途中なだらかな道になりますが、五地蔵山が近づくにつれて 再び急登に。
何か所か鎖場もありますが、実はここは鎖がなくても問題なく登れます。

五地蔵山山頂・六弥勒 (標高: 1,998m)

そして五地蔵山山頂に到着。昔からの登山道は、一不動から順番に数字が付いた場所があり、この合流点は六弥勒
高妻山山頂の十阿弥陀まで稜線の道を辿ります。

黒姫山

六弥勒のあたりからは、飯縄山黒姫山の眺めが良いです。写真は独特の山容をした黒姫山

高妻山見ゆ

六弥勒の少し先に、目指す高妻山がようやく見えます。戸隠富士と呼ばれるだけあって立派な山容ですね。

戸隠山

左手にはギザギザした戸隠山の姿も。

残雪

六弥勒から先の稜線上には、まだたくさん残雪があり、残雪と夏道とを繰り返しながら進みます。この辺りは斜度もゆるく、雪も適度な硬さでアイゼンはまだ不要です。

九勢至

七薬師、八観音と通過して、いよいよ九勢至。ここからが高妻山への最後の登りとなります。

雪の急斜面

九勢至を過ぎるとだんだんと斜度も増します。このあたりでまずはアイゼン装着
上部は、写真の見た目よりも急で、斜度40度ほどはありそうなかなりの急斜面。途中からストックをピッケルに持ち替えました。

急斜面上部

これが上部の急斜面。ちなみに、写真に写っているのは下っている方です。下りも山側を向かないと危険なレベルの急斜面。雪はグサ雪でアイゼンで蹴りこんでもずるずる滑り、なかなか上に登れず、体力的にも精神的にもかなりキツかった・・・

十阿弥陀

雪の急斜面を通過すると、まもなく十阿弥陀。ただし、ここは山頂ではありません。

最後の岩場

山頂へは、この岩場を通過します。特に危険ではありませんが、大きな岩がゴロゴロしていて歩きづらい

高妻山山頂(標高: 2,353m)

そして、高津山山頂、標高2,353メートルに到着!
山頂からは期待以上の素晴らしい景色が広がります。

妙高山・火打山

最も近くに聳えるのがこの山々。右が妙高山、中央が火打山、左が焼山です。
それ以外にも、北側から東側には、たくさんの百名山を含む山々の大パノラマが広がります。

雨飾山・火打山・妙高山・四阿山・浅間山などの大パノラマ
雨飾山・火打山・妙高山・四阿山・浅間山などの大パノラマ

槍・穂高

そして、反対側には北アルプスの峰々が一直線に並びます。
北アルプス南部の槍・穂高連峰。間に常念岳

立山・剱・後立山連峰

北アルプス北部。右から白馬岳、剱岳、五龍岳、立山、鹿島槍ヶ岳など。

北アルプスの大パノラマ
北アルプスの大パノラマ

感想

高妻山は日本百名山の中ではあまり人気の高い山ではないようですが、、、北アルプス・妙高の大パノラマに、雪の急斜面の登り降りにロングコースと、期待以上に楽しめるとても良い山でした。

登山情報
アクセス

登山口の戸隠キャンプ場までは、上越自動車道の信濃町I.C.からは短時間で到着しますし、長野駅からバスも出ておりアクセスの良い山です。

登山口には登山者専用の広い駐車場トイレもありとても便利です。

危険箇所

山頂直下はかなりの急斜面で、残雪期でもアイゼン・ピッケルは必須です。所々に岩場・鎖場もあり、夏山でも危険な箇所だと思います。

他ルート

戸隠牧場から一不動を直登するルートが昔からあるルートですが、滝や岩場もある楽しいルートのようです。ただし、雪のある時期、特に下山に使うのはは危険とのことです。

温泉

登山口の近くに戸隠神告げ温泉があるほか、長野市にも裾花峡天然温泉宿 うるおい館など、いくつか温泉があります。

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