グレート百名山3つ


空木岳

( うつぎだけ) 2,864m 日本百名山
長野県駒ヶ根市・上伊那郡飯島町・木曽郡大桑村
花崗岩の美しい頂へ

体力 :
難易度:
満足度:

(写真: 空木岳山頂付近の稜線)

空木岳の紹介
どんな山?

空木岳は中央アルプス(木曽山脈)中央部に位置する山です。花崗岩でできている山で、山頂付近には巨岩がたくさん立ち並んでおり、白い山肌と共に独特の景観を呈しています。

コース紹介

空木岳から東側に延びる長大な池山尾根を往復するコースで、登山口の駒ヶ根からは往復で距離20Km、標高差2,000メートルを登る少しハードなルートです。

登山記録
登山日 2018年7月1日
天気 曇り
駐車場 駒ヶ根高原スキー場駐車場
コース 駒ヶ根高原スキー場(4:45)⇒林道終点(5:35)⇒水場(6:35)⇒(9:30)空木平避難小屋(9:40)⇒空木岳(10:50) / 6時間5分 (CT: 7時間40分)
空木岳(11:10)⇒空木平分岐点(12:00)⇒水場(13:45)⇒林道終点(14:25)⇒駒ヶ根高原スキー場(15:00) / 3時間50分 (CT: 5時間5分)
池山尾根を登って空木岳山頂へ

駒ヶ根高原スキー場 登山道入り口

池山尾根からのルートは、池山林道終点まで車で行くことができるとなっているガイドブックも多いですが、実際には通行止となっている場合が多く、その場合はもう少し麓から登る必要があります。
この日も林道から少し入った所で通行止となっており、麓の駒ヶ根高原スキー場の駐車場に駐車して、そこから登ることとなりました。駐車場は無料。駐車場の脇に登山ポストのある登山道入り口があります。

登山道

ハイキングコースとも交差しながら登っていきます。少し道標が分かりにくい場所も。。。

林道終点

さらに林道とも何度か交差して、この林道終点に到着します。ここまでで50分。林道が開通していればもっと楽なのに。。。という感じ。ここにはトイレもあります。
されをさらに奥に進んで本格的な登山道に入ります。

タカウチ場

なだらかな道を進んで、タカウチ場という地点。正面に進むと尾根の名前にもなっている池山方面となりますが、急峻となっており、実際に時間もかかるのだそうで、左側遊歩道の方へ。

水場

道はあいかわらずなだらか。ここは、池山小屋の近くにある水場。(と言っても、池山小屋がどこにあるかよく分かりませんでした。)
ここを左に曲がると分岐となりますが、少し先で合流します。どちらを進んでも時間は大差ないようで。自分は左側の道を選択。

樹林帯の登り

樹林帯の中のゆるやかな登りが続きます。この日は晴れ予報だったのですが、ややもやった天気。でも、少し幻想的でこれはこれで美しいですね。

階段

その先は、やや急登のヤセ尾根大地獄、小地獄と呼ばれる箇所があります。
まずは急な階段

鎖場

そして鎖場が出現。
ですが、地獄というほどでもないような、どこにでもありそうな鎖場でした。

分岐

何度かか小さな階段を登って分岐点。登りは左側の空木平避難小屋を経由するルートを選びました。

空木平避難小屋

ほぼ平に進んで空木平避難小屋に到着。(幽霊が出るといううわさもある)避難小屋ですが、中は思ったよりも小ぎれいな感じでした。
小屋の周辺が空木平カールになっていて、高山植物も多数咲いていました。

空木平カール周辺の花々
空木平カール周辺の花々 空木平カール周辺の花々 空木平カール周辺の花々 空木平カール周辺の花々 空木平カール周辺の花々 空木平カール周辺の花々 空木平カール周辺の花々 空木平カール周辺の花々 空木平カール周辺の花々

空木平カール

天気も少し晴れ来て、カールらしい地形が望めました。

雪渓

標高も2,500メートルを超え、7月でもまだ雪渓がありました。斜度はあまりありませんが、不安な方は軽アイゼンは持っていた方が無難かと思います。また、雪がかなり融けたこの時期は踏み抜きも多いので要注意。(自分も何度か踏み抜いてしまいました。。)
この辺りが、もっともカールらしい地形が楽しめる場所です。

駒峰ヒュッテ

斜度も増しながら、カールの道を登ると駒峰ヒュッテ。この時期はまだ営業前で、そのまま空木岳へ。

空木岳へ

駒峰ヒュッテからは、空木岳山頂はほとんど目の前のように見えますが、空気が薄く、斜度も少しあり、最後の登りは予想以上にキツいです。(自分だけでなく、周りの方々もきつそうでした。。)
でも、白砂の山肌、ハイマツの稜線は美しいですね。

空木岳山頂 (標高: 2,864m)

そして、空木岳山頂、標高2,864メートルに到着!
白砂に、花崗岩の岩がゴロゴロしているのが印象的です。燕岳、鳳凰山、甲斐駒ヶ岳などにも似た感じ。

南アルプスと富士山(?)

山頂に到着した直後に、ガスが消え、南アルプスの稜線が綺麗に見えたのですが、、、少しもたもたしているうちに、またガスの中に。。。
中央付近に、北岳らしき山、その後ろに富士山らしき山・・・この写真で分かるかな??

花崗岩とハイマツの稜線(北側)

北側、木曽駒ヶ岳方面の稜線。もうちょっと晴れていれば、さらに綺麗だと思うんですけどね。

駒石

下山時、稜線上は花崗岩の巨岩・奇岩がゴロゴロ。中でも、この駒石が大きくて、インパクトも大でした。

感想
山頂に着いた時にはほぼガスに覆われ、景色を十分に楽しむことができませんでした。もう少し天気が良ければ白砂の山肌、花崗岩の巨岩、ハイマツの稜線、 南アルプスを一望する景色を眺めることのできる、素晴らしい山だったと思います。
空木平カールは、花も多く、高山のカールらしい素晴らしい景色でした。
登山情報
アクセス
林道終点には駐車場があるのですが、道が工事中の場合が多く、その場合はマイカーなら駒ケ根高原スキー場の駐車場(無料)か、公共交通機関なら菅野代バスセンター(駒ヶ池)までバスが運行しています。
危険箇所
大地獄・小地獄は岩場、急な階段がある難所ですが、慎重に進めば問題ないと思います。
空木平カールの上部は夏の早い時期にはまだ雪渓が残っており、アイゼンがあった方が無難です。また、踏み抜きの可能性もありますので注意してください。
他ルート
空木岳周辺は花崗岩の美しい稜線ですので、小屋泊・テント泊で北の木曽駒ヶ岳、南の南駒ヶ岳からの縦走するのも楽しそうです。
温泉
菅の台バスセンターのすぐそばにこまくさの湯少し離れてこぶしの湯などがあります。
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