グレート百名山3つ


赤石岳

( あかいしだけ) 3,121m 日本百名山
長野県下伊那郡大鹿村、静岡県静岡市葵区
どっしりと存在感のある南アルプスの盟主

体力 :
難易度:
満足度:

(写真: 大聖寺平付近から望む小赤石岳)

赤石岳の紹介
どんな山?

赤石岳は南アルプスの中央部に位置する山。どっしりと存在感のある山容は、南アルプス、即ち赤石山脈の盟主としてふさわしい山です。

コース紹介

この日最初に登った悪沢岳から縦走して赤石岳へ。登頂後は赤石小屋で一泊して翌日に椹島に下山します。

登山記録
登山日 2018年8月15日(水)-16日(木)
天気
駐車場 畑薙ダム臨時駐車場
コース 荒川前岳(8:10)⇒(9:00)荒川小屋(9:40)⇒大聖寺平(10:10)⇒小赤石岳(11:15)⇒赤石岳(11:45) / 3時間35分 (CT 4時間)
赤石岳(11:50)⇒椹島下降点(12:10)⇒富士見平(13:30)⇒赤石小屋(13:55) / 2時間05分 (CT 2時間35分)
赤石小屋(5:15)⇒歩荷返し(5:50)⇒椹島(7:50) / 2時間35分 (CT 3時間45分)
荒川岳から赤石岳へ

縦走路分岐点

この日の朝に、悪沢岳、荒川中岳、荒川前岳のいわゆる荒川三山を登って、前岳から少し引き返したこの縦走路分岐点を南に下って赤石岳へと向かいます。
この先は、ずっと雨が降り続ける中をあるく羽目になってしまいましたが・・・

ザレ場の下り

分岐点からしばらくはザレ場を下ります。少し足下の状態は悪いですが、特に危険なわけではありません。

お花畑

少し下ると、柵に囲まれた場所が現れます。この柵の中は、南アルプス最大とも言われるお花畑なのです。
なぜ柵があるんだろう?と不思議に思っていましたが、、、

鹿の食害からの保護

鹿の食害を防ぐための物なのだそうです。ドアを開けたら必ず閉めましょう!登山道はこのお花畑の中をジグザグに下っていきます。(出口にもドアがあるので必ず閉めましょう。)
8月中旬のこの時期は、高山植物のピークは過ぎているように感じましたが、それでもたくさんの花が咲き乱れていました。

南アルプスのお花畑
南アルプスのお花畑 南アルプスのお花畑 南アルプスのお花畑 南アルプスのお花畑 南アルプスのお花畑 南アルプスのお花畑 南アルプスのお花畑 南アルプスのお花畑 南アルプスのお花畑

荒川小屋

雨の中荒川小屋に到着。
雨宿り代わりにカップヌードルを食べて、雨が少し小降りになったところで先へと向かいます。

さらば荒川岳

荒川小屋から少し先に進んだところより。
天気も少し持ち直して、振り返ると荒川岳も少し姿を現していました。でも、これが最後に見た荒川岳の景色となりました。

赤石岳へ

荒川小屋から赤石岳へ向けてしばらくは平らな道を歩きます。見えてきたのが小赤石岳。この辺りの景色は今回の山行の中で一番美しいと思った場所です。天気もこのまま回復するかと思ったのですが・・・

大聖寺平

大聖寺平と呼ばれる場所。天気が良ければ、赤石岳、荒川岳の眺めも素晴らしいらしいのですが・・・

小赤石岳への登り

最初は緩い登りですが、 次第に斜度を増し、急斜面をジグザグに登るようになります。今回の参考で最も体力的に辛かった場所。

小赤石岳 (標高: 3,081m)

急斜面を登りきると、小赤石岳の山頂。標高は再び3,000メートルを超えましたが、、、何も見えねぇ。。。

椹島への下山道の分岐点を超えて登り返しますが、赤石岳山頂まではあとひと登り。

赤石岳山頂 (標高: 3,121m)

そして、赤石岳山頂、標高3,121メートルに到着!が、、、みごとにまっ白け。。数分間の滞在ですごすごと下山。。椹島下降点へと引き返します。

赤石小屋で宿泊して翌日椹島へ下山

ライチョウ発見!

ガスの中を元気なく歩いていたのですが、、、ライチョウ発見!天気が良いと人前には現れないというライチョウ。まさに怪我の功名。

もう一羽

ライチョウは家族でかたまって行動しているので、一羽見つけると連鎖的に数羽見つかります。この日はもう一羽発見しました。

椹島下降点

小赤石岳と赤石岳との鞍部にあるのが、この椹島下降点
ここからはザレ場の急な下り。足場の悪い箇所、道迷いしやすい箇所もあり、今回の山行ではここから赤石小屋までが一番危険な場所だと思います。(ガイドブックにはあまり書いていませんが、何故だろう。)

激しいダウンアップ

急な斜面を降りると、次は登りがあります。それぞれは長くはありませんが、この写真のようなやせた斜面の橋や結構急な登り岩場もあったり、気が抜けません。

富士見平

富士見平に到着すると険路もやっと終了。
ここからは天気が良ければ素晴らしい展望が開けるのだそうですが。。

赤石小屋

この日は、千枚小屋から荒川三山・赤石岳と歩いて、ようやくこの日の宿の赤石小屋に到着。悪沢岳以降はずっとガスの中を歩いてきましたがようやく一息。この小屋も食事は美味しかったです。

歩荷返し

翌日は、朝から雨。もくもくと椹島へ下山します。
もう危険な箇所はありませんが、少し急な斜面の下が歩荷返し

ジグザグ

緩やかな道をジグザグに降りて、

下山!

この長い梯子を下りると椹島に下山!

椹ドッグ

バスの出発まで時間があったので、椹島ロッジの名物(?)椹ドッグをいただきました。ボリューむたっぷり、野菜たっぷりでお得なホットドッグです。
あと、椹島ロッジにはシャワーも利用(有料)できます。時間があれば、バスに乗る前に汗を洗い流すことをお勧めします。

感想

残念ながら、ほぼ雲・雨の中での縦走となってしまい、山頂では眺望ゼロ。それでも、お花畑、ライチョウ、ちらっと見えた赤石岳までの稜線など、この山の素晴らしさを垣間見ることができました。次は、晴れた日に登ってみたいですね。

登山情報
アクセス
畑薙ダム臨時駐車場から椹島ロッジまでは、一般の車両は進入禁止となっており、東海フォレストが運営するマイクロバスに乗る必要があります。始発は7:30ですが、登山者が多い場合は、それよりも早く臨時便が出ることがあります。
なお、畑薙ダム臨時駐車場にはトイレはありませんのでご注意を。
危険箇所
椹島下降点からの急なガレ場の下りと、その先の岩場は要注意です。
他ルート
南の聖岳からの縦走も人気のようです。
温泉
椹島ロッジには宿泊者にはお風呂が、宿泊をしなくてもシャワーが使用できます(500円)。
畑薙ダムの駐車場から少し下ったところにある白樺荘には良質の硫黄泉の温泉があります。
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