グレート百名山3つ


天狗岳

( てんぐだけ) 2,646m 日本二百名山
長野県南佐久郡小海町、茅野市
北八ヶ岳の最高峰

体力 :
難易度:
満足度:

(写真: 西天狗岳山頂より東天狗岳を望む)

天狗岳の紹介
どんな山?

天狗岳は八ヶ岳連峰の一座で、日本二百名山に選出されています。名前のとおり山頂付近の険しい山容が印象的で、北八ヶ岳の最高峰でもあります。
天狗岳には西天狗岳と東天狗岳の2つのピークがあり、標高が岳五のは西天狗岳ですが、険しい山容の東天狗岳の方が印象的です。

コース紹介

唐沢鉱泉から西天狗岳、東天狗岳と登頂し、中山峠、黒百合ヒュッテを経て唐沢鉱泉へと下山する周回コースです。
12月の初冬、雪に覆われたはじめた時期に登りました。この冬に備えて購入した12本爪アイゼン、ピッケルを初めて使用する機会となりました。
ただし、唐沢鉱泉の営業が1月上旬の成人の日までで、それ以降は登山者が少なくなるのだそうです。

登山記録
登山日 2017年12月23日(土)
天気 曇りのち晴れ
駐車場 唐沢鉱泉駐車場
コース 登り:唐沢鉱泉(8:00)⇒枯尾ノ峰分岐(8:45)⇒第一展望台(9:35)⇒(11:00)西天狗岳 / 3時間 (CT: 2時間50分)
西天狗岳(11:15)⇒(11:35)東天狗岳(11:50)⇒中山峠(12:30)⇒(12:40)黒百合ヒュッテ(13:40)⇒唐沢鉱泉分岐(14:05)⇒唐沢鉱泉(14:45) / 3時間30分(休憩1時間15分) (CT: 2時間40分)
唐沢鉱泉から西天狗岳へ

唐沢鉱泉駐車場

温泉のある宿唐沢鉱泉の向かいにある駐車場。この日は7時半頃にはもう満車の状態でした。
登山口から雪が積もっていて、今日は存分に雪山を楽しめそうです。

唐沢鉱泉 (標高: 1,870m)

唐沢鉱泉は山の中にしては立派な建物。トイレや登山届のポストもある整備された登山口にもなっています。
西天狗岳を目指して登山開始。

雪道

唐沢鉱泉からは、天狗岳から西に延びる西尾根を目指して登ります。ジグザグの雪道。傾斜は緩く、自分はアイゼンをつけずにツボ足とストックで登り始めました。ツボ足でも問題なく歩けましたが、足下が少し滑ったのでアイゼンをつけた方が歩きやすかったかなと思っています。

枯尾ノ峰分岐 (標高; 2,150m)

ここで西尾根に到着。ここでアイゼンを装着しました。この先は少し急な坂もあるのでここで装着しておいて正解でした。

第一展望台

しばらくは樹林帯の中を登りますが。少し開けたあたりが第一展望台
でも、ガスガスで展望は全くなし。
今日もダメかとややあきらめ感。。。

第二展望台

少し進んで第二展望台。少しずつガスが晴れつつあるようで、この先の景色にわずかに期待が持てました。山頂についたときにパッーと晴れたらいいなぁと思いながら先へ。

岩・雪の登り

西天狗岳山頂へは岩場の登り。わずかに残った雪の部分を辿って登っていきます。念のため、ここでストックからピッケルに持ち替えました。

晴れ間

急な登りが続きますが、西天狗岳山頂に近づくにつれて、しだいに晴れ間も出てきました。これは期待できるかも??

西天狗岳山頂 (標高: 2,646m)

そして西天狗岳山頂、標高2,646メートルに到着!登山中のガスが嘘のように青空が晴れ渡ります。

阿弥陀岳・赤岳・硫黄岳

南八ヶ岳を代表する3つの山々。まだ少しガスがかかっていますが、素晴らしいの一言です。

東天狗岳・中山峠を経て唐沢鉱泉へ下山

東天狗岳へ

続いて、もう一つのピーク東天狗岳へ向かいます。東天狗の方が、山頂付近が尖っていて天狗の鼻に近いイメージですね。

八ヶ岳ブルー

東天狗岳の山頂直下にて。見事な青空。青が濃い。これが八ヶ岳ブルーってやつですね!

東天狗岳山頂 (標高: 2,645m)

岩もすこしむき出した雪の斜面を登って、東天狗岳山頂に到着!西天狗岳よりわずかに低いそうですが、さらに雲も消失して素晴らしい景色が広がります。

南八ヶ岳

これでもまだ雪が少ないそうですが、みごとなホワイト&ブルーの景色です!

南八ヶ岳~西天狗岳~北八ヶ岳
南八ヶ岳~西天狗岳~北八ヶ岳

稲子岳

冬山はやはり寒い。。山頂で景色を楽しんで15分ほどで下山開始。下りは、主稜線上を少し北上して、中山峠より唐沢鉱泉へ下山するルート。
途中、この稲子岳の姿が印象的でした。一般ルートは無いようですが、クライミングで登ることは可能なようです。

中山峠

岩場もある稜線上の道を進んで中山峠に到着。この先急斜面はなさそうなので、ピッケルからストックに持ち替えました。普通の雪道はストックの方が歩きやすいですね。

黒百合ヒュッテ

少し下りた所にあるのが黒百合ヒュッテ。ここで昼食を取りました。
雪山では食事も注意が必要。水分の多い食べ物は凍りますし、ガスバーナーも火力が弱くなるそうです。山小屋があるとありがたいですね。

ビーフシチュー

黒百合ヒュッテでの人気メニューがこのビーフシチュー。「山小屋にしてはおいしい」ではなくて、「マジでおいしい」です。お肉トロトロ、デミグラスソースの味も良し。 絶対におすすめ!でも、人気のゆえに時間がかかることもあるようです。

唐沢鉱泉分岐

お腹を満たして下山開始。
雪はたくさんあったのでアイゼンは装着のまま下山。途中、雪がないハシゴ、岩場などもあり、やや歩きにくかったです。ここが唐沢鉱泉渋の湯への分岐点

唐沢鉱泉

そして車を止めた唐沢鉱泉に無事下山。
もちろんここの温泉で汗を流して帰宅しました。

感想

今まで5回登って一度も晴れたことのなかった八ヶ岳。
今回も、朝はガスに覆われていましたが、山頂付近で急に青空が広がり、見事な八ヶ岳ブルーを観賞できました。

また、アイゼン・ピッケルを使った初めての雪山でした。雪はまだ少なめでしたが、夏山とは全く異なる美しさ・楽しさを味わいました。一方で、アイゼンをひっかけて転倒するなど反省材料も。
技術を向上しつつ、少しずつ雪山にも慣れていきたいです。

登山情報
アクセス

唐沢鉱泉には30台ほどのスペースの駐車場があり、トイレもあります。また、少し北にある登山口の渋の湯は、JR茅野駅からバスも運行されているそうです。

危険箇所

山頂付近には岩場があり、雪が少ない時は登りにくいです。

他ルート

東側の本沢温泉、ミドリ池方面からのルートもあります。

温泉

ぜひ下山口の唐沢鉱泉で汗を流し、疲れを癒しててください。ただし、営業は1月上旬の成人の日までです。

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