グレート百名山3つ


甲斐駒ケ岳

( かいこまがたけ) 2,967m 日本百名山
山梨県北杜市、長野県伊那市
ピラミダルな山容と白い山肌が印象的な日本最上級の"美峰"

体力 :
難易度:
満足度:

(写真: )

甲斐駒ケ岳の紹介
どんな山?
南アルプスの最北部に位置する山です。標高はわずかに3,000メートルに足りませんが、ピラミダルな山容と花崗岩の白い山肌は、どこから見ても美しくかっこいい山です。
コース紹介

甲斐駒ヶ岳山頂の南西にある北沢峠からの最短コースをピストンで往復します。最初は樹林帯の急登ですが、途中の双児山からは南アルプスの眺めが素晴らしい稜線上を歩きます。

登山記録
登山日 2011年8月10日
天気 晴れ
駐車場 仙流荘前駐車場より南アルプス林道バスで北沢峠へ
コース 登り: 北沢峠(6:20)⇒(8:30)双児山(8:40)⇒駒津峰(9:30)⇒甲斐駒ヶ岳(11:00) / 280分
下り: 甲斐駒ヶ岳(12:00)⇒北沢峠(14:50) / 170分
北沢峠から双児山・駒津峰を経て甲斐駒ヶ岳山頂へ!

双児山(標高: 2,644m)

北沢峠(標高2,030m)にある北沢峠こもれび荘(当時は長衛荘)の脇より入山。森の中を延々と登ること2時間強。急に展望が開けたところが双児山という小さなピーク。ここまででも結構つらかったが、休憩していたら女性2組が後からやってきて、「えっ、もう着いたの!?」だって。。。おそらく次のバスで北沢峠まで来たのだろうが、だったらここまで1時間ほどで登ってきたことになる。しかも、年齢はおそらく山野よりも上と思われる。凄いぞ、あのおばちゃんたち!

甲斐駒ヶ岳遠望

双児山からは甲斐駒ヶ岳も見える。まだ少し遠いが、ここから見ても立派な山容だ。その手前右側の緑のピークが駒津峰

北岳(標高:3,193m)&間ノ岳(標高:3,190m)

双児山まで来ると、山好きの人なら言わずと知れた日本第二位の高峰北岳も見える。中央の尖ったピークがそれだ、その右が間ノ岳。昔は、北岳の標高が3,192m、間ノ岳が3,189mであったが、再測量の結果1メートルずつ高くなったそうだ。また、現在は、間ノ岳と奥穂高岳が、共に日本第三位の山とされている。

仙丈岳(標高: 3,033m)

北岳・間ノ岳の少し右に見えるのが南アルプスの貴婦人と言われる仙丈岳。甲斐駒ヶ岳や北岳のように山頂は尖っておらず、女性的な山だ。山頂直下のカールもポイントが高い。

駒津峰(標高: 2,752m)より

双児山の先は、ハイマツで覆われたガレ場を登る。非常に滑りやすく登りづらい道だ。到着した駒津峰は、甲斐駒ヶ岳の勇姿を真正面に見ることができる絶好の眺望ポイントだ。右側のコブのようなところは摩利支天とよばれる岩峰。

北岳,間ノ岳,塩見岳&仙丈岳

さらに後ろを振り返ると大パノラマが広がる。北岳,間ノ岳の少し右には、遠く塩見岳も見えている。
南アルプスの日本百名山3,000メートル峰のそろい踏み。贅沢な景色だ!

花崗岩の道

写真が残っていないが、駒津峰から先がこのコースの核心部。岩場アップダウン、両側が切れ落ちた岩稜。それほど危険ではないが、かなり体力を使わされる。
六万石という地点で甲斐駒ヶ岳への直登コースを見送って巻き道コースへと進むと、やがて写真のような花崗岩の白い道となる。岩の間のザレ場の登りであり、とても滑りやすく登りづらい。

甲斐駒ヶ岳山頂(標高: 2,967m)

花崗岩の登りはしばらく続く。右手に摩利支天への分岐を見送ると、あとは山頂への最後の直線の急登だ。100mほどの登りだが、これがキツイ!登り切ると甲斐駒ヶ岳の山頂、標高2,967メートルに到着。山頂に着いた辞典では、残念ながらガスってきて、360度の大パノラマとはいかなかったが、天気が良ければ富士山八ヶ岳北アルプスまで見えるらしい。いつか絶対に再チャレンジしたい!

感想

深田久弥曰く「日本アルプスで一番綺麗な頂上は、と訊かれても、私はやはり甲斐駒をあげよう。」とのことで、山野も同感。というか、日本の中でも、富士山の次に綺麗な山だと思っています。仙丈岳が「貴婦人」であれば、甲斐駒ヶ岳は「ちょい悪イケメン」という感じ(こんな表現で伝わるかな?)。とにかく、「かっこいい」という表現がぴったりの山です。

双児山あたりで森林限界を超え、気持ちのよい稜線歩きとなります。そして、周りには名山がいっぱい。まだ登ったことが無い方は、とにかく登ってみてください。ただし、十分な体力を身に着けてから。。

登山情報
アクセス

北沢峠付近はマイカー規制が敷かれており、西約10キロの仙流荘もしくは戸台口からバスを利用するのが一般的です。仙流荘には大きな駐車場があり、JR伊那市駅やJR茅野駅からのバス便もあります。

参考:南アルプス林道バス時刻表・運賃
危険箇所
それほど危険な箇所はありませんが、駒津峰へのガレ場、駒津峰からの岩場、甲斐駒ヶ岳山頂へのザレ場は、少し注意を要する箇所です。コース上は山小屋や水場が無いため、水と食料は十分に準備しておいてください。
他ルート

北沢峠から仙水峠を経由するコースのほうがポピュラーなようです。距離的には今回のコースより少し長いものの、時間的にはほとんど変わらないようです。

また、北東の北杜市側から直接山頂に登る「黒戸尾根」というコースがあります。ただし、標準タイムで17時間という長丁場、かつ急登・険路のある上級者向けコースです。
温泉

バスターミナルの仙流荘には温泉ではありませんが、日帰りの入浴は可能です。

また、高遠には、高遠さくらの湯高遠さくらホテルがあります。

また、今回のコースからは遠いですが、黒戸尾根の登山口の近くには尾白の湯という超高濃度の温泉があります。

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