ハナネコノメ(花猫の目)は、3月頃に山地に咲く小さくてかわいらしい花。春を告げる花としてとても人気があります。
ハナネコノメの基本情報
まずはハナネコノメの基本的な情報です。
学名 | Chrysosplenium album var. stamineum |
科・属 | ユキノシタ科 ネコノメソウ属 |
花の色 | 白 |
花びらの枚数・形 | 4枚 |
花期 | 3月-5月 |
花径 | 3mm – 5mm |
高さ | 5cm – 10cm |
生育する場所 | 山地 渓流沿いの岩場 |
生育する地域 | 東北地方~近畿地方 |
ハナネコノメの特徴
ネコノメソウという少し変わった名前は、熟した果実がはじけると猫の目のように見えることに由来するとされています。地味な花が多いネコノメソウの中で花が華やかなことからハナネコノメ呼ばれます。
白い花びらに対してマッチ棒のような赤い雄しべ、黄色い花粉が一際目立つ可愛い花です。ただし、花びらのように見えるのは実際にはガクで、花びらは退化していて見えないのだそうです。
花の直径が3~5ミリ、高さが5~10センチととても小さい花。それだけに見つけるととても嬉しい花でもあります。小さくてとても可愛いのも人気の理由でしょうね。
ハナネコノメが咲くのは東北地方から京都辺りまでで、それより西にはシロバナネコノメ、東海地方にはキバナネコノメという種類の花が咲きます。
ハナネコノメが見られる場所
高尾山 (東京都八王子市 599m)
ハナネコノメと言えばまず思い浮かぶのが高尾山!日影沢、1号路、6号路、蛇滝などで見ることができます。
日影沢が最も有名で、登山口のそばに密集してさいている場所があります。2018年の台風で被害を受けたとの話ですが、2019年も無事に花を咲かせているようです。
6号路も有名です。琵琶滝近くの脇にひっそり咲いている場所がありますが、ぼーっとしていると見逃してしまうので注意しながら歩いてください。
もし場所がわからなければ、高尾山山頂にある高尾ビジターセンターで尋ねれば丁寧に教えてくれると思いますよ。(私もそこで教えてもらいました)
畦ヶ丸 (神奈川県足柄上郡 1292m)
神奈川県丹沢山地の西部にある畦ヶ丸。登山口の西丹沢ビジターセンターから入った西沢の渓流沿いに咲いている場所があります。西丹沢ビジターセンタのブログでハナネコノメをはじめ様々な花の開花状況が掲載されていますので、定期的にチェックしてみてください。
また丹沢では、大山付近などハナネコノメが咲いている場所がいくつかあるようです。
その他の山
関東周辺の山にはハナネコノメが見られる場所が点在しています。代表的な山を紹介します。
- 仙人ヶ岳(栃木県足利市) 岩切登山口の先の渓流沿い
- 鳴神山(群馬県桐生市) 駒形登山口と赤柴登山口の間の渓流沿い
- 花瓶山(福島県、茨城県) うつぼ沢出合登山口の先の林道沿い
- 御岳山(東京都青梅市) ロックガーデン
- 棒ノ嶺(埼玉県飯能市) 北側の白谷沢
気になる花を見つけたらこれで調べましょう。
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