グレート百名山3つ


焼岳

( やけだけ) 2,455m 日本百名山
長野県松本市、岐阜県高山市
穂高連峰の雄姿を楽しむ最高の展望台

体力 :
難易度:
満足度:

(写真: 焼岳北峰にて。バックに穂高連峰)

焼岳の紹介
どんな山?

焼岳は北アルプス南部にある活火山です。山頂からは正面に穂高連峰。その周辺に笠ヶ岳、槍ヶ岳等の北アルプスの峰々、遠くに中央・南アルプスも見渡すことができる展望の素晴らしい山です。

焼岳北峰と南峰とからなる双耳峰です。最高点は南峰の2,455メートルで三角点も南峰に設置されていますが、南峰に通じる一般道はなく、一般的には2,444メートルの北峰が焼岳の山頂とされています。

コース紹介

5月中旬のまだ部分的に雪が残る時期に登りました。中の湯温泉付近の新中の湯登山口から焼岳北峰を目指し、登頂後は上高地に下山しました。

登山記録
登山日 2019年5月25日
天気 快晴
駐車場 新中の湯登山口駐車場
コース 新中の湯登山口(5:10)⇒広場(6:30)⇒焼岳北峰(8:35) / 3時間25分 (CT 3時間10分)
焼岳北峰(9:30)⇒新中尾峠(10:30)⇒田代橋(12:15)⇒上高地バスターミナル(12:40) / 3時間10分 (CT 3時間20分)
焼岳北峰から上高地へ下山

駐車場

ここが新中の湯登山口の駐車場。15台ほどの駐車場スーペースですが、目の前に穂高連峰が見えるという贅沢な駐車場です!

新中の湯登山口

登山口は駐車場の道の反対側にあります。
道標もトイレも登山ポストも無いく、北アルプスにしては地味で静かな登山口です。

岩・根

登山口からしばらくは樹林帯の中のやや急登で、岩がゴロゴロしてたり、木の根も絡んで歩きにくい道が続きます。

残雪

まもなく残雪も出てきます。この時はまだアイゼンをつけるほどではなかったです。
雪があると登山道が見えなくなるため迷いやすいです。私も何度か道を間違えそうになりました。トレースが無くなったら、それはルートを外れているということなので、明瞭にある所まで引き返しましょう。

広場? (標高: 2,025m)

樹林帯の中を1時間半ほどで開けた場所に出ます。そして、目指す焼岳がようやく姿を現します。左が南峰、右が北峰ですが、北峰の山頂は目の前に見える岩峰のもう少し奥にあります。
新中の湯登山口からのルートは、途中あまり目印になる箇所がありません。山と高原地図に載っている広場という箇所はこの辺りかな?

残雪多し

雪も増えてきたので、広場でアイゼンを装着
雪の中をじりじり高度を上げていくと、目の前にはカール地形を登るようになります。残雪も豊富で5月末でもまだまだ雪山ですね。

分岐点

緊張しながらもカールを登り切って、上高地へ降りるルートとの分岐点

岩場あり

もう山頂までは一息なのですが、雪渓や岩場もあり、なかなか気が抜けません。

焼岳北峰 (標高: 2,444m)

そして、焼岳北峰、標高2,444メートルに到着!
雲一つ無い青空の下、槍・穂高連峰、眼下の梓川が流れる上高地、八ヶ岳・南アルプス・中央アルプスまで見渡すことができました。日本離れした絶景でもう最高の一言です!

笠ヶ岳・槍穂高連峰・上高地・霞沢岳・八ヶ岳・南アルプス・中央アルプス・乗鞍岳の大パノラマを!
笠ヶ岳・槍穂高連峰・上高地・霞沢岳・八ヶ岳・南アルプス・中央アルプス・乗鞍岳の大パノラマを!

槍・穂高・上高地

眺めはとにかく最高です!しばし山頂からの景色をご堪能ください。

正賀池

山頂付近にある火口湖の正賀池
バックは白山

笠ヶ岳

山頂が笠の形をした笠ヶ岳

上高地

眼下に上高地北アルプスを切り裂いて蛇行する梓川の流れが美しい。

さらば

山頂に約1時間滞在。これだけ名残惜しい山頂は久しぶりかな。
せっかくここまで来てこのままピストンではもったいないので、下山は上高地へ!

笠ヶ岳

どこから見ても笠の形に見えるとも言われる笠ヶ岳ですが、やはり見る位置によって山の印象は変わる物。焼岳山頂よりも下山途中から眺める笠ヶ岳の方が存在感がありました。

焼岳小屋

笠ヶ岳を眺めながらぐんぐん高度を下げて、焼岳小屋のある新中尾峠。2019年の営業は6月11日とのことで、この日はまだ準備前のようでした。

梯子

焼岳小屋からは>樹林帯を下りますが、まだ残雪が残っていたり、何か所か梯子があります写真は最も長い梯子ですが、なんとも頼りない感じ。。。(実際には、安定していて問題ありません。)

ニリンソウ

上高地が近づくと現れるニリンソウのお花畑。残念ながら、緑のニリンソウは見つからず・・・

田代橋より

そして、無事に上高地まで下りてきました。山と比べて、何とも人の多いこと。。。
5年ぶりの上高地でしたが相変わらず美しい!

河童橋付近より

河童橋には立ち寄らず、上高地バスターミナルからタクシーで車を止めていた中の湯まで戻りました。河童橋は写っていませんが、これぞ上高地という場所で最後にパシャリ。
残雪の穂高連峰の美しい山並み、透き通った梓川の流れ、新緑に雲一つない青空。
最高というほかありません。

感想

山頂からの景色が素晴らしいことは登る前から予想はしていましたが、快晴の天気の下、最高の穂高連峰の雄姿を眺めることができました。眼下に見下ろす上高地の渓谷風の景色と北アルプスの峰々との対比は、日本離れした絶景で素晴らしいの一言に尽きます!

さらには中央アルプス、南アルプス、八ヶ岳と素晴らしい山の景色を楽しむことができました。

登山情報
アクセス

新中の湯登山口は15台ほどの駐車スペースがあります。トイレは無いので要注意。
登山口までのバスは無いためマイカーかタクシーか、釜トンネル入り口から歩くかのいずれかになります。

上高地は通年マイカー規制が敷かれているので、新島々、沢渡等からバスもしくはタクシーで。

危険箇所

雪道は迷いやすい箇所も何か所かあります。よくトレースを確認しましょう。

その他、山頂直下の岩場や、新中尾峠と上高地の間の長いハシゴには少し注意が必要です。

他ルート

新中の湯登山口、上高地以外に、新穂高温泉側の中尾高原からのルートが考えられます。

温泉

何と言っても中の湯でしょう。(男性の)露天風呂からは穂高連峰を眺めることができます!

その他上高地沢渡にも温泉はありますし、少し足を延ばせば白骨温泉平の湯など名湯に囲まれた地域です。

このページについて