ぷらっとトラバース 第90座

蛭ヶ岳

( ひるがだけ) 1,673m 関東百名山 日本百名山
神奈川県相模原市緑区、足柄上郡山北町
丹沢最高峰は素晴らしき雪山
体力 :
難易度:
満足度:
(写真: 雪の蛭ヶ岳山頂)

登山記録

登山日 2016年11月26日(土)
天気 くもり
駐車場 (大倉駐車場)
コース 登山: 塔ノ岳(9:10)⇒(10:00)丹沢山(10:10)⇒不動ノ峰(10:55)⇒蛭ヶ岳(11:45) / 2時間35分(CT 3時間40分)
下山: 蛭ヶ岳(12:00)⇒不動ノ峰(12:45)⇒丹沢山(13:20)⇒塔ノ岳(14:15) / 2時間15分 (CT 3時間)
next 2週間後檜洞丸

山の紹介

蛭ヶ岳は丹沢の最高峰。周りに遮るもののない山頂からは360度の大パノラマが・・・

先に登った塔ノ岳からの縦走。2日前の積雪のおかげで、雪山の山行となりました。

写真 塔ノ岳から丹沢山を経て最高峰蛭ヶ岳へ

塔ノ岳より丹沢の峰々 (標高: 1,491m)

この日は朝一で大倉尾根から塔ノ岳に登り、そのまま蛭ヶ岳に縦走しました。写真は、塔ノ岳から丹沢山地北東方面の景色。右から2番目の一番高いピークが目指す蛭ヶ岳。左側の丸いピークが檜洞丸。こちらも、近いうちの登る予定の山。塔ノ岳山頂にある尊仏山荘の脇を通って、まずは北側にある丹沢山を目指します。この先の雪に備えて、軽アイゼンを装着

雪景色

塔ノ岳の先は、それまでの喧噪は嘘のように静かな山の中。雪もたくさん残っていて、すっかり冬山の景色でした。ここからは、アイゼンは必須の状況で、塔ノ岳で装着しておいて大正解でした。ただし、雪は十分に踏まれていて、アイゼンさえあれば、歩くのに問題の無い状態でした。

富士山

塔ノ岳から丹沢山へは、稜線上を北に進みます。両側は林になっている部分が多いですが、ときおり展望が開ける箇所があります。東側にはここからも富士山!多少雲が出てきたものの、まだまだ美しい。

関東平野

西側に関東平野。ちょっとガスがかかってはいますが、下を見下ろす景色は本当に気持ちがいいです。

丹沢山山頂 (標高: 1,567m)

多少のアップダウンはあるものの、雪道を快適に進んで丹沢山山頂に到着。だいぶガスってはきたものの、ここからも富士山を眺めることができました。蛭ヶ岳は、ここから西側に折れます。

蛭ヶ岳へ

蛭ヶ岳方面はますます雪も多くなり、踏み跡も少なくなります。無事にたどり着けるのか少々不安になりましたが、こちらに戻ってくる人がいらっしゃったので話しをしたところ、蛭ヶ岳まではちゃんとトレースがあって、それを辿れば大丈夫とのこと。天気予報でも、天気が急に悪くなることはなさそうだったので、安心して先へ進むことができました。

不動ノ峰休憩所

丹沢さんからはいったん標高差100メートルほど下ります。そこから100メートルほど登り返した所にテーブル・ベンチのある不動ノ峰休憩所。ただし、雪まみれ・・・だんだん周りはガスも増えてきたため、ここでは休憩せず先を急ぎました。

不動ノ峰 (標高: 1,614m)

少し先に不動ノ峰。一応ピークではありますが、展望もなく、広場もなく、山頂という雰囲気ではありません。

鬼ヶ岩の下り

不動ノ峰からは、しばらく穏やかな道(と言っても完全なる雪道)ですが、やがて鎖場のある最大の難所鬼ヶ岩の下りとなります。ここがどういう状態なのかが一番不安でしたが、鎖とは少し離れた所に歩きやすいトレースが付いていて、鎖を使うよりむしろ楽に降りることができました。

鬼ヶ岩全景

無事鬼ヶ岩を下りきって振り返った風景。上の2枚の岩が鬼の角っぽい感じを醸し出しています。雪のおかげか、逆に怖さを感じないまま無事に通過。ここからは、蛭ヶ岳への最後の登り。

蛭ヶ岳山荘

登りは標高差にして150メートルほどですが、それほど急な坂ではありません。が、雪はさらに深くなります。逆に雪から岩が露出している所もあり、アイゼンで引っ掻く感じが少々不愉快。

慎重に登ると、蛭ヶ岳山荘。小屋の左脇を通り抜けて、、、


蛭ヶ岳山頂 (標高: 1,673m)

丹沢最高峰峰蛭ヶ岳山頂、標高1,673メートルに到着!、少し前から予想はしていたけど、やはり周りは真っ白。本来なら、素晴らしい展望が見られるらしいのですが・・・

しばらく待っても天気が回復する様子はなく、逆に天気は下り坂の予報だったためやむを得ず下山。丹沢山、塔ノ岳と来た道を戻りました。実は、塔ノ岳まで戻って来た時には、蛭ヶ岳が綺麗に見えていましたとさ。。。(登山あるある)


感想

残念ながら、蛭ヶ岳の山頂は真っ白で景色を楽しむことはできませんでしたが、雪の中山頂までたどり着けたことに、充実感いっぱいでした。
実は、この日が雪山デビュー。それにしは、よく頑張ったと。

参考情報

さすが、人気の丹沢とあって、積雪の2日後にはもう丹沢奥深くの蛭ヶ岳まできちんとトレースが付いてあり、アイゼンさえあれば問題なく登れる状態でした。鬼ヶ岩の岩場以外は特に危険な箇所はありません。あとは体力勝負。ただし、天候の悪化にはご注意を。