グレート百名山3つ


大峰山(八経ヶ岳)

( おおみねさん(はっきょうがたけ)) 1,915m 日本百名山
奈良県吉野郡天川村・上北山村
湿原に池塘と美しい紅葉を楽しむ

体力 :
難易度:
満足度:

(写真: 弥山から望む八経ヶ岳)

大峰山(八経ヶ岳)の紹介
どんな山?

日本百名山の大峰山は紀伊半島に延びる大峰山脈全体を指すのだそうですが、一般的には最高峰の八経ヶ岳が百名山の一座とする場合が多いようです。
八経ヶ岳1,915メートルは近畿地方の最高峰であり、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部にもなっている由緒正しき山です。

コース紹介

最短ルートの行者還トンネル西口から八経ヶ岳を往復しました。

登山記録
登山日 2018年10月28日
天気 晴れ
駐車場 行者還トンネル西口
コース 行者還トンネル西口(6:25)⇒奥駈道出合(7:05)⇒聖宝ノ宿跡(7:45)⇒(8:25)弥山(8:35)⇒八経ヶ岳(8:55) / 2時間30分 (CT 3時間30分)
八経ヶ岳(9:10)⇒弥山(9:30)⇒聖宝ノ宿跡(9:55)⇒奥駈道出合(10:20)⇒行者還トンネル西口(10:50)/ 1時間40分 (CT 2時間40分)
行者還トンネル西口より弥山を経て八経ヶ岳へ

行者還トンネル西口駐車場

国道309号線を南下。途中のみたらい渓谷あたりからは細く、クネクネした道が延々と続きます。舗装道路ではありますが、正直、運転初心者にはお勧めできない道です。
この行者還トンネルの手前に駐車場があり、トイレや、ちょっとした売店もある登山口です。

弥山登山口 (標高: 1,110m)

道を挟んで駐車場の反対側にあるのが、この弥山登山口。登山届を提出し、この橋を渡って入山開始!

紅葉

10月末にもなると、登山口付近が紅葉の見ごろ。写真は、登山口を少し入った所にある橋からの一枚です。

急登

橋を渡ると、すぐに階段・梯子が連続するなかなかの急登となります。ここが最初の関門。

奥駈道出合 (標高: 1,490m)

急登を登り終えると、奥駈道出合という地点で、吉野と熊野を結ぶ修験道大峯奥駈道と合流します。ここからが世界遺産に登録された道の一部となります。

弁天の森 (標高: 1,600m)

修験道の割には、穏やかな稜線上の道を歩きます。標識のあるところは、弁天の森と呼ばれるブナの深い森が広がる所です。

八経ヶ岳?

紅葉はほぼ終了でしたが、葉が落ちたおかげで、所々で樹々の間から八経ヶ岳の姿を垣間見ることができました。

聖宝ノ宿跡 (標高: 1,560m)

なだらかな道を先に進んで、立派な銅像のある聖宝ノ宿跡に到着。聖宝こと聖宝理源大師は修験道の祖とも呼ばれ、大峰の修験道の発展にも大きく貢献された方なのだそうです。

弥山への急登

聖宝ノ宿跡の先弥山までは、延々と階段の続く急登となります。途中に梯子もありますが、特に危険なわけではなく、むしろ体力勝負の登りです。

弥山小屋

急登を登りきると、立派な弥山小屋に到着。

弥山神社 (標高: 1,895m)

弥山小屋のすぐ裏が弥山山頂、そして山頂にあるのが弥山神社
弥山は、宇宙の中心、万物の根源をなす須弥山の略称なのだそうです。

八経ヶ岳どーん

弥山からは、目指す八経ヶ岳の姿を間近に望むことができます。円錐形の立派な山容です!

オオヤマレンゲ保護ネット

弥山から八経ヶ岳への道の途中にこのドアがあります。7月初旬にこの辺りにオオヤマレンゲ(天然記念物)が咲くのだそうですが、シカなどの食害から守るために、このネットがあるのだそうです。
ドアはロープで固定してあるので、通過した後はドアを閉めてまたロープで固定しましょう。

八経ヶ岳山頂 (標高: 1.915m)

そして、八経ヶ岳、標高1,915メートルに到着
ここまでは眺望があまりきかない登山道が続きましたが、山頂で急に大展望が開けます!

明星ヶ岳方面

南西にある明星ヶ岳方面の景色。
草紅葉立ち枯れの木とが独特の景観を作り出しています。

南東方面の景色

南東側の大きな谷の景色。
幾重にも重なる山々がとてつもない秘境感を生み出しています。大きな渓谷も見事で、麓の方の紅葉も綺麗でした。
最後に、これらの大きな景色をパノラマ写真でお楽しみください。

明星ヶ岳方面
明星ヶ岳方面

大台ヶ原方面
大台ヶ原方面

感想

近畿最高峰からは、さすがともいえる大展望。周りに広がる深い山並に、立ち枯れの木の独特な景色も素晴らしく、他にはない独特の味わい深い山でした。
大峰は修験の山とのことですが、今回のルートだけではあまりそれを感じることができませんでした。機会があれば時間をかけて、この大きな山塊を楽しみたいところです。

登山情報
アクセス

行者還トンネル西口まではバスはなく、マイカーかタクシーで行くしかありません。また、みたらい渓谷から先は細い山道が延々と続きますので、初心者のドライバーの方はご注意ください。

危険箇所

最初の奥駈道出合までと、弥山の直下は階段や梯子がある急登ですが、慎重に登れば危険な箇所ではありません。

他ルート

北東側の天川川合、天の川温泉からのルートや、北西の山上ヶ岳や、南側の釈迦ヶ岳方面からの縦走ルートなどがありますが、いずれもややロングルートとなります。

温泉

吉野方面に少し下ったところに、天の川温泉や、黒滝の湯等があります。

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