グレート百名山3つ


木曽駒ヶ岳

( きそこまがたけ) 2,956m 日本百名山 花の日本百名山
長野県木曽郡、上伊那郡
中央アルプス最高峰は紅葉の名所

体力 :
難易度:
満足度:

(写真: 紅葉が進む千畳敷カール)

木曽駒ヶ岳の紹介
どんな山?

木曽駒ヶ岳は中央アルプス(木曽山脈)の最高峰。3,000メートルにはわずかに足りませんが、山頂からの大パノラマ、千畳敷カールの絶景、そして秋は美しい紅葉と楽しみがたくさんの山です。

コース紹介

バス・ロープウェイを使って一気に千畳敷へ。千畳敷カールの紅葉を楽しみながら、まっすぐ木曽駒ヶ岳へ。登頂後は、紅葉の穴場と言われる濃ヶ池に立ち寄ります。

登山記録
登山日 2016年9月24日
天気 曇り
駐車場 (菅の台バスセンター駐車場)
コース 千畳敷駅(7:05)⇒乗越浄土(7:35)⇒中岳(7:45)⇒木曽駒ヶ岳(8:05) / 1時間 (CT 2時間)
木曽駒ヶ岳(8:30)⇒八合目分岐(9:30)⇒(9:50)濃ヶ池(10:05)⇒乗越浄土(11:05)⇒千畳敷駅(11:45) / 3時間15分 (CT 3時間40分)
千畳敷カールの紅葉を楽しみながら木曽駒ヶ岳へ

菅の台バスセンター

木曽駒ヶ岳の登山口は、マイカーの乗り入れは禁止。ここに車を駐車して、バスに乗り換えます。

朝5時過ぎが始発ですが、紅葉真っ盛りのこの季節、1時間前に到着したのに、広ーい駐車場は満車に近い状態。当然、バス停には長蛇の列。バスに乗り込んだのは5時半頃になりました。みなさん、朝早いですね。。。


駒ヶ岳ロープウェイ

バスでしらび平まで。ロープウェイの乗り場でもあります。

このロープウェイに乗れば、標高2,640メートルの千畳敷駅まで一気に連れて行ってくれます。


千畳敷カール

そして、ロープウェイを降りると待っているのは、いきなり千畳敷カールの絶景です!ちょっとガスがかかっていますが、木々も色づいて素晴らしい景色。登山届けを提出してGo!


八丁坂

最初は千畳敷カール上部の石畳の道をゆるーく登りますが、やがて、八丁坂と呼ばれる急な斜面を、ジグザグに登るようになります。岩がゴロゴロした道ですが、よく整備されているので、よく足元に注意すれば問題なく登る事ができます。


乗越浄土 (標高: 2,858m)

最後に階段をいくつか登りきると急に周りが開けます。ここが乗越浄土と呼ばれ、いろんな方向からの登山路が集まるところです。駒ヶ岳へは左の方向へ。正面に見えるのが最初のピークの中岳

宝剣山荘&天狗荘

乗越浄土のすぐ先に、青い屋根の宝剣山荘と、赤い屋根の天狗荘があります。この小屋の脇を通ってと中岳へ向かいます。

中岳山頂 (標高: 2,925m)

中岳までは、見た目どおりの緩やかな登りですが、道は岩がゴロゴロ。大きな岩が見えたらもう山頂。

駒ヶ岳頂上山荘

中岳の先を降りると、駒ヶ岳頂上山荘のある鞍部。ガスガスで、視界は50メートルくらい。。。濃霧の時は、標識をよく確認して進むこと。

木曽駒ヶ岳への登り

引き続き岩がごろごろの道。中岳よりは少し急な坂を登ると、、、

木曽駒ヶ岳山頂 (標高: 2,956m)

木曽駒ヶ岳山頂、標高2、956メートルに到着です!中央アルプスの最高峰ですが、ロープウェイのおかげで簡単に登ることができます。

当然、山頂からの景色は360度の大パノラマ!のはずだったのですが・・・


馬の背を経て紅葉の名所濃ヶ池へ

さらば木曽駒ヶ岳・・・

山頂には30分弱いましたがガスは引かず、寒くなってきたため山頂を後にすることにしました。また天気のいい時に登りたいですね。

来た道から右の方向に降ります。千畳敷~木曽駒ヶ岳山頂までは、ものすごい人の数でしたが、それまでの喧騒が嘘のように急に静かな山道となります。


濃ヶ池見えた

ちょっと降りたらガスも少し晴れてきて、ちょっとした岩場のような所から、今回のお目当ての場所、濃ヶ池(のうがいけ)が見えました。池の周辺は綺麗に色づいていて期待できそうです!

そして、しばらく写真を撮りながら時間を費やしていると。。。


南アルプス~木曽駒ヶ岳~御嶽山
南アルプス~木曽駒ヶ岳~御嶽山

南アルプス

東側の、谷間の切れ目からは、南アルプスの姿。甲斐駒ヶ岳~赤石岳まで、南アルプス北部の峰々が連なります。

木曽駒ヶ岳

そして、来た道を振り返ると木曽駒ヶ岳もようやく姿を現しました!さすが中央アルプスの盟主、どうどうたる山容です!

御嶽山

そして、西側、北アルプスは見えませんでしたが、御嶽山が雲海の上に頭を出していました。

馬ノ背

その先は馬ノ背と呼ばれる稜線上の道。ところどころこういった岩場があるので、少し注意が必要です。

八合目分岐 (標高: 2,670m)

やがて指導標が現れますがここが八合目濃ヶ池はここを右に曲がります。

紅葉

途中、見事に色づいたナナカマドがありました。宝剣岳・中岳をバックに、燃えるような紅葉の景色を!

濃ヶ池 (標高: 2,660m)

大きなアップダウンもなく濃ヶ池にたどり着きます。某雑誌で紅葉の穴場スポットとして紹介されていた場所。

思ったよりも小さな池ですが、ここもカール地形で、周囲を取り囲む山々紅葉とが美しい場所です。自分のザックが映り込んでしまったのが笑えます。^^;)


濃ヶ池周辺の景色
濃ヶ池周辺の景色

乗越浄土へ

カールと紅葉の雰囲気を楽しんだら乗越浄土への道を登ります。池の先の道は、こんな川のような道を進みます。

ガレ場の横切り

川を越えたら、次は何箇所かガレた沢を横切ります。この辺りは道が分かりにくい箇所があります。マーキングや踏み跡に注意しながら進みましょう。

岩場

さらに、ハシゴと、その前後に岩場も出現。

カール地形

まもなく、正面上に宝剣山荘、天狗荘が見えてきます。ここもカール地形ですね。地図には、この辺りに馬飼ノ池と記されていますが、よく分かりませんでした。

この先は見た目どおりの急登です。空気も薄くてちょっとしんどかった。


宝剣岳

宝剣山荘、天狗荘まで戻ってきました。その奥には岩峰の宝剣岳がそびえます。昔登った事があるので、今回は人も多そうなのでパス。ちなみに、宝剣岳山頂へは足元が切れ落ちる岩場もあり、短いけど少々危険な道です。

千畳敷カール

宝剣山荘からは、来た道を下り千畳敷まで降ります。ロープウェイの駅は目の前ですが、最後に千畳敷の底からカールの景色を撮影。

千畳敷カールのパノラマ
千畳敷カールのパノラマ

感想

朝はガスもかかってあいにくのお天気。木曽駒ヶ岳山頂もガスガス。でも、その先は見事に晴れて、周りの山の景色や千畳敷カール・濃ヶ池の紅葉を存分に楽しむことができました。

千畳敷、濃ヶ池はどちらも標高2,650メートルほど。紅葉はほぼピークか少し過ぎた感じでしたが、今年はあまり色づきは良くなかったように感じました。それでも、紅葉の名所はさすがの絶景でした。

登山情報
アクセス
ロープウェイまでのバスは、JR駒ヶ根駅から出ています。マイカーならば、広い駐車場のある菅の台バスセンターからの乗車となります。
危険箇所
木曽駒ヶ岳から北東に伸びる馬ノ背は、岩場が数箇所ありちょっと注意が必要です。また、濃ヶ池から乗越浄土までは道が不明瞭な箇所があるので、踏み跡やマーキングに注意しながら進みましょう。
他ルート
木曽駒ヶ岳へ通じる登山道はたくさんありますが、いずれも標高差1,500~2,000メートルほど登るコースです。ありがたく、文明の利器ロープェイを使わせていただくのがよいと思います。
温泉
菅の台バスセンターのすぐそばにこまくさの湯少し離れてこぶしの湯などがあります。
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