グレート百名山3つ


野口五郎岳

( のぐちごろうだけ) 2,924m 日本三百名山
富山県富山市、長野県大町市
岩・砂でできた大きな山頂

体力 :
難易度:
満足度:

(写真: 野口五郎岳山頂にて)

野口五郎岳の紹介
どんな山?

野口五郎岳は北アルプス中央部にあるどっしりとした山。「野口」は、長野県大町市の集落の名前、「五郎」は大きな石がある場所「ゴーロー」の意味とのこと。歌手の野口五郎さんの芸名はこの山の名前が由来なのだそうです。

コース紹介

裏銀座縦走二座目。前日にその前の烏帽子岳より野口五郎小屋まで縦走して宿泊。翌日野口五郎岳山頂に登った後水晶小屋まで歩きました。

登山記録
登山日 2017年8月24/25日
天気 くもり/大雨
駐車場 (信濃大町駐車場)
コース 烏帽子岳(11:00)⇒(11:30)烏帽子小屋(11:55)⇒野口五郎小屋(14:40) / 3時間40分 (CT: 4時間)
野口五郎小屋(10:30)⇒野口五郎岳(10:45)⇒水晶小屋(12:50) / 2時間5分 (CT: 2時間30分)
(翌日水晶岳へ)
烏帽子岳から野口五郎小屋へ

三ツ岳遠景

烏帽子岳に登山後、来た道を折り返して南側へ向かいます。正面には、カールっぽい地形を伴った印象的な山が見えます。これは三ツ岳という山。三百名山にも入っていませんが、なかなか美しい山だと思います。

三ツ岳へ

烏帽子小屋まで戻ってきてさらに南へ。三ツ岳へは標高350メートルを登り返します。急ではありませんが、ブナ立尾根を登った後にこの登りは結構つらいです。
また、この辺りから風が非常に強くなってきて、時にまっすぐ歩くのも困難な状況に。。道はそれほど危険な所はありませんが、風の恐怖と闘いながらの縦走となりました。

三ツ岳山頂付近

三ツ岳の最高峰北峰は大きな岩がゴロゴロしている山。ただし、登山道は山頂を巻くコースとなっており、山頂へは登ることができません。その先はコースが2つに分かれて、右側を辿れば西峰の山頂には登ることができますが、西峰には三角点等もなく、どこが山頂かよく分からないまま通過しました。素晴らしい山容なのに、何となく残念な山頂周辺でした。ただし、途中で10羽ほどのライチョウの家族に遭遇!

岩場

烏帽子岳~野口五郎岳の山頂までは、稜線上のところどころにこういう大きながあります。道を見失いやすい場所もありますが、慎重に進めば問題無いと思います。

野口五郎小屋 (標高: 2,870m)

烏帽子小屋から3時間弱で、この日の宿野口五郎小屋に到着。強風の中の3時間は結構精神的に疲れました。小屋でほっと一息。

表銀座

風は強いものの、夕方には晴れ間も出て来て、小屋の正面からは去年登った表銀座方面がきれいに見渡せました。左の白い山が燕岳、右の高いところが大天井岳です。翌日も晴れることを願っていましたが・・・

翌日:野口五郎岳を経て水晶小屋へ

野口五郎岳へ(前日の写真)

前日、野口五郎小屋の手前で撮影した写真。野口五郎岳は目の前なのですが、前夜からは台風並みの激しい暴風雨。ちょうど前線が長野県北部にかかっていて、雨雲レーダーでも大雨を示す赤い地域がすぐ近くに。。。
さすがにこの天気の中で出発する勇気もなく、朝から小屋でグタグダしていましたが、最後まで小屋に残っていたベテランの方と10時過ぎに出発しようということになりました。

野口五郎岳山頂 (標高: 2,924m)

小屋からはひと登りで野口五郎岳山頂に到着!雨の中先を急ぎたいところでしたが、山頂での写真は忘れずにスマホでパシャリ。慌てて撮ったせいか、かなり手ぶれ。
大きなケルンもある広くて気持ちの良さそうな山頂でした。

北アルプス稜線

時折激しい雨にもなりましたが、幸い見通しはそれほど悪くはなく、その先の稜線を見通すことができました。一番奥のピークが水晶小屋のある場所。
晴れていたら気持ちよい縦走になっていたことは間違いありません。

水晶小屋にて

何度かも鳴る中、稜線上をアップダウン。時に岩場もあり。最後に東沢乗越から200メートルほどを登り切って、なんとか無事に水晶小屋に到着。
今までで一番気象条件の厳しい山歩きになりましたが、小屋が見えた時には本当にほっとしました。お昼はカップヌードルとビールで一息。
小屋は北アルプス縦走中の登山者の避難小屋状態に。いつもはすごく混雑するという水晶小屋でしたが、この日の宿泊者は10人ほど。夜まで時間もあるので、山の話に花を咲かせました。75歳で立山からここまで歩いてきたという方も!!

感想

大雨の中、歩くことに必死で野口五郎岳自体の印象は、、、正直よくわかりません。ただし、時折見えた景色から推測すれば、稜線はとても穏やかで、天気さえ良ければ気持ち良い縦走が楽しめたことと思います。
この日は、悪天候のためわずか2時間の歩行で水晶小屋まで。本当は黒部五郎小屋まで行って、時間があれば黒部五郎岳も往復する予定だったのですが。大幅な予定変更となってしまいました。
大雨でも鳴る中での山歩きは、に中止すべきだったのか?と未だに自問自答中です。

登山情報
アクセス

烏帽子岳のページを参考にしてください。)

危険箇所

稜線上はちょっとした岩場があります。特に危険ではありませんが、慎重に通過してください。
裏銀座縦走は北アルプスの奥深い場所にあり、エスケープルートが取りずらいです。2日目は大雨で風も強く、何度か雷が鳴るという最悪のコンディションの中での山行となりました。きちんとした装備で、余裕のあるスケジュールで臨みましょう。(と自分への反省です。)

他ルート

東側の湯俣温泉から登るルート(竹村新道)があります。ただし、危険な箇所もある健脚向きコースだそうです。

温泉

烏帽子岳のページを参考にしてください。)

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