グレート百名山3つ


一切経山

( いっさいきょうざん) 1,949m 日本三百名山
福島県福島市、猪苗代町
吾妻連峰東部に位置する眺めの良い活火山

体力 :
難易度:
満足度:

(写真: 一切経山から見下ろす五色沼)

一切経山の紹介
どんな山?
吾妻連峰の東端付近ににある山です。山頂はまさに360度のパノラマが開け、特に魔女の瞳と呼ばれるコバルトブルーの五色沼や、ぱっくり火口を開いた吾妻小富士の景色が素晴らしいです。
コース紹介
浄土平の駐車場からの最短コースです。1時間ほどで大パノラマを楽しむことができます。
※2016年10月18日に火山規制が解除され、このコースで楽に登山できるようになりました。
登山記録
登山日 2014年10月18日
天気 快晴
駐車場 浄土平駐車場
コース 登り: 浄土平(6:50)⇒酸ヶ平(7:15)⇒一切経山(7:45) / 55分
下り: 一切経山(8:00)⇒山ヶ平(8:20)⇒浄土平(8:40) / 40分
浄土平から一切経山山頂へ

浄土平駐車場(標高: 1,575m)

登山口は、浄土平から。大きな駐車場があり、ビジターセンターには売店もある。

噴火口

ビジターセンターの脇から噴煙が見える。現在の噴火口はあの辺りのようだ。一切経山は火山と言われるが、山頂が火口になっている訳ではない。

岩の道

少し急になる箇所がある。大きな岩がゴロゴロしているが、慎重に進めば問題はない。

酸ヶ平分岐(標高: 1,760m)

急登を登りきると、やがてゆるやかな木道の道となり、分岐が現れる。この辺りが酸ヶ平と呼ばれる湿原地。残念ながら、もうこの辺りはすっかり冬支度が始まっていたが、夏はお花もいっぱい咲くきれいな湿原なのだそうだ。
今回は、右に進んでまっすぐ一切経山山頂を目指す。

酸ヶ平避難小屋

分岐から100メートルほどのところに避難小屋がある。トイレもあるので、必要な方はどうぞ。

ガレ場の急登

避難小屋の先は、ガレ場の急登となる。この日は既に霜も下りていて、滑らないように注意しながら登った。

酸ヶ平&鎌沼

ガレ場を登りきると、すこし開けた感じになる。振り返ると、先ほどの酸ヶ平と、その隣に鎌沼が鏡のように綺麗に輝いていた。奥に見えるのが東吾妻山

あとひと息!

ザレ&ガレの道の先に目指す山頂が見えてきた!あまり山頂らしくない、なだらかなピークではあるが、周囲に木々が無く、眺めは非常に良い。

一切経山山頂(標高: 1,949m)

ゆるやかなザレの道を登りきると、一切経山山頂、標高1,949メートルに到着。途中からの景色から予想されたが、だだっぴろい山頂。奥は、西吾妻の山々。

大きなケルン

だだっぴろい山頂の一角にある大きなケルン。これだけ大きいのは珍しいかも。

吾妻小富士

一切経山の山頂から、最も印象的な山は、このぱっくりと火口を開いた吾妻小富士。火口の内側まで見えてド迫力!

磐梯山

この日は寒かったけど、その代わり空気が澄んで、遠くの山まで綺麗に見えた。翌日昇る予定の磐梯山。こちらも、なかなか迫力のある印象的な山容だ。

五色沼

そして、忘れてはならないのが五色沼。(山頂が広いので、うっかり見落とすところだった。危ない、危ない。。)山頂の北側眼下に望む、>エメラルドグリーンの美しい沼。魔女の瞳とも呼ばれるらしいが、うっとりするほど綺麗な沼であった。
下山は、来た道をそのまま引き返す。下山後は、日本百名山の安達太良山へGo!

感想
浄土平からハイキング感覚で簡単に登れる割に、抜群のパノラマが楽しめるお得な山。夏は、酸ヶ平の湿原を中心にお花も楽しめるとのこと。ぜひ登山初心者にお勧めしたい山です。
登山情報
アクセス
磐梯吾妻スカイライン(現在は通行料無料)の途中にある浄土平には、百台以上は止められる大きな駐車場があります。
JR福島駅からバスも出ているそうです。詳しくはこちら
危険箇所
酸ヶ平避難小屋の先のガレ場は少し慎重に登ったほうが良いと思います。それ以外は危険な箇所はほとんどありません。
他ルート
その他のルートで一切経山に登るためには、西吾妻方面より縦走するか、磐梯吾妻スカイラインの途中(浄土平の北東)にある不動沢付近からのコースがあります。後者の方が短時間で山頂に立つことができるようです。また、途中に慶応吾妻山荘という山小屋もあります。
温泉
磐梯吾妻スカイラインを福島市方面に下りる途中にある高湯は、硫黄泉のにごり湯の素晴らしい温泉です。その他、磐梯吾妻スカイライン沿いにもたくさんの温泉があります。
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