グレート百名山3つ


大天井岳

( おてんしょうだけ) 2,922m 日本二百名山
長野県大町市・安曇野市・松本市
表銀座・パノラマ銀座の分岐点。常念山脈の最高峰

体力 :
難易度:
満足度:

(写真: 朝の大天井岳と大天荘)

大天井岳の紹介
どんな山?

北アルプスを代表する縦走路、表銀座コースとパノラマ銀座コースとの分岐点に立つ山。常念山脈の最高峰で、大展望が楽しめます。特に、目の前に聳える槍ヶ岳の姿が秀逸です。

「だいてんじょう」「おおてんじょう」等の呼び名もあるそうですが、「おてんしょうだけ」が最もポピュラーな呼び名でしょう。

コース紹介

(先に登った)燕岳から縦走します。いわゆる表銀座縦走路です。大天井岳は槍ヶ岳へ向かう途中にある山です。

ここでテント泊して、翌日は常念岳を目指します。

登山記録
登山日 2016年9月3日,4日
天気 曇りのち晴れ
駐車場 (穂高神社駐車場)
コース 燕山荘(11:10)⇒大下りノ頭(11:55)⇒大天荘(13:50) / 2時間40分 (CT 3時間40分) @cource2: 大天荘(15:35)⇒(15:40)大天井岳(16:00)⇒大天荘(16:05) / 30分(山頂滞在20分) (CT 20分)
燕山荘より表銀座縦走路で大天荘へ

燕山荘 (標高: 2,700m)

この日は燕岳から大天井岳へと縦走を予定。先に登った燕岳より、燕山荘(えんざんそう)まで引き返し、ここでちょっと早めのお昼。

調理(と言ってもカップヌードルですが・・・)の準備中にTwitterのフォロワーさんから声を掛けられて、小一時間おしゃべりしながらの昼食。

ちなみに燕山荘はケーキセットなどもあるおしゃれな山小屋で、女性にも人気があるそうです。


さらば燕岳

食事を済ませて、フォロワーさんとの楽しいひとときも終了。フォロワーさんは燕岳へ、自分は大天井岳へとそれぞれの道を進みました。


表銀座縦走路

燕岳から大天井岳へと向かう縦走路は、いわゆる表銀座縦走路とよばれるコース。歩き始めは、まだ燕岳の雰囲気そのままの白い砂、花崗岩の岩、ハイマツが混じった美しい道です。

大下りノ頭

一時間弱歩いて大下りノ頭という所。その名の通り、その先に大きく下ります(と言っても標高差100mほど)。また、ここまでの縦走路も、思ったよりもアップダウンが多いです。小さな上下ではありますが、急登の合戦尾根を登った後だけに結構つらかったです。

途中に蛙岩というのがあるのですが、見逃してしまいました。また、ライチョウにも会えませんでした。ちょっと注意力散漫だったかも・・・


登り返し

下まで下りると、そこからは予想通りの登り返し。ちょっと岩がゴロゴロしていますので足元注意。

コマクサ

高山植物の女王コマクサというと真夏、7~8月頃のイメージですが、9月になってもまだちらほら咲いていました。燕~大天井にかけての稜線では、いたるところで見ることができます。

稜線はつづくよ

ガスもひどくなり、周りの景色もあまり見えず。美しい稜線なのですが、だんだん飽きてきました。しかも細かいアップダウン。意外と疲れます。

難所

やがて現れる最大の難所。鎖付き岩場の下りと急な階段の上り。特に手前の岩の下りがちょっと危険。短いですけど、十分にご注意を。

喜作レリーフ

岩を降りた鞍部に、何やらレリーフが・・・
表銀座縦走路を開いた小林喜作さんのレリーフです。この道を歩けることに感謝!

分岐

鞍部からの階段を上ると、まもなく分岐点。大天井ヒュッテ・槍ヶ岳へと向かう道。大天井岳・大天荘・常念岳へと向かう道。

自分は大天荘のテン場で設営の予定のためここは左へ。


長い500メートル

分岐から大天荘までは、距離にしてわずか500メートル。が、、、それほどの急登というほどでもないこの道が、とにかくしんどかった。。。結構歩いたと思っても、まだ100メートルしか進んでいない・・・自分だけでなく、周りの人もみなさんきついと言っていました。

大天荘 (標高: 2,870m)

500メートルを登りきると、大天荘(だいてんそう)の裏側に出ます。ここが本日の宿泊地。お疲れ様でした。

大天荘と大天井岳

テント設営

大天井岳に登る前に、まずは、目の前のテン場でテントを設営。っとその前に、まずは大天荘で生ビールを買ってグイッと!

この時点では、まだ少し晴れ間もあったのですが・・・


大天井岳へ

テント設営も無事完了。少し休憩して大天井岳山頂を目指します。大天井岳への道は、大天荘の裏側から。この間にもどんどん天気が悪くなってきた・・・

ガレガレ

大天井岳へはこんな広ーいガレガレの道。どこでも歩けそうですが、マーキング・踏み跡のある所をたどるのが無難でしょう。

大天井岳山頂 (標高: 2,922m)

まもなく大天井岳山頂、標高2,922メートルに到着!常念山脈の最高峰からは、360度の・・・と言いたいところですが、この日は残念。。。

台風も近づいていて、翌日も曇り・雨の予報。さすがに、ここからの景色を望むのは無理かとあきらめていましたが・・・


御来光

夜中は何度も雨が降ったり止んだり。朝4時に起床したものの、外はガスガスその後も雨がぱらぱら。。。しばらくふて寝しようとしていたら、外で「晴れてきたぞ~」の声が・・・

奇跡の大どんでん返し


モルゲンロート

そして、御来光の反対側では、見事なモルゲンロート


槍ヶ岳

正面に聳えるのは槍ヶ岳

穂高連峰

その左側に連なるのが穂高連峰!これ以上の説明は不要!大天井岳バンザーイ!

感想

燕岳からの表銀座縦走。大天井岳まではアップダウンもあり、予想していたよりも遠く感じました。

大天井岳に登頂した9月3日はガスで山頂からは何も見えませんでしたが、翌朝は日の出の直前に見事に晴れて、ご来光、モルゲンロートは涙ものでした。

登山情報
アクセス

深い山なので、いろんなコースが可能ですが、燕岳-大天井岳をピストンするのであれば、中房温泉の駐車場が便利です。その他は縦走の経路に応じて考えてください。

危険箇所
喜作レリーフ前後の岩場と階段が少し注意が必要な箇所。
他ルート
燕岳以外にも、槍ヶ岳、常念岳からの縦走路があります。
温泉
麓には、中房温泉、有明温泉、しゃくなげ荘、温泉健康館などの日帰り入浴可能な温泉があります。
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