グレート百名山3つ


宮之浦岳

( みやのうらだけ) 1,936m 日本百名山
鹿児島県熊毛郡屋久島町
九州最高峰より屋久島の雄大な景色を

体力 :
難易度:
満足度:

(写真: 栗生岳から望む宮之浦岳)

宮之浦岳の紹介
どんな山?

宮之浦岳屋久島の中央に位置する山で九州最高峰でもあります。
屋久島の面積は東京都23区よりも狭いのですが、とにかく山の塊のような島で、そう広くない中島の中にたくさんの特徴的なピークが存在し、いずれも緑や岩で覆いつくされた美しい山々です。
また、屋久島は世界自然遺産にも登録されており、豊かな自然を楽しむことができます。

コース紹介

最短ルートの淀川登山口より日帰りで往復しました。登山口と山頂との標高差は600メートルほどですが、距離が長くて小さなアップダウンも多いため、想像以上に時間を要します。

スライドショーも合わせてご覧ください

登山記録
登山日 2018年3月12日
天気 晴れ
駐車場 淀川登山口
コース 淀川登山口(6:25)⇒淀川小屋(6:55)⇒花之江河(8:05)⇒投石平(8:45)⇒宮之浦岳(10:00)/ 3時間35分 (CT 5時間20分)
宮之浦岳(10:40)⇒花之江河(12:10)⇒淀川登山口(13:50) / 3時間10分 (CT 4時間45分)
淀川登山口より宮之浦岳へ

淀川(よどごう)登山口 (標高: 1,370m)

宮之浦岳への最短ルートは、この淀川登山口から。駐車場・トイレもある登山口です。急な階段が見えますが、これは長くは続きません。

淀川小屋 (標高: 1,380m)

小刻みなアップダウンを繰り返して淀川小屋に到着します。テント場もあり、この日もテントを張っていた方もいらっしゃいました。
結構登ったつもりが登山口から標高10メートルほどしか稼げていない。。

清らかな淀川の流れ

淀川小屋のすぐ裏の橋を渡りますが、ここからの流れは澄んでいて、少し青みがかった色がとても美しいです。

本格的な登り

橋を渡ると、こういう急な階段が出て来て、本格的な登りとなります。

朝日を浴びた屋久杉

屋久島といえば屋久杉!?朝日を浴びて赤く染まった杉に目を奪われました。

高盤岳(こうばんだけ)展望台

登山道の左側に高盤岳展望台があります。ここは、その名の通り高盤岳を望む展望台なのですが、その山頂にあるのがトーフ岩と呼ばれる奇岩。豆腐を縦に切ったような形から名付けられたのだとか。

展望台より屋久島の山並み

さらにその先、登山道から少し右側に入った所にも(特に名前はない)展望台が現れます。ここからは、屋久島中心部方面の山々の景色が大きく開けるビューポイントです!ただし、宮之浦岳はまだここからは見えません。。

小花之江河(こはなのえご)

少し歩くと、日本最南端の高層湿原とされる小花之江河に到着。

花之江河(はなのえご) (標高: 1,640m)

さらに少し先には、先ほどのよりも大きな湿原花之江河。夏には高山植物も咲き乱れる美しい場所なのだそうですが、3月の時点では残念ながらまだ花は咲いていませんでした。
ここまで1時間40分で、登山口からは300メートル足らずしか登っていません。かなりの距離、かなり登ってきたような気がするのに。やはり、この山は只者ではない!?

沢登り?

花之江河から先がやや険しい登山道となります。まずは、水が流れる沢のような中を進みます。最初は、ここが本当に登山道なのか、かなり不安になりました。道迷いに注意です。

残雪

黒味岳(くろみだけ)への分岐を過ぎると、>残雪もありました。南国の九州といえども、高い山には3月でもまだ雪が残ってるんですね。

ロープの岩場

さらには岩場も現れます。それほどは難しくはないけど侮れません。幸い、たいていの岩場は滑りにくいので助かります。
やがて、ちょっと開けた岩の上、投石平(なげいしだいら)に到着します。ここでようやく宮之浦岳が姿を現します。

投石平からのパノラマ(右奥の山が宮之浦岳)
投石平からのパノラマ(右奥の山が宮之浦岳)

岩場

さらにロープのある岩場が出現。とにかく、この登山道はアップダウンが多い印象です。

宮之浦岳の雄姿

そして、宮之浦岳の姿を正面に捉えるようになります。でも、まだまだ遠く、この先もアップダウンを繰り返します。

箱庭

凍結した岩場を何か所か通過しました(滑ってかなり危険)が、箱庭のような美しい場所もありました。

ロボット兵!?

奇岩が無数にある屋久島。
これは、ラピュタのロボット兵のよう。。

まんまる岩

まんまるの岩も。

雪道

山頂が近づくにつれて、雪が深い場所も。この日はアイゼンをつけるほどではありませんでしたが、1週間ほど前まではまだまだたくさん残雪があったのだとか。

山頂目前!

栗生岳を過ぎると、ようやく山頂が目の前に!

宮之浦岳山頂 (標高: 1,936m)

そして、ようやく宮之浦岳山頂、標高1,936メートルに到着!周りは、360度素晴らしい景色が広がります。


屋久島最高峰からの雄大な景色をご覧ください。
屋久島最高峰からの雄大な景色をご覧ください。

感想

ついに最南端の百名山に登りました!屋久島は洋上のアルプスともいわれますが、とにかく山が大きくて深く、これが本当に島の中なのか!?といという印象です。単に九州の最高峰というだけではなく、山頂からは本当に素晴らしい展望を楽しむことができました。

そして、翌日はもう屋久島のもう一つの目玉縄文杉を見に行きました。

スライドショーもぜひご覧ください

登山情報
アクセス

淀川登山口にはバスがなく、タクシーもしくはレンタカーが必要となります。登山口には10台ほどの駐車場もありますが、6時ころには満車状態でした。お早めにどうぞ。また、駐車場自体は無料ですが、観光保全費協力金として1000円が必要です。(ありがたく払わせていただきましょう!)

バスの終点は、淀川登山口より少し下の紀元杉となります。全体的にバスの本数は少ないので、よく時刻表を調べてしてください。

危険箇所

花之江河から宮之浦岳山頂までの稜線はロープのある岩場水が流れる岩などがあり、それなりの用心が必要です。特にこの日は水が凍結している場所も多く、かなり気を遣わされました。
また、稜線上はアップダウンも多く、予想以上に時間がかかります。

他ルート

北側の縄文杉白谷雲水峡からのルートや、西側の永田岳方面からのルートなどがあります。
淀川~宮之浦岳~縄文杉~白谷雲水峡と縦走すれば、大満足間違いなしです!ただし、途中の避難小屋で1泊は必要となります。

温泉

屋久島には何か所か温泉がありますが、登山口から近いところでは、屋久島グリーンホテル縄文の宿まんてん等があります。

少し遠いですが、干潮時のみに海から現れる平中海中温泉や海がそばに見える露天風呂湯泊温泉等があります。

このページについて