ぷらっとトラバース 第35座

日留賀岳

( ひるがだけ) 1,849m 関東百名山
栃木県那須塩原市
苦難を乗り越えた者のみに贈られる大展望のご褒美
体力 :
難易度:
満足度:
(写真: 山頂直下からの日留賀岳)

登山記録

登山日 2015年5月30日(土)
天気 快晴
駐車場 小山氏宅駐車場
コース 登山: 小山氏宅(5:50)⇒鉄塔(6:10)⇒林道終点(6:35)⇒鳥居(7:50)⇒日留賀岳(9:10) / 200分
下山: 日留賀岳(9:40)⇒鳥居(10:30)⇒林道終点(11:25)⇒鉄塔(11:45)⇒小山氏宅(12:05) / 145分
next 翌日高原山

写真 小山氏宅⇒鉄塔⇒林道終点⇒鳥居⇒日留賀岳 (ピストン)

日留賀嶽登山入口へ

日留賀嶽へは、塩原中学からの細い林道を進みます。写真の「日留賀嶽登山入口」という標識が現れるので、これを右折すると、小山氏宅にたどり着く。大変ありがたいことに、左側に駐車場を無料で開放していただいています。

高原山

個人の家ですので駐車場の写真は掲載しません。駐車場からは正面向かいに高原山を望む、とても素敵な場所です。

登山口

小山氏宅の右側から入る道が日留賀岳への登山道入口だ。鳥居の前では、登山の無事と小山氏への感謝の念をこめてお辞儀をした後、登山開始。

日留賀岳方面

ゆるやかな道を進むと、5分ほどでこの道標が現れる。道標の通り左折する。
山野はここで大きな過ちに気がついた。地図を忘れた!!!分岐は少ない登山道ではあるが、さすがに心細い。。。

鉄塔

道標の後は結構急な登りとなるが、15分ほどでこの鉄塔が現れる。その先に進むと林道となる。

林道終点

林道は砂利の道。意外と長く、 だんだん荒れた道になる。地図が無いため、この道で本当によいか不安に襲われる。25分歩くと終点となり、左に登山道がある。一安心。。

森の中

登山道は、森の中を進む。最初は緩やかに下るが、やがて登りとなり、次第に急な登りとなる。

日留賀岳遠望

ところどころに木の根のある急な登りを約1時間。少しだけ眺望が利く場所に出る。木の間から遠くに日留賀岳らしき山頂が見える。が、まだまだ先は長そうだ。しばらくはなだらかな登りとなる。

木の鳥居

登山道で目印となる物はかなり乏しい。唯一といってよいぐらい目印になるのがこの木の鳥居。このあたりが1,514m地点らしい。ここまで登山開始から2時間。いったん下りの道となる。

急登

急登がはじまる。特別に危険ではないが、木の根が張り出した箇所があり登りにくい。また倒木も数箇所あるので慎重に避けながら進む。
展望は利かない。人にも全く会わない。地図を忘れたためどのあたりにいるのかさっぱり分からない。しばらく苦しい登りが続く。

見えた!!

鳥居から約1時間、我慢の登りの後、少し開けた場所に出て、ようやく日留賀岳の全貌が見えた!もうひと登り!?
今まで全く気付かなかったが、何て空の色がきれいなんだろう!

日留賀岳山頂到着!!

しかし、山頂が見えてからさらに30分近く要した。相変わらずの急な登りが続き、山頂直下には藪こぎまで体験させられた(距離は短かったが)。。。最後の力を振り絞って、日留賀岳山頂1848.8メートル到着!!いや~~マジで疲れたぞーー!

日光の山々

登山の途中はほとんど何も見えなかったのに、山頂からの景色はいったい何なんだ!?ここは天国か!?
山頂で初めて人に出会った。共に70歳を超えたご夫妻でしたが、2日前には200名山の御座山を登られたとのこと。山野も70歳ぐらいまで登山を続けたいものだ。

飯豊山

快晴のこの日は、はるか遠くの飯豊山まで見えていた。まだまだ雪深そうだ。
大パノラマを満喫して、来た道を往復。急な斜面が多いため、下山も相当の体力が必要。

最後に日留賀岳山頂からの大パノラマをお楽しみください。
最後に日留賀岳山頂からの大パノラマをお楽しみください。

感想

書籍「関東百名山」曰く「渋くて無骨な山である」と。

眺望がほとんどない登山路をひたすら進みます。急登がいくつかあり、特に山頂に続く最後の急登はかなりつらいです。が、その地獄のような苦しみを乗り越えて山頂にたどり着くと、そこ待っているのはそれまでと全く異なる世界が・・・渋すぎる!!!?

チャレンジするのは、天気の良い日を選んでください。

参考情報

「小山氏宅駐車場」とは、日留賀岳の整備にご尽力されている小山様の自宅の一部を駐車場として開放して下さっている駐車場です。誠に感謝します。

熊の出没が報告されています。熊鈴は必須です。また、虫除けスプレーも必須と思います。5月末で小さな蚊のような虫が無数にいました。

登山道の途中にはトイレも山小屋もありません。標準タイムは7時間ほどです。これをクリアできる経験のある登山者のみが入山可能な山です。間違っても初心者を連れてきてはいけません。(山が嫌いになることは間違いありません。。)