カタクリは3月~5月に山地に咲く花で、赤紫の6枚の花びらをつけた姿はまさに「春の妖精」という名にふさわしい花です。
カタクリ(片栗)の基本情報
学名 | Erythronium japonicum |
分類 | ユリ科 カタクリ属 |
花の色 | 赤紫 |
花びらの枚数・形 | 6枚 |
花期 | 3月~5月 |
花径 | 3cm~4cm |
高さ | 10cm~30cm |
生育する場所 | 山地 |
生育する地域 | 北海道~九州 |
カタクリの特徴
カタクリという名前からすぐに片栗粉が連想されますが、実際その球根(鱗茎)が片栗粉の原料となります。ただしあまり量が取れないため、最近の片栗粉はほとんどがジャガイモ原料なのだそうです。カタクリは昔は「堅香子(かたかご)」と呼ばれていたそうで、「傾いた籠状の花」の意味から「カタカゴ」とよばれ、それがカタコユリ→カタクリと変形したという説が有力だそうです。
一般的なカタクリは赤紫色の花をつけますが、まれに突然変異的に白い花をつけるカタクリがあります。白い花が咲く確率は数万分の一だそうで、とても貴重なため見つけると幸せになれるとか・・

春先に花が咲いたあとは短期間で枯れてしまい、一年の大半を地下で過ごす植物です。セツブンソウ等と共に「春の妖精(スプリング・エフェメラル)」と呼ばれます。6枚に開く花びらはまさに妖精のようで、群生で咲く場所は赤い絨毯のようにとても華やかになります。

カタクリの花が見られる場所
カタクリの花は北海道から九州まで全国で見ることができます。カタクリが見られる植物園もたくさんありますが、もともとは山に咲く花なので、山を中心に紹介します。太字は特に人気のある場所です。
都道府県 | 場所 |
北海道(旭川付近) | 突哨山 239m |
秋田県 | 八津・鎌足カタクリ群生地 |
福島県 | 大林ふるさとの山 |
栃木県 | 古賀志山 583m |
茨城県 | 筑波山 877m |
茨城県 | 三毳山 229m |
茨城県 | 吾国山 518m |
埼玉県 | 鐘撞堂山 330m |
東京都 | 御前山 1,405m |
東京都 | 浅間嶺 903m |
神奈川県 | かたくりの里 |
新潟県 | 角田山 482m |
新潟県 | 六万騎山 321m |
山梨県 | 高川山 976m |
山梨県 | 黒岳 1,792m |
長野県 | 髻山 744m |
長野県 | 霧訪山 1,305m |
愛知県 | 猿投山 629m |
岐阜県 | 鳩吹山 313m |
石川県 | 奥獅子吼山 928m |
福井県 | 藤倉山 644m |
福井県 | 文殊山 365m |
三重県 | 藤原岳 1,144m |
三重県 | 局ヶ岳 1,029m |
滋賀県 | 御池岳 1,247m |
滋賀県 | 赤坂山 824m |
京都府 | 小塩山 642m |
大阪府 | 金剛山 1,125m |
大阪府・奈良県 | 大和葛城山 959m |
岡山県・鳥取県 | 毛無山 1,218m |
鳥取県・岡山県 | 蒜山 1,202m |
鳥取県・島根県 | 船通山 1,142m |
島根県・山口県 | 弟見山 1,085m |
山口県 | 寂地山 1,337m |
愛媛県 | 熊本県 |
愛媛県 | 鋸山 1,017m |
目丸山 1,341m |
気になる花を見つけたらこれで調べましょう。
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