初夏の山に咲くアズマシャクナゲを紹介します。
アズマシャクナゲの基本情報
アズマシャクナゲの特徴です。
学名 | Rhododendron degronianum |
分類 | ツツジ科 ツツジ属 |
花の色 | 赤 |
花びらの枚数・形 | 5枚 |
花期 | 5月 – 6月 |
花径 | 4cm – 6cm |
高さ | 2m – 4m |
生育する場所 | 山地・亜高山 |
生育する地域 | 東北・関東・中部地方 |
アズマシャクナゲの特徴
アズマシャクナゲ は、5~6月に標高1500メートルから2500メートルの亜高山帯に咲く花です。赤く派手な花をつけ、高さも2メートル以上と比較的高い木でるため、登山道でもよく目立つ立派な植物です。
シャクナゲは漢字で石南花(もしくは石楠花)でと書き、音読みでシャクナンゲと呼ばれていたのがシャクナゲに転じたのが名前の由来とされています(ただし諸説あるようです)。ただし、中国語の石南花はシャクナゲではない別の花なのだとか・・・
あこがれるだけで手の届かない物のことを意味する「高嶺の花」という言葉がありますが、この高嶺の花はシャクナゲのことのだそうです。シャクナゲはそれほど珍しい花ではありませんが、もともとヒマラヤの高山に咲く花で、なかなか見ることができなかったことからそう呼ばれるようになったのだとか。
アズマシャクナゲは東北地方から中部地方に咲くシャクナゲの一種です。東日本では最もポピュラーなシャクナゲで、単にシャクナゲと言えばアズマシャクナゲのことを指すと言って間違いないでしょう。
アズマシャクナゲの変種として、伊豆半島に咲くアマギシャクナゲがあります。アズマシャクナゲは花びらが5枚であるのに対し、アマギシャクナゲは花びらが5~7枚の物があるのが違いなのでそうです。

また、アズマシャクナゲ以外のシャクナゲとして、やや高い場所に咲くハクサンシャクナゲ、西日本に咲くツクシシャクナゲなどがあります。

アズマシャクナゲの咲く山
栃木県 那須連山
栃木県那須連山の稜線上、最高峰の三本槍岳、南月山でアズマシャクナゲが見られます。
群馬県 平標山・仙ノ倉岳
群馬県と新潟県の県境の谷川岳付近もアズマシャクナゲが見られます。特に見ごたえがあるのが、平標山と仙ノ倉山への稜線上。稜線が非常に美しく、高山植物もたくさん咲き乱れる素晴らしい場所です。
新潟県 権現堂山
新潟県魚沼市の権現堂山。あまり有名な山ではありませんが、アズマシャクナゲで人気の山。下権現堂山~上権現堂山の稜線上で見られますが、標高が900~1000メートルとやや低いため、5月上旬から見ることができます。
山梨県 甲武信ヶ岳・十文字山
奥秩父にもアズマシャクナゲの有名な山がたくさんありますが、中でも甲武信ヶ岳と十文字山が特に有名です。アズマシャクナゲは登山道の中腹辺りから。稜線付近では少し遅れてハクサンシャクナゲも咲きます。
奥秩父には、それ以外にも日本百名山の瑞牆山、金峰山等でもアズマシャクナゲが見られます。
静岡県 天城山
伊豆半島の中央部を東西に走る天城山。最高峰の万三郎岳と万二郎岳の間にアマギシャクナゲが見られます。最盛期にはには、登山道がシャクナゲのトンネルのようになるのだとか。
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