グレート百名山3つ


火打山

( ひうちやま) 2,462m 日本百名山 花の日本百名山
新潟県妙高市、糸魚川市
湿原とお花畑に彩られた端整な山

体力 :
難易度:
満足度:

(写真: 天狗の庭からの火打山)

火打山の紹介
どんな山?

妙高山の北東に位置する頸城山塊最高峰の山です。麓の湿原からの景色もとても素晴らしい山です。たくさんの花が咲き乱れ、花の百名山にも選定されている名峰です。

コース紹介

今回は、初のテント泊で、火打山・妙高山という、百名山2座を縦走します。

最初に登る火打山は、南側の笹ヶ峰から登るのが一般的なコースです。途中の富士見平までは急登が続くものの、その先は穏やかなコース。天狗の庭から火打山山頂までは、さまざまな花を楽しむことができます。

途中にある高谷池ヒュッテでテントを設営した後、火打山山頂を往復します。

登山記録
登山日 2016年7月30日
天気 くもり
駐車場 笹ヶ峰駐車場
コース 笹ヶ峰(6:10)⇒黒沢(6:55)⇒富士見平(8:20)⇒高池谷ヒュッテ(9:00) / 2時間50分 (CT 3時間35分)
高池谷ヒュッテ(10:10)⇒天狗の庭(10:35)⇒(11:45)火打山(11:55)⇒高池谷ヒュッテ(12:55) / 2時間45分 (CT 2時間35分)
(翌日は妙高山へ)
笹ヶ峰から高池谷ヒュッテへ

笹ヶ峰 火打山・妙高山登山口

火打山へは、キャンプ場もある笹ヶ峰という所にある登山口から登るのが一般的なコース。駐車場の脇にある立派な門が登山口。登山届けも提出して、さぁ火打山GO!
テント泊のため荷物は今までよりもかなり重い(家で測ったら13キロほどあった)。疲れないように、通常よりゆったりとしたペースで登ります。

木道は続くよどこまでも

しばらくは木道の道が続きます。何度か途切れますが、しばらくはずーっと木道の道。歩きやすいんですけど、単調でちょっと面白くないんだよな。。。

黒沢 (標高: 1,570m)

何度か小さな沢を渡りながらゆるやかな木道の道を延々と登ると、が見えて来た。ここが黒沢という場所。
ここまでコースタイム1時間5分の所を45分で登って来ました。荷物が重いため、ゆったりペースで歩いた割には、意外とここまでは早かった。が、本当の登りはここから

十二曲り

黒沢からは少し斜度が急になり、ヘアピンカーブを曲がったところが十二曲りと呼ばれる急登の始まり。途中からは、写真のような、曲がった数を表す標識が出てきます。それなりの急登ではありますが、平らな所もあり、急な場所も階段も設置されていて登りやすい道です。

急登

十二曲りを通過すると、実はここからが本当の急登。岩による大きな段差の箇所があり、重い荷物を背負った体には、少々堪えました。

富士見平 (標高: 2,060m)

急登を登りきると少し開けた場所に出ます。ここが富士見平と呼ばれる所。分岐になっていて、右へ入ると、翌日登る妙高山方面への道。本日は、左の高谷池方面へ進みます。
天気が良ければ、富士山まで見えるらしいのですが、この日は曇りがちの天気で、そこまでの展望はありませんでした。

火打山遠望

富士見平で少し休憩して、高谷池へ向かいます。ここからは、ゆるやかな道が続きます。森の中の道ですが、途中木が途切れて、火打山が見える所がありました。目的地が見えると、盛り上がりますね~!でもまだ結構遠い。。。

高谷池ヒュッテ (標高: 2,105m)

そして、まもなく高谷池ヒュッテに到着。三角形の形をしたかわいい山小屋です。
高谷池ヒュッテ脇にテント場があり、この日はそこで初のテント泊です。料金410円を支払ってテントの設営開始!

設営を終えて火打山山頂へ

テント場

この日は梅雨明け後はじめての週末。20~30張のテント場はびっしりとテントが並んですし詰め状態。たぶんこの日は30張以上あったと思います。テントの利用は先着順とのことなので、早めの到着を心がけましょう。
初のテント泊で、設置場所とか、ペグの打ち方とか、いろいろ悩みましたけど、この後の雨にも負けず、無事に一夜をすごすことができました。

分岐

設営が終わったら、サブサックで火打山へ!ヒュッテから進んだところに火打山と妙高山への分岐があります。今日は左に進みます。明日は右の妙高山へ。

高谷池

少し進むと、高谷池ヒュッテの向かい側へ。ヒュッテのすぐ前が湿原になっています。池糖もたくさんあり、三角屋根の高谷池ヒュッテがアクセントになって、とても絵になる景色です。

天狗の庭

大きな岩が転がった坂や、木道の道を少し進むと、先ほどよりも大きな湿原の天狗の庭。晴れていればここから火打山が正面に見えるはずなのですが、ここに到着したときにはあいにくガスの中に隠れてしまっていました。
でも、この周辺はたくさんのお花が咲いていて、山は見えなくても登山者を楽しませてくれます。
一ヶ月前にも登ったという方の話では、ハクサンコザクラが満開で一面ピンク色だったとのことです。

高谷池~天狗の庭に咲いていた花々です
高谷池~天狗の庭に咲いていた花々です 高谷池~天狗の庭に咲いていた花々です 高谷池~天狗の庭に咲いていた花々です 高谷池~天狗の庭に咲いていた花々です 高谷池~天狗の庭に咲いていた花々です 高谷池~天狗の庭に咲いていた花々です 高谷池~天狗の庭に咲いていた花々です 高谷池~天狗の庭に咲いていた花々です 高谷池~天狗の庭に咲いていた花々です 高谷池~天狗の庭に咲いていた花々です 高谷池~天狗の庭に咲いていた花々です 高谷池~天狗の庭に咲いていた花々です 高谷池~天狗の庭に咲いていた花々です 高谷池~天狗の庭に咲いていた花々です

岩の道

天狗の庭をあとにして、火打山への登りへ。岩がごろごろした坂。角がたった岩が多くて、とても歩きにくい。ここは岩を避けて隙間の地面を歩くのがよいと思います。

ライチョウ平 (標高: 2,310m)

木の階段なども登って到着する開けた場所がライチョウ平。その名の通り雷鳥が生息する場所なのだそうですが、この日は見ることはできませんでした。
高度を上げるにつれて咲いてる花もだんだん変わってきます。高山植物の図鑑で見る花がどんどん現れます!

ライチョウ平~火打山付近に咲いていた花々です
ライチョウ平~火打山付近に咲いていた花々です ライチョウ平~火打山付近に咲いていた花々です ライチョウ平~火打山付近に咲いていた花々です ライチョウ平~火打山付近に咲いていた花々です ライチョウ平~火打山付近に咲いていた花々です ライチョウ平~火打山付近に咲いていた花々です ライチョウ平~火打山付近に咲いていた花々です ライチョウ平~火打山付近に咲いていた花々です ライチョウ平~火打山付近に咲いていた花々です ライチョウ平~火打山付近に咲いていた花々です ライチョウ平~火打山付近に咲いていた花々です ライチョウ平~火打山付近に咲いていた花々です ライチョウ平~火打山付近に咲いていた花々です

最後の登り

ライチョウ平から少し下ると、火打山への最後の登りとなります。木の階段がたくさんありますが、歩幅が合わないので自分には少々登りにくかったです。この辺りから、徐々に小雨が・・・

火打山山頂 (標高: 2,462m)

そして、火打山山頂、標高2,462メートル到着!
ヤッホーと叫びたいところですが、この日はガスで全く展望無し。天気が良ければ戸隠や、北アルプスまで大パノラマが楽しめるそうですが・・・
雨も降り続き、残念ながらこのまま高谷池ヒュッテまで下山しました。

雨上がりの火打山

火打山

テントに戻ってきても雨が降り続き、テントの中でしばらく時間を過ごしていましたが、やがて雨も止み、外から「火打見えてるぞ~」の声が・・・また山頂まで登る気力はありませんでしたが、少しぶらぶら散歩してみました。

逆さ火打山

天狗の庭まで来ると、火打山は目の前に。池糖には火打山が映っていました。素晴らしい山、素晴らしい景色!日帰りだったらこの景色を楽しむことはできなかった。宿泊でよかった!

最後に、天狗の庭全景と火打山の織り成す素晴らしい景色をご覧下さい。
最後に、天狗の庭全景と火打山の織り成す素晴らしい景色をご覧下さい。

感想

山頂に着いたときは周囲はガスに覆われ、景色は全く楽しむことができませんでしたが、晴れていれば、妙高・戸隠の山々から北アルプスまで、大パノラマが楽しめるそうです。

高谷池から火打山山頂までの道は、>ずーっと花が咲いています。標高が高くなるにつれて、咲く花が変わっていくのも楽しいです。

雨上がり後に再訪れた天狗の庭。火打山と、その麓に広がる湿原が織り成す景色は素晴らしいの一言につきます。ぜひ、訪れてみてください。

登山情報
アクセス

笹ヶ峰へは、JR妙高高原駅からのバスが出ています。

危険箇所

十二曲りの後、富士見平までの急登が、大きな岩の段差があり、このコース一の危険ポイントです。それほど危険ではありませんが、登山初心者の方は注意して登ってください。

他ルート

妙高山からの縦走して登ることも可能ですが、今回紹介したコースが最も一般的だと思います。

また、西の焼山からの縦走ルートもありますが、焼山は現在噴火活動のため立入禁止となっていますので、ご注意ください。

温泉

妙高高原にはたくさんの温泉があります。こちらのページをご参考に( 妙高市観光協会

このページについて