ぷらっとトラバース 第89座

塔ノ岳

( とうのだけ) 1,491m 関東百名山 日本百名山
神奈川県秦野市、愛甲郡清川村、足柄上郡山北町
富士・街・海を見渡す大展望台
体力 :
難易度:
満足度:
(写真: 塔ノ岳山頂)

登山記録

登山日 2016年11月26日(土)
天気 晴れ
駐車場 大倉駐車場
コース 登山: 大倉(6:25)⇒見晴茶屋(7:00)⇒堀山の家(7:40)⇒花立山荘(8:20)⇒塔ノ岳(8:50) / 2時間25分(CT 3時間30分)
下山: 塔ノ岳(14:25)⇒花立山荘(14:50)⇒堀山の家(15:15)⇒大倉(16:25) / 2時間 (CT 2時間20分)
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山の紹介

塔ノ岳は表丹沢の最高峰。富士山、南アルプスなどの山々、そして下界の街や相模湾まで見渡せる大展望台。交通のアクセスも良く大人気の山です。

今回は、登山口の大倉から大倉尾根をひたすら登って山頂に立つ最もポピュラーなルートで登頂しました。2日前に、11月としては観測史上初の関東平野部での積雪があり、丹沢の上部は雪の中の登山となりました・・・

写真 大倉尾根を登って塔ノ岳山頂へ

大倉 (標高: 290m)

塔ノ岳への登山口として有名な大倉。塔ノ岳は標高1,491メートル。それほど高い山ではありませんが、登山口が290メートル。1,200メートルも登ります。

この日はさらに蛭ヶ岳までの予定で行動時間が長いため、日の出の少し前でしたけど、登山届を提出して足早に塔ノ岳に向かいます。


登山口

しばらく車道を北に歩いて、ここを左に入るといよいよ登山道。大倉尾根、通称バカ尾根という、急登で知られる登山道をひたすら登ります。
(ちなみに、この入口の向かいに謎の女性と犬の人形があります。。)

見晴茶屋 (標高: 610m)

最初は舗装道路で、やがて土の道に変わります。急登のイメージがある大倉尾根にあっては、それほどの急な登りではありませんが、この見晴茶屋ですでに300メートルも登っています。それでもまだ4分の1程度。先は長い。

朝日

見晴茶屋の前にあるベンチからは、東側が開けます。もう、出発の時には見れなかった朝日は、もうこんなところまで昇ってました。

紅葉

既に積雪があったとはいえまだ11月。丹沢も下の方では、まだ紅葉も。

駒止茶屋 (標高: 900m)

見晴茶屋の先は、何箇所かやや急な階段を上って駒止茶屋に。まだ営業時間前。先へどんどん進みます。この先は、しばらく緩い上り、少し下りもあり、大倉尾根では唯一気の抜ける区間です。

堀山の家 (標高: 960m)

山小屋の堀山の家。小屋の前にベンチもあり、この先の急登に備えて少し休憩しました。

富士山

堀山の家の少し前くらいから、木々の間から富士山が見え始めます。ここから見える富士はもう真っ白

天神尾根分岐 (標高: 1,128m)

堀山の家の先は、階段・ガレの登りなどもある急登。雪もだんだん増えてきます。でも、この分岐に先にさらなる急登が待っています。

雪景色

さらに雪も増えてきます。もう完全に雪山の様相ですね。ここはまだ緩い階段。

天国への階段

そして、大倉尾根名物(?)、花立の階段。階段って自分のペースで歩けないから疲れる。しかもこの階段は急で長い大倉尾根の核心部ともいわれる階段です。

ちなみに、自分も2年前に登った時にはこの辺りでヘロヘロでしたけど、今回はバテずに登れました。体力ついたもんだと我ながら感心。


花立山荘 (標高: 1,300m)

急な階段を上り終えると花立(はなたて)山荘。(まだ営業前でしたが)ここには売店やベンチもあるので疲れた人はここで休憩。ここからの富士山や下界の眺めも素晴らしいです。


金冷し (標高: 1,370m)

花立山荘の先は急登は一段落し、比較的緩やかな登りになります。が、雪の量はますます増えて、凍結した感じになってきました。まだストックでなんとか大丈夫でしたが、不安な方はチェーンスパイクをつけた方がよいと思いました。

雪道をたどるに精いっぱいで、登山時に見逃したのが鍋割山との分岐点にあるここ金冷し(きんひやし)の指導標。(この写真は下山時の写真です)山頂までは標高差にして100メートルほど。


塔ノ岳山頂 (標高: 1,491m)

最後にまた急な階段があり、登りきると展望が大きく開けて塔ノ岳山頂、標高1,491メートルに到着!広々とした山頂からは、360度の大パノラマが広がります。

この日は晴れの予報ながら、登頂時は東側方面はガスで展望なし。しかし、西側は雲一つない青空で素晴らしい景色が広がっていました。

逆に、蛭ヶ岳を往復しての下山時には、富士は雲の中でしたが、西~南側の展望が楽しめました。


富士山!

正面に富士山どーん
言葉は不要ですね。

南アルプス

富士山の右隣には南アルプス。南は茶臼岳から北は甲斐駒ケ岳まで、南アルプスの主要部が一望できます。

さらに、檜洞丸を挟んで八ヶ岳、奥秩父、そしてこれから向かう蛭ヶ岳まで見えます。
下山時の下界の景色と合わせて、
↓↓↓ パノラマ写真でどうぞ ↓↓↓


富士山~南アルプス~檜洞丸~八ヶ岳~奥秩父~蛭ヶ岳
富士山~南アルプス~檜洞丸~八ヶ岳~奥秩父~蛭ヶ岳

関東平野~大山~相模湾~真鶴半島 (下山時に撮影)
関東平野~大山~相模湾~真鶴半島 (下山時に撮影)

感想

富士山、南アルプス、八ヶ岳、奥秩父まで。そして、下界の関東平野から相模湾。首都圏から近くてこんな素晴らしい景色が見れる山はそうそう他にはないですね。

2日前に、11月としては観測史上初の東京での積雪があり、丹沢の山にもこの時期としては珍しく豊富な積雪がありました。おかげで素晴らしい雪山の景色に最高!というほかありません。5つ星山に認定です!

参考情報

大倉バス停の斜め向かいにある駐車場は、6時前でもう満車。自分が最後の一台でした。登山口までにもいくつか駐車場があります。バス停裏、戸川公園の駐車場は8時からです。

小田急渋沢駅からバスが出ています。帰りは臨時便もたくさん増発されていました。

人気のコースとあって、登山道もよく整備されており、特に危険な箇所はありません。強いて言えば、堀山の家の上のガレた道ぐらい。あとは、花立・山頂付近急な階段の登りはやはりしんどいです。

2日前に降った雪は朝はまだ残っており、少し凍っている所もありました。ストックだけで問題ありませんでしたが、もう少し雪が多い場合チェーンスパイクか軽アイゼンがあったほうがよいと思います。

下山後は、湯花楽秦野店へ。大倉から東名秦野ICの途中にあり、とても便利です。天然温泉ではありませんが、さまざまなお湯を楽しむことができます。小田急渋沢駅からも比較的近いです。
その他、少し離れて万葉の湯などもあります。